国内小説 - 新潮社の検索結果

  • 大江戸春画ウォーズ  UTAMARO伝(新潮文庫)

    大江戸春画ウォーズ  UTAMARO伝(新潮文庫)

    小説・文芸
    -
    1巻935円 (税込)
    新潮社旧倉庫で、27年ぶりに“発見”された原稿。それはTV『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』『宇宙戦艦ヤマト』を生んだベテラン・アニメーション作家による、幻の小説だった! 若き天才絵師・歌麿と、彼を育てた蔦屋重三郎、そして仲間たち。さらに彼にまつわる闇の魔物と謎の女うずみ……。妖艶怪奇、奇想天外、時代小説の枠を超えて爆走する前代未聞のエンタテインメント、感動の開幕!(解説・森重良太)
  • 大博打

    大博打

    小説・文芸
    3.8
    1巻781円 (税込)
    無茶苦茶な誘拐事件だった。身代金が金塊二トン(時価32億)。受け渡しはどうするのか、大阪府警は驚愕するが、犯行計画は緻密だった。大阪湾に繋留中の漁船に金塊を積み、オートジャイロをセットしろという。金塊を積み無人の漁船が闇をゆく。だが、奪取寸前、漁船は偶然にもタンカーと衝突炎上してしまう。万事休すと思いきや、犯人の真骨頂はここからだった。大胆不敵な誘拐サスペンス。
  • 荻窪 シェアハウス小助川

    荻窪 シェアハウス小助川

    小説・文芸
    4.1
    1巻869円 (税込)
    十九歳春、佳人(よしと)のシェアハウス生活が始まった。地元の人々を診てきた医院を閉院し、リノベーションした「シェアハウス小助川」で一つ屋根の下に暮らすことになるのは、年齢も職業も様々な男女六人。自室を持ちながらリビングや台所や風呂を共有する生活だから価値観の違いも見えてきて……。そして家主のタカ先生をはじめ皆が抱える人生に触れながら、佳人は夢に辿り着けるのか。
  • 贈る言葉

    贈る言葉

    小説・文芸
    4.3
    1巻440円 (税込)
    さまざまな夢と未来への志向をいだきながら学窓を飛び立ったはずなのに、ただ倦怠と惰性をしか見いだせなくなっている十年後の今日の、限りない挫折感を吐露した「十年の後」、“愛の観念”に固執するあまり、ついに結ばれることなく訣別してしまった、過去の恋人に語りかける抒情的作品「贈る言葉」。戦後世代の青春の苦悩を真摯に浮彫りにした、芥川賞受賞作家の中編二編。
  • おごそかな渇き

    おごそかな渇き

    小説・文芸
    4.4
    1巻737円 (税込)
    長年対面しつづけた宗教的課題を取り上げ、“現代の聖書”として世に問うべく構想を練りながらも絶筆となった現代小説「おごそかな渇き」。ほかに“下町もの”の傑作「かあちゃん」「将監さまの細みち」「鶴は帰りぬ」、“武家もの”の名品「紅梅月毛」「野分」「蕭々十三年」、“こっけいもの”の「雨あがる」、“メルヘン調の「あだこ」「もののけ」と、周五郎文学のさまざまな魅力を一冊に収めた。
  • 押入れのちよ

    押入れのちよ

    小説・文芸
    3.6
    1巻693円 (税込)
    失業中サラリーマンの恵太が引っ越した先は、家賃3万3千円の超お得な格安アパート。しかし一日目の夜玄関脇の押入れから「出て」きたのは、自称明治39年生れの14歳、推定身長130cm後半の、かわいらしい女の子だった(表題作「押入れのちよ」)。ままならない世の中で、必死に生きざるをえない人間(と幽霊)の可笑しみや哀しみを見事に描いた、全9夜からなる傑作短編集。
  • オスプレイ殺人事件(新潮文庫)

    オスプレイ殺人事件(新潮文庫)

    小説・文芸
    4.0
    1巻693円 (税込)
    飛行中の米海兵隊所属のオスプレイ機内で、事件は発生した。ベルトを締め全員着座中にもかかわらず、同乗していた自衛隊員が胸を刺され殺されたのだ。米海軍内の犯罪を調査するヌーナンは捜査を開始。鉄壁の空中密室で、犯行はいかに行われたのか。なぜ自衛隊員が標的になったのか。消えた凶器の謎、直前に流れた奇妙な歌声とは。そして第二の事件が……。瞠目のミステリ。『黒翼鳥』改題。(解説・村上貴史)
  • 怖ろしい場所

    怖ろしい場所

    小説・文芸
    5.0
    1巻605円 (税込)
    厄年の小説家・羽山圭一郎はこわい夢をよくみる。のっぺらぼうの女、眉の女、声の女、額の女、唇の女たちの様々な反応を想起する。現実世界では友人の女性秘書秋岡カオルと逢瀬をかさねるが、やがて別れてパリへ旅立つ。現実と回想と夢が微妙なリアリティーを醸し出す雰囲気の中に、中年男性の心理の襞を浮彫りにする。散らかしながら纏めていく技巧冴えわたる長編小説。
  • お伽草紙(新潮文庫)

    お伽草紙(新潮文庫)

    小説・文芸
    4.2
    1巻781円 (税込)
    困難な戦争期にあって、深く芸術世界に沈潜することで時代への抵抗の姿勢を堅持し、日本文学の伝統を支えぬいた太宰中期の作品から、古典や民話に取材したものを収める。“カチカチ山”など誰もが知っている昔話のユーモラスな口調を生かしながら、人間宿命の深淵をかいま見させた「お伽草紙」、西鶴に題材を借り、現世に生きる人間の裸の姿を鋭くとらえた「新釈諸国噺」ほか3編。(解説・奥野健男)
  • 男たちのかいた絵(新潮文庫)

    男たちのかいた絵(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.5
    1巻473円 (税込)
    おくびょうで意気地なしでも、拳銃片手に怖いものなし――チンピラやくざの、カッコいい兄貴分へのあこがれが、屈折した心情に映し出される時、オナニズム、同性愛、エディプス・コンプレックス、多重人格などの持主を主人公にした、筒井康隆の強烈な世界が展開される。『夜も昼も』『星屑』『二人でお茶を』など、ジャズのスタンダード・ナンバーにのせておくる奇妙な味の連作小説集。
  • 男たちの好日

    男たちの好日

    小説・文芸
    -
    1巻660円 (税込)
    外国製品に蹂躙されている昭和初年の日本に、電気化学工業を興すことで「国の柱」になろうと邁進する牧。しかし、苦心惨憺して開発した硫安やアルミ製造技術は、統制経済をとりはじめた国家によって公開を迫られ、牧は国策会社の社長に祭りあげられてしまう。国家を幸せにすることはあっても、国家によって幸せにされることのなかった男の生涯を通し、「男の好日」とは何かを問う。
  • 男は旗

    男は旗

    小説・文芸
    4.0
    1巻440円 (税込)
    大海原を制覇し、その優雅な姿は“七つの海の白い女王”と嘔われたシリウス号も今は海に浮かぶホテルとして第二の人生を送っていた。ところが折からの経営難で悪辣なギャングに買収されてしまう羽目に。しかし! シリウス号に集う心優しきアウトローどもが唯々諾々と従う筈はない。買収の当日、朝まだきの海を密かに船は出航した。謎の古地図に記された黄金の在り処を求めて……。
  • 乙女の密告

    乙女の密告

    小説・文芸
    4.1
    1巻506円 (税込)
    ある外国語大学で流れた教授と女学生にまつわる黒い噂。乙女達が騒然とするなか、みか子はスピーチコンテストの課題『アンネの日記』のドイツ語のテキストの暗記に懸命になる。そこには、少女時代に読んだときは気づかなかったアンネの心の叫びが記されていた。やがて噂の真相も明らかとなり……。悲劇の少女アンネ・フランクと現代女性の奇跡の邂逅を描く、感動の芥川賞受賞作。
  • お鳥見女房(新潮文庫)

