【感想・ネタバレ】ガダラの豚 1のレビュー

あらすじ

アフリカの呪術医研究の第一人者、大生部多一郎は、テレビの人気タレント教授。超能力ブームで彼の著者「呪術パワーで殺す!」はベストセラーになった。しかし、妻の逸美は8年前の娘・志織のアフリカでの気球事故での死以来、神経を病んでいた。そして奇跡が売り物の新興宗教にのめりこんでしまった。逸美の奪還をすべく、大生部は奇術師ミラクルと組んで動き出す。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

期待値が低かったからか、すごく面白かった!
水に似た感情より、全然面白かった。
会話ベースで読みやすかった。

登場人物も個性的でわかりやすい。これからどう話が進むのかが気になる終わり方。

ミスターミラクルが新興宗教のインチキを暴くところはTRICKみたいでスッキリした!

完璧に成功する手品師よりも、ときどき失敗する超能力者の方が本物と信じられるというのは、たしかにおかしな話だなぁと思った。
あと、人間は信用で成り立っているというのも、言われて驚いた。ほとんどのことがそうだなぁと。

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2022年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 個人的ハイライトは
「逸美は自分の内面の声をむりやりにねじ伏せ、長年の習慣通りにものごとを解決した。
 つまり、理性に従ったのである。」
その結果悲劇が起こる訳だが、なんというか、いい。軽く高揚。

 物語としては、言わば理性と霊性の狭間を行ったり来たり、虚々実々。終盤、理性の勝利で終わるかと思いきや、妖しげなエピソードでこの巻は幕を引く。上手い。これは先が気になる。

 ところで、肛門みたいな口って何

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2021年02月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アフリカの呪術に関する研究をする民族学学者、大生部は8年前アフリカでの現地調査で気球の落下事故により長女を失った。それ以来、大生部はアル中に、妻の逸美は精神を病んだ。大生部は超常現象系のテレビ番組に出演したりして、次期アフリカ調査のための資金を稼いでいる。逸美は心の救いを求めて、インチキ新興宗教に入れ込んでしまう。大生部はテレビ番組で知り合った「超能力狩り」の異名を持つマジシャン、ミラクルとともにインチキ教祖の超能力を暴き、逸美を取り戻した。そんな大生部一家にテレビ局から新しい企画が持ち込まれる。大生部ファミリーアドベンチャー・イン・アフリカとでも言うべきその特番で、大宇部、逸美、長男の納、研究助手の道満、超能力青年清川、テレビスタッフ六名はケニアに飛んだ。現地で大阪弁を喋るガイド兼通訳のムアンギと合流し、村全体が呪術師の一族で構成されるという「クミナタトゥ」という村を目指す。通過地点の村で一番力のあるといわれている呪術師オプルをたずねると、不吉な予言と「バキリに近づくな」という忠告をうける。それを半ば無視する形でクミナタトゥに到着する一行。8年前の調査時に村を訪れたことがあった大生部だったが、村の変わりように唖然とする。なんでも7年前虹の出た方向からアルビノで盲目の呪術師バキリとその弟子キロンゾが村にやってきて以来、バキリと村の呪術師は緊張状態にあるらしいのだ。バキリの力を恐れる村人達。長老の制止を聞かずバキリの取材を大生部達は敢行した。バキリの強大な力の秘密は彼のキジーツ(呪具)に隠されているらしい。夜中にバキリの家に忍び込んだ道満はキジーツの秘密を目の当たりにする。そしてキジーツを奪って一行はケニアの地から逃げ出すように去る。日本で漸く平和な暮らしを取り戻した大生部一家。しかしバキリはキジーツを取り戻すために日本に潜入していた。次々に殺されていく関係者。そしてついにバキリと大生部のテレビ対決が組まれる。果たして生き残るのは・・・。



中盤まではそこそこ引き込まれた。しかし終盤ちょっと拍子抜けしたかな。
私としては呪術というものが実際に現代科学の理解を超えてあるのかないのか、ということを明らかにする必要はなかったと思う。例えるならば、ホラー映画で正体のわからないものに追いかけられるのは怖かったのに、実際に化け物が出てきたら笑ちゃってどうしようもなくなる感じ。リングで貞子がテレビから出てくるのは可笑しいと思ってしまう感覚。・・・わかりにくいか。

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2023年03月08日

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