あらすじ
通訳やテレビクルーたち6人もの犠牲者を出しながらも大生部はキジーツになっていた娘を取り戻した。バキリは取り戻しに、ひそかに東京に潜入しているという。番組関係者に次々と奇怪な事件が起こり、死者まで出る。元テレビプロデューサーの馬飼は、大生部一家とバキリが対決する生番組を企画する。光と影が交差し、呪いと祈りが入り混じり、テレビ局の迷路のような廊下で激しい戦いが繰り広げられる。
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Posted by ブクログ
この巻は大生部たちを追って日本にやってきたバキリとのバトルがメイン。
バキリの呪術によって一人また一人と仲間が倒されていくのはスリリング。
ダメな親父と思われた大生部が最後の最後に覚醒する展開は熱い。
終盤失速したような記憶があったが再読してみたらそうでもなかった。むしろ3巻中もっともスピーディな展開で一気読みした。
1巻は超能力対トリック、2巻はケニアの呪術的世界、3巻はアクションとそれぞれに趣が異なる。そのどれも水準が高くて面白いのだからすごい。本なら売るほどの「死ぬかと思うほど面白い本」との紹介は誇張ではないと思った。
Posted by ブクログ
東京に帰ってきてもなお、呪いから解放されたという安心感もないまま
バキリが東京に来ていて、見えない力から逃れられないという恐ろしい
ホラー要素もあり、ずっとドキドキしながら読んでいました。
クライマックスでは大生部一家がとてもかっこよく見えて、、
かと思いきやムーミンが出てきたりして少し拍子抜けしたり
中島らもさんならではの皮肉の利かせ方も本当に面白くて
最高のエンタメ小説を味わえました。
Posted by ブクログ
まーーー面白かった。2〜3はほぼ一気読みした。
あれほど誰もが太刀打ちできなかったバキリに、今覚醒したばっかりの大生部が勝つのはちょっと現実感ない?けどまぁ良いのだ。面白かったから。
大惨事からの大団円。おなかいっぱいです。
Posted by ブクログ
ケニアから逃げ帰った大生部たちを追い、バキリが日本へとやってくる。
全ての因縁に決着がつく、シリーズ最終巻です。
舞台が日本に戻ったことで、秋山やミラクルをはじめ、1巻から登場してきた主要キャラクターたちが総出演する構成となっており、シリーズの集大成としての手応えをしっかり感じさせてくれます。
本物の超能力が登場したことで、宗教物としてのジャンルがやや変質した印象は否めません。
しかし、未知の力に対して心理学やトリック、専門知識で対抗していくという「アカデミックとエンタメを結びつけたサスペンス」の魅力は健在です。
何より、癖の強いキャラクターたちによる人間ドラマが最後まで濃密に描かれており、読み応えのある一冊でした。
今作で最も胸を打つのは、やはり清川ですね。
「かつては本物の超能力者だったペテン師」という設定が魅力的で、彼が力を取り戻す場面では思わず胸が躍りました。
それだけに、直後に無残な最期を迎える展開は衝撃的で、強い喪失感を覚えました。
彼が失敗した「エレベーターのワイヤー昇り」を終盤に大生部が成し遂げるシーンがとても良かったです。
清川が果たせなかった志織の救出を、大生部が引き継いだような展開に、思わず泣きそうになりました。
今回はスラッシャー的な要素が強く、宗教ものとしての色合いはやや薄まった印象です。
シリーズを通して描かれてきた「奇跡と詐欺」「毒と薬」といった二項対立は、今作では「砦と槌」という、よりシンプルで暴力的な構図へと収斂していきます。
まず安全圏を確保し、次に外敵を排除する。宗教や神を、信仰ではなく「力」として捉え直した物語、とも読めるのかもしれません。
馬飼が語る「テレビとは、安全圏から他人の死を眺めるための装置だ」という言葉が非常に印象的でした。
この視点はバキリの生き方とも通じており、おそらく本作における宗教観や暴力観の核心に触れる部分なのだと思うのですが…。
ただ、正直なところ、今作では何を伝えたいのかが掴みきれなかった面もありました。
それでも、シリーズ全体を通して積み上げてきたテーマとキャラクターの行き着く先として、この混沌とした最終巻は強く印象に残ります。
濃いキャラクター達による人間ドラマとして十分に楽しめました。
Posted by ブクログ
全体通してすごく読みやすくて、週末で一気読み。
3冊目は、それまでの展開の意外性みたいなのが少し弱かった。
ただ会話の中でくすっと笑えるところだったり、全体的にすごく楽しめた。
中島らも初めてだったけど、ほかにも読んでみようってなる。
Posted by ブクログ
面白かったけども。
なんなんだ、このクライマックス。
およそ正気とは思えない。
サブリミナル?