    お鳥見女房(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.7
    1巻649円 (税込)
    将軍の鷹狩りの下準備をするお鳥見役には、幕府の密偵という裏の役割があった。江戸郊外、雑司ケ谷の組屋敷に暮らす矢島家は、当主が任務のため旅立ち、留守宅を女房・珠世が切り盛りしている。そんな屋敷に、ある日、子だくさんの浪人者が押しかけて来て……さまざまな難題を持ち前の明るさと機転で解決していく珠世。その笑顔と大家族の情愛に心安らぐ、人気シリーズ第一作。(解説・向田和子)
  • お鳥見女房シリーズ(全8巻)合本版(新潮文庫)

    お鳥見女房シリーズ(全8巻)合本版(新潮文庫)

    小説・文芸
    4.0
    1巻4,972円 (税込)
    将軍の鷹狩りの下準備をするお鳥見役には、幕府の密偵という裏の役割があった。江戸郊外、雑司ケ谷の組屋敷に暮らす矢島家は、当主が任務のため旅立ち、留守宅を女房・珠世が切り盛りしている。そんな屋敷に、ある日、子だくさんの浪人者が押しかけて来て……さまざまな難題を持ち前の明るさと機転で解決していく珠世。その笑顔と大家族の情愛に心安らぐ、人気シリーズ。 ※当電子版は新潮文庫版『お鳥見女房』シリーズ全8巻をまとめた合本版です。
  • おにがわらう

    おにがわらう

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,815円 (税込)
    最近の異変はすべて狐のせい――妙な噂が流れ、己まで人に襲われたと化け狐の赤月が若だんなに訴えてきた。その上寛朝の弟子・秋英は大怪我を負い、武家屋敷の下男が死体で発見された。若だんなと妖達にある疑念が生まれた矢先、新たな訪問者が……。凶事続きの通町に本物の鬼まで現れ「江戸を支配する」と言い出した!?
  • 鬼絹の姫―ソナンと空人2―(新潮文庫)

    鬼絹の姫―ソナンと空人2―(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.6
    1巻781円 (税込)
    弓貴滅亡の危機を救ったソナンは、新たな名「空人」と領地・輪笏を与えられ、妻ナナや家臣らと旅立つ。赤く輝く花に彩られた美しい大地、だがそこは財政難にあえぐ貧しい場所でもあった。輪笏を立て直すため、空人は生き急ぐかのように奔走し、領民の心を動かしてゆく。数々の策が実を結び始めたころ、都に呼ばれた空人。そこで、予想外の事実を告げられ――。流転のファンタジー大作、第2巻。
  • 鬼憑き十兵衛(新潮文庫)

    鬼憑き十兵衛(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.9
    1巻781円 (税込)
    寛永十二年、熊本藩主・細川忠利の剣術指南役を務める松山主水大吉が暗殺された。主水の隠し子・十兵衛は父を襲った十五人の刺客を続けざまに斬り裂く。二階堂平法秘伝の技〈心の一方〉によって。僧形の鬼・大悲を連れ、父の暗殺を企てた者への復讐を誓う十兵衛。だが、金色の髪に深い海のような瞳をもつ少女と出会い……。時代伝奇小説の新たな傑作! 日本ファンタジーノベル大賞2018受賞作。(解説・前島賢)
  • おのぞみの結末

    おのぞみの結末

    小説・文芸
    3.8
    1巻649円 (税込)
    家事万能のロボットを手に入れたら……。世界平和をめざす秘密組織が実権を握ったら……。安逸と平穏をのぞみながら、退屈な日々にあきたらず、精神と肉体の新たな冒険を求める人間。超現代のなかでも、あいかわらず滑稽で愛すべき、人間らしい心の動きをスマートに描く11編。新鮮な発想、奇想天外なストーリーの展開、そして意外な結末は、あたかもアイディアを凝集した玉手箱。
  • おばあちゃんの旅

    おばあちゃんの旅

    小説・文芸
    -
    1巻220円 (税込)
    新潮社×TBSラジオコラボ企画第1弾! 明るく優しいおばあちゃんはなぜ、ススムくんを誘拐したのか? 音声コンテンツAudioMovie®のために書き下ろされた、ハートウォーミングなミステリ! 「社長の息子を誘拐してるの」明るく正義感の強いおばあちゃんが、突然、そう告げた。大学生だったわたしは、もちろん動揺した。新幹線車内からかかってきた電話。広島駅で出会った小学生、田名部ススムくんと一緒なのだという。おばあちゃんは、ススムが会社を営む父を救うためにある計画を実行したのを目撃。ふたりの旅はそこから始まったのだ。おばあちゃんが起こした、人生でたった一度の〝犯罪〟。その真相が八年後の今、明らかになる。とびきり優しくて、ラストに胸がじんと暖かくなる絶品ミステリ。
  • 姨捨

    姨捨

    小説・文芸
    3.0
    1巻473円 (税込)
    著者にむけられた絶大な賞賛の、何にも勝る証左であり、短編作家・井上靖の力倆を余すところなく発揮してみせた十二編を収録する作品集。一族のなかに世襲の血として流れている“出世遁世の志”とでもいうしかないような現実離脱の心を探った表題作のほかに、「胡桃林」「グウドル氏の手套」「湖の中の川」「大洗の月」「孤猿」「蘆」「川の話」「湖上の兎」「俘囚」「花粉」「四つの面」。
  • おばちゃんに言うてみ?

    おばちゃんに言うてみ?

    小説・文芸
    3.9
    1巻1,870円 (税込)
    東京から大阪の夫の実家近くに引っ越し、関西のノリについていけず疲れ果てた沙由美。モデルの仕事を餌に、詐欺師まがいの男にマウントされる華。ネグレクト育ちで転売ヤーとして荒れた生活を送る達也。大阪は岸和田のおばちゃん・小畑とし子が追い詰められた人々を勇気づける、抱腹絶倒&ちょっと涙のヒューマンドラマ!
  • オペレーションZ(新潮文庫)

    オペレーションZ(新潮文庫)

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,045円 (税込)
    大手生保会社が資金繰りのため国債を投げ売りする事態が発生、国債価格が暴落した。国債頼みの政治は、誰かが終わりにせねばならない……。国家予算を半減すべく、江島隆盛総理のもと若手財務官僚が集い、極秘作戦(オペレーション)が始動する。しかし他省庁や与党守旧派が抵抗し、世論も猛反発、メディアの攻撃が渦巻くなか、総理はついに国会を解散する大博打を打つ――。息もつかせぬ緊迫のメガ政治ドラマ!
  • 溺れ谷

    溺れ谷

    小説・文芸
    -
    1巻616円 (税込)
    広告料という名目で企業から金をせびる「トリ屋」と呼ばれる記者大屋圭造は、亜細亜製糖社長古川に往年のスター竜田香具子を斡旋し、精糖業界にくいこもうと考える。しかし、古川のもとに贈った筈の香具子は現職農相是枝の手に渡っていた。製糖会社社長と現職農相の奇怪な取り引き……。自由化をめぐって不気味に揺れ動く砂糖業界を背景に、政財界の黒い関係に鋭いメスをいれた力作。
  • おめでとう(新潮文庫)

