あらすじ
通訳やテレビクルーたち6人もの犠牲者を出しながらも大生部はキジーツになっていた娘を取り戻した。バキリは取り戻しに、ひそかに東京に潜入しているという。番組関係者に次々と奇怪な事件が起こり、死者まで出る。元テレビプロデューサーの馬飼は、大生部一家とバキリが対決する生番組を企画する。光と影が交差し、呪いと祈りが入り混じり、テレビ局の迷路のような廊下で激しい戦いが繰り広げられる。
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Posted by ブクログ
呪術パワー、超能力ブーム、新興宗教など盛り沢山の背景✨
ある大学教授と周囲の人々がTV局をも巻き込んでいく呪術の戦いとラストまで面白かった。アフリカと日本を舞台に魅力的な登場人物✨3巻目は阿鼻叫喚でした
Posted by ブクログ
(2025-09-30 2h)
大阪へ向かうバスの中で一気読み。
移動さえなければ一日で勢い読み切れるくらいだったかも。そのくらい面白かった。
勧めてもらわないと出会えていなかったであろう作品なので、きっとあなたは好きな作品だよと勧めてくださった友人に感謝。
第3巻は極めてグロテスク。
テレビと超能力とスプラッターの掛け合わせたラストは、映画「悪魔と夜ふかし」を思い出した。
キャラクター造形が面白くて、伏線も気持ちいいくらい回収してくれて、エンタメとして最高。かつ、民族学に対する参考文献も充実していて、ちょっとした知的欲求も刺激してくれる。
ビーフィーター、ウォッカにスコッチ、そして紅茶にレモンスライスというアルコール依存症患者垂涎もののドリンク、飲みたい。
非常に満足感のある作品。大好き。
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IIまで見たら続きが気になりすぎて止まらなくなる。
クライマックスに連れて加速していく展開にハラハラが止まらない。
終わり方も個人的には刺さった。涙出た。
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まーーー面白かった。2〜3はほぼ一気読みした。
あれほど誰もが太刀打ちできなかったバキリに、今覚醒したばっかりの大生部が勝つのはちょっと現実感ない?けどまぁ良いのだ。面白かったから。
大惨事からの大団円。おなかいっぱいです。
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超絶に面白かった。ラストは手に汗握る展開で文字を追うのがもどかしいぐらいだった。
呪術なんていうものは非科学的な迷信で、未開の地の無知によるものだと、これまで当たり前に考えていたことが揺らいでくる。それは、呪術を非科学的だと言いながらも、キリスト教の神様のみを信じて死んでいく神父の様を読んで気付かされた。
この世に超能力はあるのか、人の心理がそう見えさせているのだとしてもそれも含めてあるのかも思わされた。とすると、それは最初に出てくる新興宗教の教祖と何が違うのか。境目のない曖昧な領域なのかもしれない。
魅力的な登場人物たちがいなくなる終盤は悲しく、反面ここで一巻の教祖でも出てくるのかと期待したがそんなこともなく。
とにかく面白かった。
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あ〜〜面白かった。読む手を止められず、読んでしまった。どの巻もドキドキハラハラのシーンがあり、えどうなるのうそあ〜となりながら、なんとか読み終わった。
I部はオウム真理教のことを彷彿とさせながら、IIはアフリカに旅しているような気分になりながらドキドキハラハラ、IIIは超能力もござれで、ホラーの体も呈してくる。巻末の参考文献の量を見ればなるほど描写がしっかりするわけだという納得。重くなりすぎず、かといって軽くなりすぎず、読ませる力がすごかった。これぞエンタメという感じである。
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読み出したら止まらない。
この本の魔力も相当なものです。。
読んでる最中、私までユラユラグラグラ呪われてるような気分を味わうことができました。
一応ハッピーエンドだったので、この本を母が薦めてくれたのも納得。。いや、相当やばかったですけど。。
巻末のずらりと並んだ参考書籍が、物語の厚みを物語ってました。どれか読んでみたいです。
中嶋らも、すごすぎ…!!!
