エキゾティカ

中島らも

椰子の実を頭にのせ続けて四十年の高僧。落ちてくるドリアンの実をただ待つだけの青年。喧噪と混沌の街を暴走する命しらずの自転車。香港返還の日に高級レストランで食い続けるふとった男。清濁併せ呑んだガンジスのように、聖と俗が渾然一体となったアジアの真景が乱反射する、著者会心の短編小説集。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: 小説 / 国内小説
• 出版社: 双葉社
• ページ数: 281ページ
• 電子版発売日: 2011年02月25日
• コンテンツ形式: XMDF
• サイズ(目安): 1MB

[ブクログ · ★★★☆☆]

アジアをテーマとした短編集。

上海の話までは、何処かエキゾチックな雰囲気を漂わせたフィクションだったはずなのに、後半からよくある紀行文が混じりだしてくる。

悪くは無い。

[ブクログ · ★★★☆☆]

アジアが舞台の短編集。後半はいつも通りのらもさんのエッセイ風だったけど。らもさんの描く人物にはなんとなーくの味わいがあっていい。

童話っぽい作品もなかなか好きだ。

でも短編集としては「白いメリーさん」のほうがよかったかな。

[ブクログ · ★★★☆☆]

読みやすい短編集。
特に印象に残っているのは、「ココナッツクラッシュ」。
どれもそこはかとないユーモアがあってスイスイ読めた。