    おめでとう(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.8
    1巻506円 (税込)
    小田原の小さな飲み屋で、あいしてる、と言うあたしを尻目に生蛸をむつむつと噛むタマヨさん。「このたびは、あんまり愛してて、困っちゃったわよ」とこちらが困るような率直さで言うショウコさん。百五十年生きることにした、そのくらい生きてればさ、あなたといつも一緒にいられる機会もくるだろうし、と突然言うトキタさん……ぽっかり明るく深々しみる、よるべない恋の十二景。
  • 重い歳月

    重い歳月

    小説・文芸
    -
    1巻385円 (税込)
    夫婦で同人雑誌に参加して文学に打ちこむ速水桂策と章子。書くために勤めを辞め、食べるためにまた働く夫。少女小説を書いて家計を支えながら住居問題、出産、育児に時間をとられ苛立つ妻。互いに相手への後ろめたさを感じながらも、自分は書きたいと思う業の深さ。生活の重みにあえぎつつ、文学に執念を燃やし、遂には一人の女流作家が誕生するまでを哀歓をこめて綴る自伝的長編。
  • 想い出あずかります

    想い出あずかります

    小説・文芸
    3.7
    1巻1,232円 (税込)
    嬉しいのに涙が出て、傷ついても信じてみたい。自分にそんな感情があることを、初めて知って驚いた。こんなに大事な想い出を、人は忘れてしまうもの? ううん、忘れ去るなんて、きっとしない。見えなくて触れないからこそ大事だって、分かってる。人間って侮れないんだよ――。きらきらと胸を打つ、大人のための長編小説。
  • 思い出コロッケ

    思い出コロッケ

    小説・文芸
    3.6
    1巻594円 (税込)
    美人でもなく、賢そうでも若くもない女に惹かれ、家を出た夫。あの人となら温かい家庭を築けると思ったのに、なぜ──。知人の電話から、夫婦関係の冷たさを思い知る(「コロッケ」)。不倫に疲れ、帰省した先で出会った事件から、まっとうな家族の温かさと女の独り身の侘びしさに気づかされる(「黒豆」)。昭和を舞台に大人の恋、男女の情愛、そして家族の真実を描いた静謐な七篇。
  • 思い出トランプ

    思い出トランプ

    小説・文芸
    3.9
    1巻649円 (税込)
    浮気の相手であった部下の結婚式に、妻と出席する男。おきゃんで、かわうそのような残忍さを持つ人妻。毒牙を心に抱くエリートサラリーマン。やむを得ない事故で、子どもの指を切ってしまった母親など――日常生活の中で、誰もがひとつやふたつは持っている弱さや、狡さ、後ろめたさを、人間の愛しさとして捉えた13編。直木賞受賞作「花の名前」「犬小屋」「かわうそ」を収録。
  • 母影(新潮文庫)

    母影(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.8
    1巻605円 (税込)
    小学校で独りぼっちの「私」の居場所は、母が勤めるマッサージ店だった。「ここ、あるんでしょ?」「ありますよ」電気を消し、隣のベッドで客の探し物を手伝う母。カーテン越しに揺れる影は、いつも苦し気だ。母は、ご飯を作る手で、帰り道につなぐ手で、私の体を洗う手で、何か変なことをしている――。少女の純然たる目で母の秘密と世界の歪(いびつ)を鋭く見つめる、鮮烈な中編。芥川賞候補作品。(解説・又吉直樹)
  • 表裏源内蛙合戦

    表裏源内蛙合戦

    小説・文芸
    -
    1巻704円 (税込)
    迸る才知と野心を、時代の制約の中で徒らに空転させる江戸の一大奇人平賀源内の夢と挫折の生涯を、色と欲の渦巻く風俗の中に浮び上らせる表題作。ストリッパーの半生記に仕立てた吃音治療劇に仮託して、現代日本の社会と精神を徹頭徹尾、洒落のめした『日本人のへそ』。洒落に地口に語呂合せ、言葉遊びの爆撃で、笑いのうちに時代と人間の核心を衝く井上戯曲の原点を示す二大喜劇集。
  • おもてなし時空ホテル~桜井千鶴のお客様相談ノート~(新潮文庫nex)

    おもてなし時空ホテル~桜井千鶴のお客様相談ノート~(新潮文庫nex)

    小説・文芸
    3.9
    1巻605円 (税込)
    北日本のとある都市でひっそりと営業する『はなぞのホテル』。所在を明かせぬこのホテルには、たった一つだけ約束事があった。それは、過去ないし未来から来た“時間旅行者”しか宿泊させないこと。ホテルの新米従業員になってしまった一般人・桜井千鶴は、過去から未来からやってくるお客様を必死でおもてなしするのだが。ほっこりでどたばたな時空ホテルには、今日も何かが起こる!
  • おやすみ、こわい夢を見ないように(新潮文庫)

    おやすみ、こわい夢を見ないように(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.4
    1巻572円 (税込)
    「あたしこれから殺人計画をたてる」。我慢をかさね、やっと受かった高校で待っていたのは、元カレ剛太の「抹殺」宣言と執拗な嫌がらせ。すべての友に去られた沙織は、不登校の弟をコーチに復讐の肉体改造を決意するが……。理不尽に壊された心のゆくえを鮮烈に描く表題作をはじめ、ひそかに芽ばえ、打ち消すほどに深く根を張る薄暗い感情のなかに、私たちの「いま」を刻む7つの風景。
  • 泳ぐ者(新潮文庫)

    泳ぐ者(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.8
    1巻781円 (税込)
    離縁して三年半もたつのに、なぜ元妻は元夫を刺したのか。事件の「なぜ」を追う徒目付、片岡直人は真相を確信するが、最悪の事態が起きる。そんな折、奇妙な噂が耳に入る。毎日決まった時刻に大川を泳ぐ男がいるというのだ……。違和感の向こうに見えてくる狂おしい人生と、封印された秘密。心に「鬼」を抱えて生きてきた男と女が、最期に見せた真実とは。江戸の人々の翳(かげ)を鮮やかに描く傑作。(解説・木内昇)
  • オルタネート(新潮文庫)

    オルタネート(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.9
    1巻990円 (税込)
    高校生限定のSNSアプリ「オルタネート」が必須の現代。料理コンテストでの失敗に悩む調理部部長の蓉(いるる)は、再びの挑戦を決断。高校を辞め居場所を探す尚志(なおし)は、音楽家らのシェアハウスに潜り込む。オルタネートを信奉する凪津(なづ)は、アプリが導く運命の相手を探す。そして文化祭の初日、三人それぞれに起こる奇跡――。10代の過酷さと煌めきを鮮やかに切り取る、青春小説の新たなマスターピース。(解説・重松清)
  • 俺俺

    俺俺

    小説・文芸
    3.6
    1巻605円 (税込)
    なりゆきでオレオレ詐欺をしてしまった俺は、気付いたら別の俺になっていた。上司も俺だし母親も俺、俺ではない俺、俺たち俺俺。俺でありすぎて、もう何が何だかわからない。増殖していく俺に耐えきれず右往左往する俺同士はやがて――。他人との違いが消えた100%の単一世界から、同調圧力が充満するストレスフルな現代社会を笑う、戦慄の「俺」小説! 大江健三郎賞受賞作。
  • 俺たちは神じゃない―麻布中央病院外科―(新潮文庫)

    俺たちは神じゃない

    小説・文芸
    3.8
    1~3巻781円 (税込)
    剣崎啓介は腕利きとして知られる中堅外科医。そんな彼が頼りにするのが松島直武だ。生真面目な剣崎と陽気な関西人の松島。ふたりはオペで絶妙な呼吸をみせる。院長から国会議員の癌切除を依頼された剣崎は、松島を助手に得意なロボット手術を進める。だが、その行く手にはある危機が待ち受けていた――。現役外科医が総合病院で日夜起こるドラマをリアルに描く、医学エンターテインメント。
  • オレの愛するアタシ(新潮文庫)

