あらすじ
アフリカの呪術医研究の第一人者、大生部多一郎は、テレビの人気タレント教授。超能力ブームで彼の著者「呪術パワーで殺す!」はベストセラーになった。しかし、妻の逸美は8年前の娘・志織のアフリカでの気球事故での死以来、神経を病んでいた。そして奇跡が売り物の新興宗教にのめりこんでしまった。逸美の奪還をすべく、大生部は奇術師ミラクルと組んで動き出す。
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Posted by ブクログ
呪術パワー、超能力ブーム、新興宗教など盛り沢山の背景✨
ある大学教授と周囲の人々がTV局をも巻き込んでいく呪術の戦いとラストまで面白かった。アフリカと日本を舞台に魅力的な登場人物✨3巻目は阿鼻叫喚でした
Posted by ブクログ
(2025-09-28 2h)
知り合いと中島らもの話になり、勧められた本作。民族学?難しそうで理解できるか不安な中で恐る恐る読みはじめたけど、とっても面白い。
プロローグからコミカルな雰囲気で、印象としては『空中ブランコ』のような軽やかさがありながら、主人公の大生部教授はしっかりアルコール依存症で(ウイスキーを持ち歩いてる)中島らも節も効いている。
三重を旅行する移動の合間で読んだ。
第1巻は、オウム真理教を彷彿とさせる新興宗教の話。単行本1冊を文庫では三分割してるみたいだけど、シリーズものみたいにキレイな引きで終わる。
「フルメタル・パニック」やら「クレイマー・クレイマー」やら観たことある映画のタイトルが出てきたのが嬉しい。
中島らもって『今夜すべてのバーで』も『アマニタ・パンセリナ』も全部おもしろくって好きかも。
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面白い!!!!
某漫画にて引用されていた小説ということで読みました。某漫画曰く、『カレーの様な小説』と称されていましたが正にカレーの様に濃い面白さ。
自分が信じた正義の為に罪の無い人間を騙し搾取する新興宗教を解体してやるというミラクルと家族の為に行動する大生部。登場した人物の多くが魅力的に描かれています。急に格闘技漫画の様な読み味になったり、本当に作者が描きたくて描いた様な怒涛の展開が凄い。
次巻のアフリカでの物語も楽しみです。
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おもろーい!!
セリフの言い回しもおもろいし
緊迫してるのにどこかコミカル
先生と名の付く人は変人って言葉がピッタリの教授
後2巻あるからこの先どうなる??
トリックVS奇跡VS呪術
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たまたま手に入って、『本なら売るほど』②に出てきてたなーと思いながらパラリと開いたが最後、ページをめくる手が止まらなかった。2、3もはやく読むぞー!
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読み応え抜群の疾走感。
新興宗教のやり口というのが、具体的な事件を通じて物語られる。寄る辺もない心境に陥ると、超常現象を操る教祖様への心酔というものが強固なものになるんだろう。百聞は一見に如かずとは言うが、人間による一見の頼りなさを現前されたな。
新興宗教を題材にすると陰鬱とした内容になりがちかと思っていたけど、この作品は救いがあるしエンターテイメント性も高い。すらすら読めるし、なんと全3巻。時間以降も期待度が高まる。
Posted by ブクログ
新興宗教にのめり込む人の心身状態やそれを先導する教祖らの手口に感心しながら夢中になって読んだ。
不気味なのにキャラクターに愛嬌があって笑い要素があるのがまた良い。
面白い面白い!!
Posted by ブクログ
出だし上場!中島節全開の関西弁!すんばらしい
堅苦しい感じもなくて検索エンジン使いながら呪術名、民族とか調べて知識になるのが凄い好き。
なにより登場人物の掌握の仕方がうまくて混乱しないのが読みやすさの点でもある。2、3章長編ではあるけど読みやすいぞ〜なにより面白い
Posted by ブクログ
スピード感があり、ワクワクしながら読み進めました。初めての作者さんでしたが、たまに読むと気分転換になるような、異様な雰囲気ただよう一冊でした。どんなことを考えながら生きていたらこんな作品が生まれるのだろう…と考えていました。笑
続編もあるということで、どう展開していくのか楽しみすぎる!この作者さんからしか得られない栄養がある気がします…ハマりそう…
Posted by ブクログ
某ビブリオバトルの紹介本でした。
ザ!エンターテイメント本!