最後までまさかの展開。麻薬やばすぎ。
ありとあらゆる呪術?ネタ。人間の心って、ある意味ちょろい!!気をつけないと何かに洗脳される。誘導される。操作される!催眠術からダウジング、アフリカの毒、、、怖くて興味深いです。
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まさかまさかの展開。なんという力。1のお坊さんが個人的に好きだったので、ここで力を見せてくれたのが嬉しかった!夫婦の関係性や生きる力にパワーをもらった。
こんな作品を書けるなんて、すごい作家さんです。参考文献の多さもあり、ものすごい勉強をしているのだろうな、と尊敬。こんな風に楽しませてもらい、感謝しかない。
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ガダラの豚 中島らも
壮絶。スリリング。
読み始めたとき、こんなに夢中になると思ってなかった。2022年は宗教絡みの事件やウクライナ戦争もあったり、昔の本だけど通じるものが多々あった。
呪術はアニメがあったりするほどポップになっているが、そんな甘いものじゃない。呪術だけでは微力だが、物理や心理学など他分野と掛け合わせることで強力で何千年と宗教や呪術がこれ程長い期間生きている証拠なのかもしれない。
文章は簡潔、短文で読むスピードを落とさない。
1巻は難しく、展開もゆっくりだったが2巻3巻と重加速的にどんどん読み進めたくなるような構成。
巧い。会話のやり取りが多いのも特徴か。
一方、ふるみが亡くなるシーンは描写が細かく恐ろしさをリアルに伝えてくる。
1巻大生部の日常。2巻アフリカにロケ。3巻東京帰国後。
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吃驚仰天とはこのこと。リリパットアーミーの公演では、気のぬけたぬるいサイダーみたいなおっさん味全開でちくわを投げていたが。こんな才能を隠していたのか、恐ろしい。
内容の密度、物語の吸引力、投げっ放しの伏線が混沌として、バランスがとれている。
初の5つ星を天国にささげたい。素晴らしい作品をごちそうさまでした。
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面白かったけども。
なんなんだ、このクライマックス。
およそ正気とは思えない。
サブリミナル?
ちょっと破天荒すぎやしないか?
ちょっとばかしリアリティに欠けるなぁ。
今回再読してみて、この本の評価が下がっちゃったよ。
でもひとつ得たものがある。
それは、
「私は嘘をつかない、ただたまに過ちをいかすだけだ」
これ真理じゃね?
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一家の行く末 一気に読みました。ページ数が進むにつれて
終わってしまう…どうやって完結するのか?と
考えていました。
やっぱり最後は大生部が活躍しましたね。
母も兄も強い。シオリの記憶も戻りました。
失ったものは多いのが悲しいですが、
一家の絆は強く結ばれてました。
アフリカの呪術とはなんだったのか?
自分なりに考えてみたいですね。
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どんどんエンタメ性が増してきて、最終決戦へ。
是とも非とも存在に対する明言がなかった呪術で敵を撃退する大生部先生、かっこよす。
総じて、呪術や奇術に対する著書のリサーチ力に脱帽。作品の厚みを裏付けてる。
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二部を読んだ勢いのまま三部はあっという間に読み終えた!
大生部教授とその仲間たち?の東京編
今回もドタバタドタバタ
ちょっとそれはないでしょう的なこともありましたが‥‥
「あんたの一生が意味のないものにならんようにな」
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日本に戻った大生部ファミリーとアフリカの呪術師バキリの壮絶な闘いの第3巻。次々と起こる事件は呪術なのか国家権力、あるいは闇の暴力組織か。
これが中島らもらしさかもしれない。昔テレビで見た印象はやたら怪しげな感じ、ある意味危うさを感じさせるような人物だった記憶があり。
小説としてはこの猟奇的な展開は必然かもしれないが、今の日本では映像化は無理だろうから、コミックでも見てみるか。韓国映画ならどんな感じで描くだろうと想像したらまた怖くなった。
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1,2が面白すぎただけに色々と期待していた。
見え隠れしていた猟奇的側面が爆発。
超能力というものは存在せず、必ずタネがあるという書き方に見えていたが、3では一気に振り切っている。種明かしやバキリの正体まで書いて欲しかったと思ったが、3はまた別物にも感じた。
3を書いている時のらもさんの心境を知りたい。
Posted by ブクログ
かなりの長編だけど、面白くてページをめくる手が止まらなかった。
呪術が世界中でどれだけまだ身近にあるかわからないけど、色々調べてみたくなった。