    オレの愛するアタシ(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.0
    1巻539円 (税込)
    32歳の売れっ子作曲家(♂)と、24歳の美貌の作詞家(♀)――二人の身体が、ある日突然、なぜか入れ換わってしまった。お化粧の仕方は? 下着のつけ方は? トイレの使い方は? そして、周囲に悟られずに生活を続ける方法は? ハチャメチャなやりとりに始まり、めでたき結婚、感動的な出産にいたるまでの、コミカルで、ちょっぴりポルノチックな、センチメンタル純愛ストーリー。
  • 終わり続ける世界のなかで

    終わり続ける世界のなかで

    小説・文芸
    3.7
    1巻1,672円 (税込)
    ノストラダムスの予言を知った私と瑞恵は、「世界を救うために全力を尽くす」と誓った。「今でも世界が滅びるって信じてるの?」――世界は今この瞬間も、終わり続けている。私の命はいつだって死へと向かっている。それでも、生きる意味はあるのか。迷いながら生き延びる伊吹の心の軌跡を辿り、同時代を生きる魂に問いかける、渾身の書下ろし長篇小説。
  • 恩讐の彼方に

    恩讐の彼方に

    小説・文芸
    3.0
    1巻1,056円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本漫画史上に燦然と輝く金字塔が誕生しました。ただし青少年健全育成条例に抵触している可能性があるので、くれぐれも、いたいけな未成年には読ませないよう、また公共図書館には収蔵しないよう、皆さまのご理解、ご協力をお願いいたします。「恩讐の彼方に」「きりぎりす」「七人の百姓」の三本が収録されております。
  • 女たち三百人の裏切りの書(新潮文庫)

    女たち三百人の裏切りの書(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.0
    1巻1,155円 (税込)
    後世の人々よ、本ものの宇治十帖を語ろう、語りましょう――。源氏物語が世に広まって百年あまり。改竄され流布した物語を正すため、紫式部が怨霊となって蘇り、宇治十帖のその真の姿を語り出す。やがて発表された物語は、人々の思惑とともに時代を動かし始め、壮大な女たちの裏切り合いに発展していく――。読売文学賞、野間文芸新人賞の二冠に輝いた、嘘と欲望渦巻く、全く新しい源氏物語。(対談・保坂和志)
  • 女たちの避難所(新潮文庫)

    女たちの避難所(新潮文庫)

    小説・文芸
    4.1
    1巻781円 (税込)
    九死に一生を得た福子は津波から助けた少年と、乳飲み子を抱えた遠乃は舅や義兄と、息子とはぐれたシングルマザーの渚は一人、避難所へ向かった。だがそこは、“絆”を盾に段ボールの仕切りも使わせない監視社会。男尊女卑が蔓延(はびこ)り、美しい遠乃は好奇の目の中、授乳もままならなかった。やがて虐げられた女たちは静かに怒り、立ち上がる。憤りで読む手が止まらぬ衝撃の震災小説。『避難所』改題。
  • 女であること

    女であること

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,155円 (税込)
    女人の理想像に近い弁護士夫人市子や、市子を同性愛のように慕いながら、各自の恋愛に心奥の業火を燃やす若い二人の女性を中心に、女であることのさまざまな行動や心理的葛藤を描いて女の妖しさ、女の哀しさをみごとにとらえた名作。ここには、女が女を知る恐怖、女の気づかぬ女の孤独と自負が、女の命のなまなましさと無常の美とをたたえながら冷酷に照らし出されている。
  • 女の一生

    女の一生

    小説・文芸
    3.9
    1巻781円 (税込)
    修道院で教育を受けた清純な貴族の娘ジャンヌは、幸福と希望に胸を踊らせて結婚生活に入る。しかし彼女の一生は、夫の獣性に踏みにじられ、裏切られ、さらに最愛の息子にまで裏切られる悲惨な苦闘の道のりであった。希望と絶望が交錯し、夢が一つずつ破れてゆく女の一生を描き、暗い孤独感と悲観主義の人生観がにじみ出ているフランス・リアリズム文学の傑作である。
  • 女の一生 一部・キクの場合

    女の一生

    小説・文芸
    4.4
    1~2巻935~1,100円 (税込)
    長崎の商家へ奉公に出てきた浦上の農家の娘キク。活発で切れながの眼の美しい少女が想いを寄せた清吉は、信仰を禁じられていた基督教の信者だった……。激動の嵐が吹きあれる幕末から明治の長崎を舞台に、切支丹弾圧の史実にそいながら、信仰のために流刑になった若者にひたむきな想いを寄せる女の短くも清らかな一生を描き、キリスト教と日本の風土とのかかわりを鋭く追求する。
  • 女の勲章(上)

    女の勲章

    小説・文芸
    3.7
    1~2巻737~781円 (税込)
    大阪船場に生まれ若くして両親を失った大庭式子は、三人の若い弟子たちと甲子園に聖和服飾学院の新校舎を建設する。一方、学院に出入りし、さまざまな場面で式子をサポートする八代銀四郎は、東京の名門大学を卒業し、一流会社に就職しながら、一年でサラリーマンに見切りをつけた経歴の持ち主。銀四郎の商才にたけた巧みな手腕で、式子は虚飾のファッション界の階段を昇っていく。
  • 女副署長(新潮文庫)

    女副署長(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.6
    1~3巻693~737円 (税込)
    地域課警部補の死体が、警察署の敷地内で発見された。胸にはナイフが突き立ち、激しい雨に打たれていた。直後に封鎖された署内に動揺が走る。犯人は庁舎内に隠れているのか。まさか本官なのか。副署長の田添杏美は、所轄署の名誉をかけて犯人を挙げると決意するが……。留置場の異様な出来事、剛腕刑事課長との厳しい対立、解けない謎。元女性白バイ隊員の著者が女性警視の捜査魂を描く傑作。(解説・吉野仁)
  • 女文士

    女文士

    小説・文芸
    3.9
    1巻627円 (税込)
    もっと幸せになりたい。もっと認められたい。もっともっと、愛されたい。男を、結婚を、名声を、執拗に求め続けた女、眞杉静枝。最初の結婚からは自ら逃げ出した。愛人・武者小路実篤はついに応えてくれなかった。若い恋人・中村地平は逃げ、夫となった中山義秀も最後には背を向けた。死の間際まで艶聞にまみれたスキャンダラスな女流作家。こんなにも狂おしく哀しい女がいた――。
  • 女面

    女面

    小説・文芸
    -
    1巻572円 (税込)
    栂尾三重子は息子の死後、若くして未亡人となった美しい嫁の泰子と一緒に、京都で暮している。その泰子は、伊吹と三瓶の二人から求愛されているのだが、三重子は、生前の自分の夫の仕打ちに対する深いうらみから、この二人の男に対して、手のこんだ復讐をたくらんだ……。女性のなかにひそむ、すさまじいまでの妄執を、鬼気迫る悪霊現象を通して、女の内面から描き出した傑作。
  • オーデュボンの祈り

    オーデュボンの祈り

    小説・文芸
    4.2
    1巻880円 (税込)
    コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか? 伊坂幸太郎、伝説のデビュー作見参!
  • オーバーヒート(新潮文庫)

    オーバーヒート(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.5
    1巻649円 (税込)
    東京から大阪へ移り住み、京都の大学で教える哲学者の「僕」。男性同士の関係である年下の恋人は、料理の好みが似ていて、僕の文章を楽しそうに読む。その穏やかな距離がもたらす思慕――。行きつけのバー、熱帯魚、故郷の家族と友人たち、折々のツイート。かけがえのない日々を鮮やかに描いて芥川賞候補作となった「オーバーヒート」。川端康成賞を受賞した傑作短編「マジックミラー」を併録。(解説・羽田圭介)
  • オー!ファーザー