とにかく面白いです。
映像が勝手に頭に浮かんでくる。
まわりの人みんな沼りました!
3冊ではなく、もっと長く読みたかった(笑)
Posted by ブクログ
宗教にのめりこんでしまった妻を救うため、テレビタレントとなった呪術研究者が、手品師と手を組み謎の宗教団体へと挑む――。
本作は、オカルトと科学、信仰と虚構といった“相反する世界”を真正面から描き出す。“奇跡”と“ペテン”のエンタメ宗教サスペンスです。
呪術研究者×手品師というクセの強いコンビが宗教団体に挑むという構図がまず強烈で、この組み合わせの妙が、後のドラマ『TRICK』などにも通じるエンタメの原点を感じさせます。「理屈では説明できないものを、どうにか理屈で納得させたい」――そんな人間の根源的な衝動を物語に昇華している点に惹かれました。
作中では、呪術研究者・大生部の視点を通して、テレビと宗教という二つの業界で「奇跡」について描かれます。
テレビでは明け透けで直情的、大衆が楽しみやすい「オカルト」。宗教では厚いベールに包まれ、信者の理解を拒む「神秘」という形で"演出"されています。相反する目的を持ちながらも、その在り方は通底しており、互いに反発しながらも影響し合う構図が非常に刺激的です。
「科学がどれだけ発達しても、“奇跡が存在しない”とは証明できない」――本作の根底に流れるのは、この皮肉めいた真理です。だからこそ、本作は単なるオカルト・サスペンスに留まらず、「信じる」とは何かを問いかける物語として強い説得力を持っています。
エンタメとしてのテンポの良さと、宗教・呪術といった重厚な題材の融合。理屈では割り切れない“信じる”という感情の奥深さを、ここまで娯楽的に描き切った小説は稀有です。オカルトとサイエンス、信仰と懐疑、奇跡と詐欺――相反する概念が渾然一体となって渦を巻く本作は、知的なスリルと人間の情念がせめぎ合う、圧巻の宗教サスペンスでした。
Posted by ブクログ
第47回日本推理作家協会賞
おちゃらけた口調のキャラが多い気がするけど面白くて笑えた。
胡散臭い新興宗教にのめり込んだ妻の奪還というなんだか楽しそうな設定で、わりと破茶滅茶、そして痛快!
主人公がアフリカの呪術医研究の第一人者なので、神秘的でミステリアスな方向性を期待したけどちょっと違った。
2作目のアフリカ編に期待。
Posted by ブクログ
これ20代の頃読んで、衝撃を受けたことを覚えてる。
50代の今再読してみて、あれ?あんまり面白くないぞ?
最後まで読んで、ああ、うん、まあ。
可もなく不可もなく。
ついに主人公家族でアフリカへ?
面白かったけど、衝撃は全くなかった。
Posted by ブクログ
内容はとても面白い。
会話も無駄のない問いと答えだけではなく、リアルな会話にある蛇足のようなものも含まれてて新鮮だった。
主人公夫妻の言動に自分が好きじゃない部分があったので星4にするか5にするか迷った。
新興宗教の洗脳方法の一端も知ることができて面白かった。
第二部もすぐ読む
Posted by ブクログ
自分は新興宗教にハマる訳ないと常々思っているが、もしかしたら自分も…という怖さは感じました。結果的に例に漏れず悪徳な訳ですが一回ドツボにハマると信じたいと思う気持ちが先行するのですね。
新興宗教にハマるのとこの本でいう呪術やマジックを信じることは似た境地なんだなと思った。
改めて物事は俯瞰してみることが大切と感じたが、その上をいった経験や体験をさせらた時に信じてしまうのだろうな
Posted by ブクログ
新興宗教とか、呪術とか
娘がアフリカで亡くなったり、妻が病んで新興宗教にはまったりと、重いトピックが多いのに胡散くさーい雰囲気で中和してサクッと読める。
名著だけど、なんとなく読みにくいイメージだったのでずっと積読だったけど読んでよかった
Posted by ブクログ
民族学の大生部教授と、新興宗教教祖との
なんだか変な戦い
教授の家族や、助手、TV局の方々
ワイワイガヤガヤドタバタ
第二部はどうなることやら
所々のいろんな雑学がけっこう興味深い
冒頭の僧侶は、また出てくるのだろうか?
