湯本香樹実の作品一覧

「湯本香樹実」の「岸辺の旅」「西日の町」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • ポプラの秋
    4.0
    1巻506円 (税込)
    父が急死した夏、母は幼い私を連れて知らない町をあてもなく歩いた。やがて大きなポプラの木のあるアパートを見つけ、引っ越すことにした。こわそうな大家のおばあさんと少しずつ親しくなると、おばあさんは私に不思議な秘密を話してくれた──。大人になった私の胸に、約束を守ってくれたおばあさんや隣人たちとの歳月が鮮やかに蘇る。『夏の庭』の著者による、あたたかな再生の物語。
  • 西日の町
    3.8
    1巻468円 (税込)
    名作『夏の庭』の作家の新境地 少年の日、西の町で暮らす母と僕のアパートに「てこじい」がふらりと現れた。祖父の生涯と死、母の迷いと哀しみを瑞々しく描く
  • 岸辺の旅
    3.7
    1巻580円 (税込)
    あまりにも美しく、哀しくつよい傑作長篇小説 なにものも分かつことのできない愛がある。時も、死さえも――ミリオンセラー『夏の庭』、名作絵本『くまとやまねこ』の著者が描く珠玉の物語

ユーザーレビュー

  • ポプラの秋

    Posted by ブクログ

    大好きだった父を突然亡くした8歳の少女。母に連れられ、小さなアパートへと引っ越すと、そこで出会ったのは不思議な大家のおばあさんだった。悲しみと不安で心を閉ざしてしまった少女に対し、おばあさんはとっておきの秘密を打ち明ける。おばあさんは天国に手紙を届けることができるというのだった…

    小さなアパート、父のいない暮らし、不安や悲しみを抱えながら過ごす毎日。
    全てが自分に起きているかのようで、幼い頃に感じた心細さ、好奇心、温かさが蘇る。いい意味で昔に引きずられる1冊。

    0
    2025年08月13日
  • ポプラの秋

    Posted by ブクログ

    夏の庭に続き読んでみました。
    今回も大泣きしながら読みました。

    懸命に、いろいろなことを胸に抱えながら、転びながら歩んでいく想い。
    亡くした人に対する想い。
    わかりにくい心遣いも含めて、人の営みがぐさぐさ…児童書コーナーにあったんです。何故なのでしょう。人生経験積んだ大人にも、たくさん読んでほしいです。
    次は「春のオルガン」を読みたいと思います。

    0
    2024年11月20日
  • 岸辺の旅

    Posted by ブクログ

    読み終わってからずっと心に残ってる。
    ずっと一緒にいたい、それが叶わないことが分かっていても、望んでしまうのはわがままなのだろうか。

    0
    2024年06月18日
  • 岸辺の旅

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    三年前に失踪した夫との再会。
    死者の話は悲しい。今にも実体を失って消えてしまうのではないかと気を揉む妻の切実さがよく伝わってきた。
    死んだ夫と二人で足跡を辿る、こんな切ない旅があるだろうか。その先に別れが待ち受けているのを意識しながら二人を見守るのは、胸が引き裂かれそうだった。そこには透明な愛だけがあって、二人がずっと一緒にいられればいいのにと願わずにはいられない。
    死者が生者の中に紛れて仕事をしたり物を食べたりしているのは不思議な感覚だった。でもそうだったらいいなと思う。世界との別れにだって納得する時間が欲しいから。
    印象的な、口ずさみたくなるような文章がいくつもある。その中でもラストの1、

    0
    2023年01月21日
  • ポプラの秋

    Posted by ブクログ

    本当に優しくて、せつなくて、人が恋しくなる本だと思う。私もおばあさんのようになりたいなぁ。
    また来年ので秋に再読したい。
    『夏の庭』も大好きだけど、こちらも好き。
    何だろう。この、悲しいような、せつないような、でもあったかくて、清々しい読後感。

    0
    2022年10月15日

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