    オー!ファーザー

    小説・文芸
    4.1
    1巻990円 (税込)
    父親が四人いる!? 高校生の由紀夫を守る四銃士は、ギャンブル好きに女好き、博学卓識、スポーツ万能。個性溢れる父×4に囲まれ、息子が遭遇するは、事件、事件、事件──。知事選挙、不登校の野球部員、盗まれた鞄と心中の遺体。多声的な会話、思想、行動が一つの像を結ぶとき、思いもよらぬ物語が、あなたの眼前に姿を現す。伊坂ワールド第一期を締め括る、面白さ400%の長篇小説。
  • 海峡の鎮魂歌

    海峡の鎮魂歌

    小説・文芸
    3.7
    1巻825円 (税込)
    昭和9年春、函館の潜水夫・泊(とまり)敬介は、時化(しけ)る海と吹き荒れる風に妙な胸騒ぎを感じていた。予感は的中し、猛火が街を襲う。妻子と母を探し歩く敬介だったが。さらに昭和20年の空襲、昭和29年の洞爺丸沈没。立ち直ろうともがく敬介に、運命は非情な仕打ちを繰り返す……。仙台在住の著者が震災から半年後、悩み迷いながら筆をとった、再生と希望の長編小説。『烈風のレクイエム』改題。
  • 海市

    海市

    小説・文芸
    4.3
    1巻715円 (税込)
    妻のある画家・渋太吉は、旅先の伊豆南端の海村で蜃気楼のように現われた若い女性を愛しはじめる。渋はかつて一緒に死ぬ約束をした女性を裏切り、現在の妻とは離婚寸前の状況にある。やがて伊豆で逢った女性は親友の妻・安見子であることが判明するが、渋の安見子への思慕はやみがたく肉体関係を続ける。恋愛のいくつかの相を捉えて、頽廃と絶望の時代における愛の運命を追求する。
  • 海戦三部作(コンスタンティノープルの陥落、ロードス島攻防記、レパントの海戦)合本版(新潮文庫)

    海戦三部作(コンスタンティノープルの陥落、ロードス島攻防記、レパントの海戦)合本版(新潮文庫)

    小説・文芸
    -
    1巻1,947円 (税込)
    東ローマ帝国の首都として一千年余も栄えたコンスタンティノープル。独自の文化を誇ったこの都も、しかし次第に衰え、15世紀後半には、オスマン・トルコ皇帝マホメッド二世の攻撃の前に、ついにその最期を迎えようとしていた――。地中海に君臨した首都をめぐる、キリスト教世界とイスラム世界との激しい覇権闘争を、豊富な資料を駆使して描く、甘美でスリリングな歴史絵巻。(『コンスタンティノープルの陥落』の内容紹介文より) ※当電子版は新潮文庫版『コンスタンティノープルの陥落』『ロードス島攻防記』『レパントの海戦』をまとめた合本版です。
  • 怪盗ジバコ

    怪盗ジバコ

    小説・文芸
    4.0
    1巻583円 (税込)
    史上最強の怪盗が現れた! 全世界を股にかけ、これまでに盗んだ額は一国の国家予算をはるかに超える。南海の孤島のヤシの実から共産圏の金の延棒まで、盗めるものは何でも盗む。48を越える国語を自由にあやつり、老若男女どんな人間にも姿を変え、その正体を誰も知らない――ジェームズ・ボンドや明智小五郎もお手上げの、「怪盗ジバコ」のユーモアあふれる活躍を描く連作8編。
  • 怪盗ジバコの復活

    怪盗ジバコの復活

    小説・文芸
    -
    1巻517円 (税込)
    あの心優しい大怪盗ジバコが帰ってきた。謎多き男、年齢不詳、国籍不明etc. その正体を誰も知らない。南海のヤシの実10個から大国の金の延棒、宝石の数々を難なく頂戴する。だがジバコの変装をいとも簡単に見破るひとがいる。その名はジバコの愛しい恋人ルネ嬢。今や巨大組織を解散したジバコが彼女のために世界の名探偵=コロンボ、ポアロ、ホームズらを相手に奇抜な挑戦をする。
  • 怪物がめざめる夜

    怪物がめざめる夜

    小説・文芸
    4.3
    1巻440円 (税込)
    〈ミスターJ〉は、放送作家の私が仲間と創りあげた架空のコラムニスト。この正体不明の男が評判を呼んだとき、私は実在の男にその役割を振りあてた。彼がこれほどの〈怪物〉に育つとは思いもよらずに。深夜放送で若者の苛立ちや鬱屈を代弁してカルト的人気をえた彼は、毒舌で大衆を扇動しつつ、攻撃の矛先を意外な方向にむけ始める……。情報化社会にひそむ恐怖を描く現代の都市伝説。
  • 怪物(新潮文庫)

    怪物(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,045円 (税込)
    偵察機を撃墜され、毛沢東治世下の敵国に落下した、台湾空軍スパイ・鹿康平。彼は飢餓の大陸から母国に奇跡の帰還を果たす。そう、これはわたしの血族の話だ――。中国、台北、東京。鹿康平と彼をモデルに小説を執筆するわたし=柏山康平。ふたりの男の運命が絡み合う。凜々しく美しい女との恋。命を懸けた冒険。『流』はこの長編に結実した。東山彰良の黄金期を告げる圧倒的エンターテインメント。(解説・大矢博子)
  • カエルの楽園(新潮文庫)

    カエルの楽園(新潮文庫)

    小説・文芸
    4.0
    1~2巻649~737円 (税込)
    国を追われた二匹のアマガエルは、辛い放浪の末に夢の楽園にたどり着く。その国は「三戒」と呼ばれる戒律と、「謝りソング」という奇妙な歌によって守られていた。だが、南の沼に棲む凶暴なウシガエルの魔の手が迫り、楽園の本当の姿が明らかになる……。単行本刊行後、物語の内容を思わせる出来事が現実に起こり、一部では「予言書」とも言われた現代の寓話にして、国家の意味を問う警世の書。(解説・櫻井よしこ)
  • 還れぬ家

    還れぬ家

    小説・文芸
    4.1
    1巻869円 (税込)
    十代で捨てた家だった。姉も兄も寄りつかない家だった。老父は心臓病を患い、認知症が進む。老母は介護に疲弊していた。作家は妻とともに親を支えることになった。総合病院への入院も介護施設への入所も拒む父、世間体と因襲に縛られる母。父の死後、押し寄せた未曾有の震災。――作家は紡ぐ、ただ誠実に命の輪郭を紡ぎ出す。佐伯文学の結実を示す感動の傑作長編。毎日芸術賞受賞。
  • 顔

    顔

    小説・文芸
    -
    1巻1,320円 (税込)
    有名な仏教学者・田能村清州の息子・耕は、親戚の娘・衿子と秘かに好意をいだき合っていたのだが、耕がアメリカ出張から帰ると、あろうことか彼女は父と結ばれていた。絶望した彼は、愛情のない結婚をし、私生活は乱れた。ところが、清州の急死から、もう一度、衿子との接触が始まって……。愛欲のもつれのなかに、罪悪意識を追究して、著者ならではの心理描写が冴えわたる作品。
  • 顔のない裸体たち

    顔のない裸体たち

    小説・文芸
    3.1
    1巻539円 (税込)
    赤いロープで縛られ、四つん這いになっている女。顔にはモザイクがかけられているが、間違いなくこれは私――! ごく平凡な女教師・吉田希美子は、出会い系サイトで知り合った男との行為にのめり込んでいく。男の趣味は、自らの性行為の撮影。アパートの駐輪場、大阪城、新幹線のトイレの中……あらゆる場所での淫らな行為がアダルトサイトに投稿されていた。しかし顔にはモザイクがかかっていて、誰にもわからないはずだった。事件が起きるまでは……。芥川賞作家が過激な描写でネット社会の罠を描いた問題作。
  • 鏡川(新潮文庫)

