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Posted by ブクログ
前川裕『号泣』新潮文庫。
『愛しのシャロン』の改題作。
主人公の吉井百合が体験する過酷な事件の一部始終を描いたホラーミステリー小説。
これまでの前川裕の作品とは少しテイストが異なる作品だったが、猟奇色を前面に出しながら、ミステリー色も濃く、なかなか面白かった。
またまたホットパンツ姿の女性が登場するのは前川裕の趣味なのか。
声優になる夢を抱きながら新宿の男装ホストクラブで働く吉井百合には、幼い頃、警察官の谷藤力という男に5年間も監禁されていた暗黒の過去があった。
百合は二人の女性、ソープ嬢の真優、ホスト狂いで芦川真優の幼なじみの館林塁と共同生活を送っていた。ある日、百合の元に知らない男から首を千切られたテディベアが届く。それは、かつて百合を監禁していた谷藤が百合に与えた物だった。
あの谷藤が仮釈放されていたのだ。以来、百合の周囲で不穏な事件が相次ぎ、やがて恐ろしい猟奇的な殺人事件へと繋がっていく。
そして、タイトルの『号泣』の意味は、最後の最後に知ることになる。
本体価格710円
★★★★★
Posted by ブクログ
【2024年129冊目】
幼少期に事件に遭い、トラウマを抱えたまま生きる百合は、声優を目指しながら男装バーで働いている。同居人である真優と累も夜の世界に身をやつし、互いに深く干渉し合うことはない日々。ある日、訪ねてきた警察官に「あの男」が仮釈放されると告げられる百合。悪夢のような五年間の要因。そして手紙と共にテディベアが届けられて――。
ミステリーと分類するかホラーと分類するか難しいお話。登場人物全員怪しく思える、思想が怖い、誰が味方で敵なのかも判断できないままに進んでいく物語。
途中に挟まれるモノローグの異常性も怖いし、真相が明らかになった時の驚愕もすごいし、ずーっとぞわぞわしながら読みました。
けど、やっぱり動機だけが納得いかなかった、そういう読者さん多いんじゃないでしょうか。理解できない人間はいるといってしまえばそれまでかもしれませんが、ちょっと放り出されたような感じで。
途中までは★5か〜?!と思ってましたが、上記の理由でギリギリ★4にしました。正確には★3.8くらいかな。
でも怖かった〜。
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