ちょっと破天荒すぎやしないか?
ちょっとばかしリアリティに欠けるなぁ。
今回再読してみて、この本の評価が下がっちゃったよ。
でもひとつ得たものがある。
それは、
「私は嘘をつかない、ただたまに過ちをいかすだけだ」
これ真理じゃね?
Posted by ブクログ
どんどんエンタメ性が増してきて、最終決戦へ。
是とも非とも存在に対する明言がなかった呪術で敵を撃退する大生部先生、かっこよす。
総じて、呪術や奇術に対する著書のリサーチ力に脱帽。作品の厚みを裏付けてる。
Posted by ブクログ
1,2が面白すぎただけに色々と期待していた。
見え隠れしていた猟奇的側面が爆発。
超能力というものは存在せず、必ずタネがあるという書き方に見えていたが、3では一気に振り切っている。種明かしやバキリの正体まで書いて欲しかったと思ったが、3はまた別物にも感じた。
3を書いている時のらもさんの心境を知りたい。
Posted by ブクログ
堂々の完結!最後はらもらしい笑笑。が....人が少し死に過ぎたかもしれないな..せめてレイと清川、ミラクルを生かして欲しかったなぁというのが本心...これじゃあ劇だよもう。とりわけ“呪術”の雑学は大幅に深まったことに違いない、2章まではよかったんだけど..解説でも言われてた通り1章目は日本で起きた最大の宗教事件をパロ化したものでそのプロセスを舞台のみ変えたのが2章と言った感じだったかな、伏線がだいぶ回収されてない気もする。読みやすいことには間違いない。最後の
参考資料の量見て驚愕、らも氏の熱量と博識さが伝わる代表作には間違いないものだったといえる
Posted by ブクログ
1, 2 までが面白かったが、期待はずれというか、期待した展開とは少し違った。
2 までで、超能力や呪いの非科学的な力を否定しているっぽいことを言いつつも、呪いが村社会で担ってきた役割の話があったり、呪いの神秘的な力が実は存在するっぽい部分も匂わせつつだったので、最終的にどういう方向に話を持っていくつもりなのかというのを過剰に期待してしまったのだけど、あまりにオカルト的な力の戦闘だけになりすぎ&殺しまくりすぎでなんか興ざめ。
結局なんだったんだこの話は。
そもそもバキリの呪力で指パッチンして人を動かせるならサブリミナル映像とかいらんやん。
Posted by ブクログ
この著者の文章と時おり出てくるユーモアはとても好き。
3巻の物語自体はちょっとむちゃくちゃに感じた。
消費者視点で無責任に言わせて貰えば、魅力的で使い勝手が良さそうなキャラクターを雑に死ぬのは残念だった。
うまく活躍させてしかった。
Posted by ブクログ
1・2巻はとても面白くて、アフリカでの話が続くのかと思ったら3巻で東京に来てうわぁぁどうなるんだろうと思っていたら、すごいジェットコースターに乗せられすごい勢いで目が回って気づいたら終わってた、という感じだった。笑
呪術信仰の話とか面白かったのでそのあたりをもっと掘り下げて欲しかったが、たぶんそれは他のところで読んでくれということなのでしょう…笑
著者の本は初めて読んだが、他の方の感想でこれぞ中島らも!という言葉をちらほら見かけるので、これが中島らもワールドなのだと思った。もう1作読んでみたい。