    鏡川(新潮文庫)

    小説・文芸
    5.0
    1巻506円 (税込)
    私の胸中にはいくつかの川が流れている。幼き日に見た真間川、蕪村の愛した淀川、そして母の実家の前を流れる鏡川だ――。明治維新から大正、昭和初期までを逞しくも慎ましく生きた、自らの祖先。故郷・高知に息づいた人々の暮らしを追憶の筆致で描く。脱藩した母方血族、親族間の確執と恋慕、母が語ったある漢詩人の漂泊……。近代という奔流を、幼き日の情景に重ね合わせた抒情溢れる物語。
  • 鏡じかけの夢(新潮文庫)

    鏡じかけの夢(新潮文庫)

    小説・文芸
    4.1
    1巻605円 (税込)
    その鏡は、磨く者の願いを叶えるという。会いたい、羨ましい、妬ましい、もっと欲しい、憎い……。願えば願うほど、心に秘めた黒い欲望は醜く膨れ上がり、全てを呑み込む。看護婦の羨望。鏡研ぎ師の嫉妬。踊り子と富豪の禁忌の愛。戦争孤児と奇術師の絆。ヴェネツィアの双子姉妹の過ち――。鏡に魅入られた人々が陥る、束の間の甘美な愉悦と残酷な結末を描いた、五つの物語。(解説・飯豊まりえ)
  • かがやき荘西荻探偵局(新潮文庫)

    かがやき荘西荻探偵局(新潮文庫)

    小説・文芸
    4.0
    1~2巻737~825円 (税込)
    西荻窪のシェアハウスで暮らす、葵、美緒、礼菜。お金も色気もないアラサー女子三人組が、探偵やるなら滞納家賃は相殺という話に飛びついた。杉並大豪邸の事件、深夜に回る洗濯機の怪、週末だけの秘密ミッション、「西荻向上委員会」からきた紳士……。謎解きは時々ぐだぐだ酒宴と化すけれど、あれ? 解決のヒントが! ゆるめな推理が心地よいミステリー。『かがやき荘アラサー探偵局』改題。(解説・香山二三郎)
  • かがやく月の宮

    かがやく月の宮

    小説・文芸
    3.5
    1巻1,408円 (税込)
    かの有名な竹から産まれたという逸話も、五人の公達の尋常ならざる貢物も、すべて竹取翁の仕掛けた罠だった――? 翁の術中にはまった帝は禁裏を抜け出し、竹取館へ向かう。愛しのかぐや姫と邂逅を果たした帝は、しかし、病に伏してしまった。天照大御神の末裔は一体、何を見たのか。姫が昇天する夜、月が真実を照らし出す。
  • 輝ける碧き空の下で 第一部(上)

    輝ける碧き空の下で

    小説・文芸
    -
    1~4巻517~572円 (税込)
    明治四十一年、第一回ブラジル移民七百九十一名を乗せ笠戸丸がサントスに入港した。夢と希望に満ちた彼らを待ち受けていたのは、苛酷な自然と厳しい労働だった――。大農場で農奴にひとしい生活を送る井原・山口家の人々。色々な職業を転々とする香山六郎。農場主に支配されない日本人入植地を夢みる平野運平。紺碧の空の下、苦闘する初期移民の姿を描いた構想十余年の大作第一部。
  • 鍵・瘋癲老人日記

    鍵・瘋癲老人日記

    小説・文芸
    3.9
    1巻825円 (税込)
    56歳になる大学教授の夫は体力も性的な欲求もめっきり衰えているが、観念的な欲求は旺盛である。そこで、45歳の妻を奔放な女にして、性の享楽を得たいとの願望を日記に書き、それを入れた引き出しの鍵をわざと落し、妻に読ませる。妻も日記に夫の期待に添う気持のあることを書く。ひそかに見られることを願って綴った互いの日記という形をとった『鍵』の他『瘋癲老人日記』を収録。
  • 隠された刻―Hidden Times―

    隠された刻―Hidden Times―

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,584円 (税込)
    南太平洋の王国イリアキに残る謎の砂絵「金の汗」。世界の行く末を告げるというその伝説が解明された時、かつて跋扈した日本人の欲望と情念が甦る。明治末期に移民として辿り着いた鉱夫。戦時中に軍の機密を帯びて訪れた特攻隊兵士。彼らは、この地に何を封印したのか? 三つの時代を往還しながら、物語の陶酔に誘う南洋小説の傑作!
  • か「」く「」し「」ご「」と「(新潮文庫)

    か「」く「」し「」ご「」と「(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.9
    1巻737円 (税込)
    みんなには隠している、少しだけ特別な力を持った高校生5人。別に何の役にも立たないけれど、そのせいで、クラスメイトのあの子のことが気になって仕方ない――。彼女がシャンプーを変えたのはなぜ? 彼が持っていた“恋の鈴”は誰のもの? それぞれの「かくしごと」が照らし出す、お互いへのもどかしい想い。甘酸っぱくも爽やかな男女5人の日常を鮮やかに切り取った、共感必至の青春小説。
  • 格闘(新潮文庫)

    格闘(新潮文庫)

    小説・文芸
    -
    1巻825円 (税込)
    孤高の柔道家、羽良勝利(ハラショウ)を取材して、ノンフィクションを執筆しようとした小説家の「私」。だが、いくら踏み込んで話を聞こうとしても、巧みにかわされハラショウの核心にはたどり着けない。かつて住んでいた街や友人を訪ね、あの手この手で立ち向かっていくうち、しだいに私の心は――。二人の焦れったい心の攻防が、各章冒頭の柔道技と重ねられて表現されていく傑作恋愛小説。(解説・小池真理子)
  • 格闘する者に○

    格闘する者に○

    小説・文芸
    3.7
    1巻693円 (税込)
    これからどうやって生きていこう? マイペースに過ごす女子大生可南子にしのびよる苛酷な就職戦線。漫画大好き→漫画雑誌の編集者になれたら……。いざ、活動を始めてみると思いもよらぬ世間の荒波が次々と襲いかかってくる。連戦連敗、いまだ内定ゼロ。呑気な友人たち、ワケありの家族、年の離れた書道家との恋。格闘する青春の日々を妄想力全開で描きます。直木賞受賞作家の才気あふれる小説デビュー作。(解説・重松清)
  • 隔離島―フェーズ0―

    隔離島―フェーズ0―

    小説・文芸
    3.8
    1巻737円 (税込)
    若き医師・一ノ瀬希世は、伊豆諸島の小さな島の診療所に赴任してきた。人口四百人弱の同地には、健康増進運動が浸透している。住民たちは皆いきいきと暮らしており、長患いする者もいないという。だが、その運動に関心を抱いていた旧友の女性新聞記者が突然失踪。希世は不審な死や陰鬱な事件に次第に包囲されてゆく。この島で、一体何が起きているのか――。戦慄の医療サスペンス。
  • 駆けこみ交番

    駆けこみ交番

    小説・文芸
    3.7
    1巻737円 (税込)
    新米巡査の高木聖大は、世田谷区等々力の交番に赴任した。大事件などない閑静な住宅街で、不眠症のおばあさん神谷文恵の夜の話し相手が聖大の目下の役割だった。ところが、ひょんなことから、聖大は指名手配中の殺人犯を逮捕するという大手柄を挙げた。以降、文恵の態度が微かに変化する。文恵を含む七人の老人グループが聖大に近づいてきた……。人気沸騰中、聖大もの四編を収録。
  • 蔭桔梗