おもしろそうな僧侶なんだけどなあ!
Posted by ブクログ
4.3
新興宗教へハマっていく描写にリアル感があった。
論理的な人ほど目の前で超能力に見せたトリックを見ることで信じてしまう点についても共感した。
Posted by ブクログ
中島らもが推理作家協会賞を受賞した傑作を久しぶりに取り出した。今でもこの本は手に入るようだし、没後何年なんていうサイトもあるから人気は続いているのか。
この本が書かれた頃はオウム真理教が世間を騒がせていたが、新興宗教に呪術師を題材とは30年経っても変わらない定番。世界には国と民族の数だけ呪術があると先生は言う。推理小説というより冒険小説として第1巻は始まった。ワクワクする感じがなんか懐かしい。旅の伴にいいので久しぶりに乗る新幹線で続きを読んでいこう。
Posted by ブクログ
1994年第47回日本推理作家協会賞
1993年には直木賞候補でもあった“ガダラの豚”
今年の中島らもさんはこちらを読んでみます
ガダラの豚はマタイの福音書第8賞にある逸話
プロローグで該当のマタイの福音書と隆心老師の護摩行の失敗の状況から始まる
第一部
アフリカにおける呪術医の研究者大生部教授の現在のタレント業の様子
超能力と呼ばれている数々の現象をマジシャンによる種明かし
教授夫婦は、8年前アフリカの熱気球で長女を亡くしていた
妻は神経を病み新興宗教入信
そこからの妻の奪還
そして、テレビ局の思惑で 教授夫婦と息子はアフリカへと旅立つことに
推理作家協会賞ということは、どこかの何かがミステリーだと思うのだけど
まだこのお話が何処へ行くのかわからない
思いの外、軽妙で 呪術だの超能力だの面白いから読めてしまうのだけど
Posted by ブクログ
登場人物の全員がキャラが立っており、しかも脳内で顔まで想像できちゃうほど凄まじい表現力。
ハッピーエンドで終わったのに、2巻以降でどんでん返しが起こりそうなのを予感させしめくくり。
いい意味で後味の悪い終わり方。
以下は備忘録。
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中高生の頃面白いと読んでいた本は40歳になっても同じ感性で読めるのか。
結果、あの頃の読書中のドキドキハラハラ感はあまり感じなかった。きっと自分が人生で似たような経験をしてしまったからだあろう。
あの頃読んでいた中島らもの世界って「足を踏み入れてはいけない世界をこっそり覗き見る」ようなな感じがあったのだが、どうやら自分が大人になりすぎたみたい。
でも面白いね!
Posted by ブクログ
徹夜本として知られているし、そう思って一生懸命呼んだが、読み終わった感想は「ファンタジー」(私にとって悪口)。
こうなると「新世界より」貴志祐介 等も読む気がしなくなる。多くの小説はこうなる。
Posted by ブクログ
オーディブルで聴きました。
最近オーディブルで配信されたようで、30年前の作品なのに人気だったのでつい。
面白かったのは面白かったけど、どういうジャンルなのかわからない。単なるエンタメものなのか、オカルトものなのか、痛快アクションものなのか。
ドラマのトリックもこの頃だからこういうのが流行ってたのか。。
どこに向かっているのかわからない。次を聴くか迷うところ。。
Posted by ブクログ
中島らもさんのような破天荒というかアウトローというか、激しめの生き方している人の話は面白いなと思いました
呪術エンタメ、ほぼ会話で個性強めな人間のオンパレードで内容も軽めで読みやすいです
2巻3巻も楽しみ