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このじいさん、無茶が過ぎる!
関西の金融会社会長・稲荷山誠造(いなりやませいぞう)、72歳。
金融管理庁の立入検査に大銀行からの買収話と、会社存亡の危機にてんやわんや。
そんな最中、金貸し会社には似つかわしくない若い女性が来社。彼女は告げる。
「翔(しょう)さんと連絡が取れないのです」
翔とは誠造の孫だ。
調査の結果わかったのは、翔は何者かに拉致されたらしいということ。
「孫のためなら何でもやったる!」
常識破りな大救出作戦が始まる。
登場人物紹介
稲荷山誠造 72歳
ハピネスビジネスローン社の会長。銀髪で怖い顔だが、孫思いの祖父。
苦労人で「破竹の勢い」を体現する行動派。「行蔵は我に存す」を信条とする。
五反田翔 21歳
誠造の孫で鴨志館大学の学生。大食いで純粋な心の持ち主。祖父とは2年前から同居。
赤い絶壁のような前髪がトレードマーク。
若生里栄 25歳
民和銀行勤務。翔の親しい友人。
清楚な外見だが運転が趣味で、ハンドルを握ると性格が豹変する。
加賀崎雄一
ハピネスビジネスローン社経営企画室長。誠造の元秘書で右腕的存在。長身の二枚目。
館林
迅速調査サービスの探偵。変装の達人で、毎回奇抜な方法で登場する謎多き人物。
薮下和多留 82歳
薮和不動産社長。投資家として巨万の富を築いた実業家。
薮下多可志 31歳
和多留の孫で薮和恒産社長。線が細く優しげな青年。イギリスでシェークスピアを研究していた。
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