    蔭桔梗

    小説・文芸
    3.9
    1巻495円 (税込)
    紋章上絵師の章次のもとに、かつて心を寄せあっていた女性から、二十年前と同じ蔭桔梗の紋入れの依頼があった。あの時は事情があって下職に回してしまったのだが、それは彼女が密かな願いをかけて託した紋入れだった……。微妙な愛のすれ違いを描き直木賞受賞作となった表題作はじめ、下町の職人世界と大人の男女の機微を、しっとりと描いた十一編の物語を収録する、珠玉の短編集。
  • 影に対して―母をめぐる物語―(新潮文庫)

    影に対して―母をめぐる物語―(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.9
    1巻649円 (税込)
    なぜ父と母は別れたのか。なぜあのとき、自分は母と一緒に住むと勇気を持って言えなかったのか。理由は何であれ、私が母を見捨てた事実には変わりはない――。完成しながらも手元に遺され、2020年に発見された表題作「影に対して」。破戒した神父と、人々に踏まれながらも、その足の下から人間をみつめている踏絵の基督を重ねる「影法師」など遠藤文学の鍵となる「母」を描いた傑作六編を収録。(解説・浅井まかて)
  • 影の地帯

    影の地帯

    小説・文芸
    3.6
    1巻1,210円 (税込)
    飛行機の中から富士山を写したばかりに、思いもかけぬ事件に巻込まれたカメラマンの田代は、撮影旅行先の木崎湖や青木湖で不気味な水音を聞き、不審な波紋を目撃する。行く先々に現れる小太りの男と謎の木箱を追う田代の周辺で、次々に起る殺人事件は、保守党の有力幹部失踪事件と関連を持ち始め、偶然と必然の織りなす経過のうちに、醜悪で巨大なその全貌を現わし始める……。
  • 影媛

    影媛

    小説・文芸
    3.3
    1巻1,232円 (税込)
    物部家の巫・影媛は、神の声を聴くため翠鳥となって森を飛び回るうち、鹿狩りに熱狂する平群家の臣・志毘に出会い、恋に落ちる。しかし両家は対立する間柄、そして彼女はすでに皇太子に求婚されている身だった。特異な想像力と類まれな言語能力で描き切った、鮮烈な愛の物語。新潮新人賞最年少受賞の新鋭による待望の第二作。
  • 影法師

    影法師

    小説・文芸
    5.0
    1巻627円 (税込)
    聖職者でありながら、神の教えに背いて結婚し、教会を去っていくカトリック神父の内面の孤独と寂寥を抉る『影法師』、秀吉の朝鮮出兵で日本に伴われ、変転する運命に翻弄される朝鮮娘のキリスト教との出会いを描く『ユリアとよぶ女』、強固なキリスト教信者であった母の烈しい生き方を、幼い“私”の眼でとらえた『六日間の旅行』など、人間と信仰に対する深い洞察にみちた作品集。
  • カゲロボ(新潮文庫)

    カゲロボ(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.4
    1巻649円 (税込)
    人間そっくりのロボット「カゲロボ」が学校や会社、家庭に入り込み、いじめや虐待を監視している――そんな都市伝説に沸く教室で、カゲロボと噂される女子がいた。彼女に話しかけた冬は、ある秘密を打ち明けられ……(「はだ」)。何者でもない自分の人生を、誰かが見守ってくれているのだとしたら。共に怒ってくれるとしたら。押し潰されそうな心に、刺さって抜けない感動が寄り添う、連作短編集。
  • 籠の鸚鵡(新潮文庫)

    籠の鸚鵡(新潮文庫)

    小説・文芸
    4.0
    1巻693円 (税込)
    詐欺事件を種に不動産屋を強請(ゆす)り、長崎から流れつきバーBergmanのママをつとめる蠱惑的な妻カヨ子を奪いとった地廻りのヤクザ、春駒組若頭の峯尾。彼はさらにカヨ子を使って町役場出納室長の梶に公金横領を唆(そそのか)す。折しも山一抗争の拡大で全国で血みどろの戦いが展開する中、峯尾に組長暗殺のヒットマンという大役が命ぜられる。バブル期の紀州を舞台にエロスと欲望が突き抜ける犯罪巨編!(解説・溝口敦)
  • 風花病棟

    風花病棟

    小説・文芸
    4.1
    1巻737円 (税込)
    乳癌と闘いながら、懸命に仕事を続ける、泣き虫先生(「雨に濡れて」)。診療所を守っていた父を亡くし、寂れゆく故郷を久々に訪れた勤務医(「百日紅」)。三十年間地域で頼りにされてきたクリニックを、今まさに閉じようとしている、老ドクター(「終診」)。医師は患者から病気について学ぶのではなく、生き方を学ぶのだ――。生命の尊厳と日夜対峙する、十人の良医たちのストーリー。
  • 夏日狂想(新潮文庫)

    夏日狂想(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.9
    1巻935円 (税込)
    明治末の広島に生まれた礼子は、自由のない故郷を出奔。女優を目指しながら、年下の詩人、水本と暮らしていた。そして出会った文壇の寵児、片岡。礼子は才能ある二人の男を愛し、求められ、引き裂かれていく。三角関係が終焉を迎え礼子が見つけたのは、自らも「書きたい」という情熱だった――。誰のミューズでもない、自分の言葉を紡ごうとするひとりの女を創り上げた、魂を震わせる長編小説。(解説・佐久間文子)
  • 花杖記

    花杖記

    小説・文芸
    4.1
    1巻660円 (税込)
    何者かによって父を殿中で殺され、家禄削減を申し渡された加乗与四郎が、事件の真相をあばくまでの記録『花杖記』。どんな場合も二の矢を用意せず、また果し合いにもあえて弱い弓を持ってのぞむ弓の達人の物語『備前名弓伝』。ほかに『武道無門』『御馬印拝借』『小指』『似而非物語』など、武家社会の掟の中で生きる武士たちの姿に、永遠に変らぬ人間の真実をさぐった作品10編を収録。
  • カストロの尻

    カストロの尻

    小説・文芸
    3.5
    1巻1,760円 (税込)
    「小説家の「幸福」」をめぐる考察、デイジーの刺繍をしたブラウス、岡上淑子によるフォト・コラージュ作品、謎めいた宿命の女、胡同(フートン)に咲き乱れるジャスミンの香り、金粉ショーのダンサーとの狂乱の恋、そして「塊」と「魂」。無数の映像や小説、夢や記憶の断片が繊細に絡み合い紡がれ、ここに前代未聞の物語が誕生した!
  • 化石の森

    化石の森

    小説・文芸
    -
    1巻990円 (税込)
    現代という“化石の森”をさすらう主人公は、予期せざる危機に追い込まれる。ショッキングな結末が、そこにこめられている寓意の恐ろしさが、いっそう深い衝撃性をもって読者の胸に伝わってくる。劇薬《メディアチオン》による完全殺人、母親に対する嫌悪、荒廃した性愛、関わりのない他人への自己破滅的な献身。救い難い矛盾に引き裂かれた医学生・緋本治夫の戦慄の行動を通して、現代人の内部に暗く鬱積した怒りを白日のもとにさらし、他者とは何か、人間の存在とは何かを追求した、渾身の書下ろし長編。芸術選奨文部大臣賞。
  • 風立ちぬ・美しい村

    風立ちぬ・美しい村

    小説・文芸
    3.8
    1巻440円 (税込)
    風のように去ってゆく時の流れの裡に、人間の実体を捉えた「風立ちぬ」は、生きることよりは死ぬことの意味を問い、同時に死を越えて生きることの意味をも問うている。バッハの遁走曲(フ-ガ)に思いついたという「美しい村」は、軽井沢でひとり暮しをしながら物語を構想中の若い小説家の見聞と、彼が出会った少女の面影を、音楽的に構成した傑作。ともに、堀辰雄の中期を代表する作品である。
  • 風は山河より(一~六)合本版(新潮文庫)