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堂々の完結!最後はらもらしい笑笑。が....人が少し死に過ぎたかもしれないな..せめてレイと清川、ミラクルを生かして欲しかったなぁというのが本心...これじゃあ劇だよもう。とりわけ“呪術”の雑学は大幅に深まったことに違いない、2章まではよかったんだけど..解説でも言われてた通り1章目は日本で起きた最大の宗教事件をパロ化したものでそのプロセスを舞台のみ変えたのが2章と言った感じだったかな、伏線がだいぶ回収されてない気もする。読みやすいことには間違いない。最後の
参考資料の量見て驚愕、らも氏の熱量と博識さが伝わる代表作には間違いないものだったといえる
Posted by ブクログ
1993年に刊行した中島らもさんの長編スペクタクル小説。もう30年以上の時を経て今ならこれはスマホとか電子機器で色々対応できそうだなとか思う部分もないことはない。だが引き込まれて読んでしまえる冒険活劇が広がり、これは是非映画化して欲しいなと思った。早い段階で英訳していれば、もしかしてハリウッド映画になっていたかもしれない。最後については色々感想はあるだろうが、私はらもさんのハッピイエンドなお話しが好ましいと思う。もっと生きて楽しい話を聞かせてくれていたらよかったなとつくづく思う。
Posted by ブクログ
面白かった〜。
呪いとは何か。奇術か、トリックか。文化か。集団幻覚か、催眠か。あるいは本当に超然としたパワーがあるのか。そういう呪いに関する問いや疑念を物語の根幹に据えたまま、読みやすい文体と膨大な知識で長編エンタメにまとめ上げた一作でした。特にⅡ部、アフリカでの呪術文化や呪術合戦はすごく面白かった。
●あらすじ
魔神バキリの呪術パワーを奪え!テレビの取材でケニアを訪れた主人公を待ちうける驚天動地の大事件。呪術師、詐欺師が入り乱れ、痛快無比の大活躍。日本推理作家協会賞受賞作。(解説・長島信弘)
(集英社ホームページより抜粋)
Posted by ブクログ
うーん、面白かった
1から3、全部雰囲気が違うのにストーリーが繋がってるから飽きなかった
1はトリック風に事件を解決、2は深夜特急みたいな紀行文の風を感じる、3はキングスマン並みの虐殺劇でアクションシーンもあって、映画を観てるようだった。そういう点から言うと、貴志祐介感あったな〜
わたしは1が好きだけど、ハッピーエンドで良かった…
ただひたすら、バキリが強すぎて強すぎて…権力とか、切り札とか持ちすぎでしょうよ…大生部さん、負けちゃうのかと思ったよ…
最悪の二日酔いから覚醒してくれてよかった(笑)元アル中の史上最悪の二日酔いとか、絶対床から出れないっしょ(笑)
毎回こういう小説を読むたびに思うけど、わたしなら生き残れないな…
これは他人にオススメしたい小説だ!
Posted by ブクログ
3作通してめちゃくちゃ面白かったです。Ⅱが、キャラクターたちの立て方も含め爆裂面白かったのでその気持ちのままⅢを読むと心が追いつかなくなる…新興宗教の段階からは思いもよらない展開だけどちゃんとずっと繋がりがあったりしっかり怖かったりするのが良かったです。雪崩込む知識もすごい…だいすき
Posted by ブクログ
勉強になるし、オモロい本だった。
ただ最後の方ギュッと詰め仕込んだ感じと、結末があっけなかったなぁってのがあって星4です。
途中の牛の伏線回収してるけど、終わり方ダイハードかいなってツッコミ入れたくなりました。
そんなこんな言いつつもとても面白い作品でした。
他の作品も見てみたいと思わせてくれる一冊でした^_^
Posted by ブクログ
テンポは良いのですが、特に後半は怒涛の展開というかわりと何でもありに進んでいきます。
ちょっと強引に感じる部分もあったので人によっては気になるかも?文章が整っているので読みやすい作品ではありました。
Posted by ブクログ
この著者の文章と時おり出てくるユーモアはとても好き。
3巻の物語自体はちょっとむちゃくちゃに感じた。
消費者視点で無責任に言わせて貰えば、魅力的で使い勝手が良さそうなキャラクターを雑に死ぬのは残念だった。
うまく活躍させてしかった。
Posted by ブクログ
1・2巻はとても面白くて、アフリカでの話が続くのかと思ったら3巻で東京に来てうわぁぁどうなるんだろうと思っていたら、すごいジェットコースターに乗せられすごい勢いで目が回って気づいたら終わってた、という感じだった。笑
呪術信仰の話とか面白かったのでそのあたりをもっと掘り下げて欲しかったが、たぶんそれは他のところで読んでくれということなのでしょう…笑
著者の本は初めて読んだが、他の方の感想でこれぞ中島らも!という言葉をちらほら見かけるので、これが中島らもワールドなのだと思った。もう1作読んでみたい。
Posted by ブクログ
2巻読んだら3巻読まずにはいられない展開だった
ノンストップエンタメで楽しめはしたけれども、あまりにも簡単にみんなが死んでいって、ラストもドタバタなまま終わってしまった感じ。全体的に少しもったいなかったなー面白かっただけに
特に清川くんがまさか死ぬとは思わなかったので、あのあたりからちょっと作品に裏切られた気持ちが出てきたかな