    風は山河より(一~六)合本版(新潮文庫)

    小説・文芸
    -
    1巻3,894円 (税込)
    戦国前夜の奥三河。瞬く間に西三河を支配した松平清康の驍名を聞いた野田城城主・菅沼新八郎定則は、帰属していた今川家を離れる決心をする。清康が卓越した戦術と情義の心で勢力を広げる中、新八郎は戦での働きが認められはじめる。一方、綾という女との出会いから、川原で拾った童子・四郎の出自とその周囲の陰謀が明らかになっていく。知られざる英傑たちの活躍を描く歴史巨編。 ※当電子版は新潮文庫版『風は山河より』一~六巻をまとめた合本版です。
  • 仮想儀礼(上下)合本版(新潮文庫)

    仮想儀礼(上下)合本版(新潮文庫)

    小説・文芸
    -
    1巻2,090円 (税込)
    ゲーム作家に憧れて職を失なった正彦は、桐生慧海と名乗って、同じく失業者の矢口と共に金儲け目当ての教団「聖泉真法会」を創設する。悩める女たちの避難場所に過ぎなかった集まりは、インターネットを背景に勢力を拡大するが、営利や売名目的の人間たちの介入によって、巨額の金銭授受、仏像や不動産をめぐる詐欺、信者の暴力事件、そして殺人など続発するトラブルに翻弄される。 ※当電子版は新潮文庫版『仮想儀礼』上下巻をまとめた合本版です。
  • 仮想儀礼(上)(新潮文庫)
    完結

    仮想儀礼(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.8
    全2巻1,045円 (税込)
    ゲーム作家に憧れて職を失なった正彦は、桐生慧海と名乗って、同じく失業者の矢口と共に金儲け目当ての教団「聖泉真法会」を創設する。悩める女たちの避難場所に過ぎなかった集まりは、インターネットを背景に勢力を拡大するが、営利や売名目的の人間たちの介入によって、巨額の金銭授受、仏像や不動産をめぐる詐欺、信者の暴力事件、そして殺人など続発するトラブルに翻弄される。
  • 仮装集団

    仮装集団

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,155円 (税込)
    すぐれた企画力で大阪勤音(勤労者音楽同盟)を牛耳っているニヒルな敏腕家流郷正之は、勤音内部の政治的な傾斜を感じている。勤音組織は人民党とつながっているのではないだろうか? 党との関係を探るため、流郷は美貌の経理責任者江藤斎子と情事を重ねた。だが、すべてを知った時、流郷は……。政治の手で操られる集団の無気味なエネルギーを綿密な調査と豊かな筆力で描く長編。
  • 家族狩り(第一部~第五部)合本版(新潮文庫)

    家族狩り(第一部~第五部)合本版(新潮文庫)

    小説・文芸
    -
    1巻3,102円 (税込)
    高校教師・巣藤浚介は、恋人と家庭をつくることに強い抵抗を感じていた。馬見原光毅刑事は、ある母子との旅の終わりに、心の疼きを抱いた。児童心理に携わる氷崎游子は、虐待される女児に胸を痛めていた。女子高生による傷害事件が運命の出会いを生み、悲劇の奥底につづく長き階段が姿を現す。山本賞受賞作の構想をもとに、歳月をかけて書き下ろされた入魂の巨編が、いま幕を開ける。 ※当電子版は新潮文庫版『家族狩り』第一部~第五部をまとめた合本版です。
  • 幻世の祈り―家族狩り 第一部―(新潮文庫)
    完結

    家族狩り(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.8
    全5巻572~781円 (税込)
    高校教師・巣藤浚介は、恋人と家庭をつくることに強い抵抗を感じていた。馬見原光毅刑事は、ある母子との旅の終わりに、心の疼きを抱いた。児童心理に携わる氷崎游子は、虐待される女児に胸を痛めていた。女子高生による傷害事件が運命の出会いを生み、悲劇の奥底につづく長き階段が姿を現す。山本賞受賞作の構想をもとに、歳月をかけて書き下ろされた入魂の巨編が、いま幕を開ける。
  • 家族趣味

    家族趣味

    小説・文芸
    3.8
    1巻583円 (税込)
    人生は楽しく、充実していなければ。そこそこ出世した旦那に、健康な息子。私の仕事も順調だ。そして、恋も……。次々に年下の男性との不倫関係を重ねてゆく奔放な主人公を待ち構えていた運命は? 表題作をはじめ、宝石にとり憑かれた女の破滅的生活を追う「魅惑の輝き」、少年の底知れぬ不可解さを描いた「デジ・ボウイ」など、日常に潜む狂気を抉った直木賞作家の傑作短編5編。
  • 家族熱

    家族熱

    小説・文芸
    -
    1巻825円 (税込)
    黒沼家に後妻として朋子が嫁いでから十三年目のある日、突如“先妻”の恒子が姿を現わした。夫や子供たちは、恒子と秘かに会っていたらしい。恒子が置いて行った二人の子供を一人前に育て、舅姑の世話をし、夫から愛されていると信じていた十三年間は何だったのだろう――。平穏に見えた家庭の裏の様々な感情のもつれが、“先妻”の登場によって顕わになる。ある一家の崩壊と再生の物語。
  • 家族八景(新潮文庫)

    家族八景(新潮文庫)

    小説・文芸
    4.1
    1巻693円 (税込)
    幸か不幸か生まれながらのテレパシーをもって、目の前の人の心をすべて読みとってしまう可愛いお手伝いさんの七瀬――彼女は転々として移り住む八軒の住人の心にふと忍び寄ってマイホームの虚偽を抉り出す。人間心理の深層に容赦なく光を当て、平凡な日常生活を営む小市民の猥雑な心の裏面を、コミカルな筆致で、ペーソスにまで昇華させた、恐ろしくも哀しい短編集。
  • 家族場面

    家族場面

    小説・文芸
    3.5
    1巻506円 (税込)
    気がつけば、おれは石川五右衛門だった…。神出鬼没に時空を飛ぶ作家一家。読者を物語のブラックホールに突き落とし、ねじれた迷宮へと誘う表題作。被害者の遺族が死刑囚の刑を執行するという狂気の設定で、獄中で執筆し続けた囚人作家の断末魔を描く『天の一角』。長年の忍従に暴発した作家夫人の怒濤の糾弾を活写する法廷劇『妻の惑星』等、表現への熱い慟哭が刻まれた傑作7編。
  • 敵討

    敵討

    小説・文芸
    4.2
    1巻572円 (税込)
    惨殺された父母の仇を討つ――しかし、ときは明治時代。美風として賞賛された敵討は、一転して殺人罪とされるようになっていた……新時代を迎えた日本人の複雑な心情を描く「最後の仇討」。父と伯父を殺した男は、権勢を誇る幕臣の手先として暗躍していた……幕末の政争が交錯する探索行を緊迫した筆致で綴る「敵討」。歴史の流れに翻弄された敵討の人間模様を丹念に描く二篇を収録。
  • 片桐酒店の副業

    片桐酒店の副業

    小説・文芸
    3.3
    1巻1,408円 (税込)
    「法に触れない限り、何でもお届けします」。冴えない酒店の片手間仕事のはずが、最近ワケあり注文が多い。「アイドルに手渡し」「上司に悪意を」等の難題に直面する無愛想な店主にも大きな遺失物があった……。ボイルドエッグズ新人賞作家が二作目でストーリーテラーの本領を発揮、ほろ苦く心温まる絶対オススメ長篇。

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