おめでとう(新潮文庫)

おめでとう(新潮文庫)

440円 (税込)

2pt

小田原の小さな飲み屋で、あいしてる、と言うあたしを尻目に生蛸をむつむつと噛むタマヨさん。「このたびは、あんまり愛してて、困っちゃったわよ」とこちらが困るような率直さで言うショウコさん。百五十年生きることにした、そのくらい生きてればさ、あなたといつも一緒にいられる機会もくるだろうし、と突然言うトキタさん……ぽっかり明るく深々しみる、よるべない恋の十二景。

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おめでとう(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    お気に入りの一冊になりそう。
    短編だと一行ごとの印象が強いし物語ごとの悲哀が濃くてとても好き。飲み仲間の友人にプレゼントしたい。

    0
    2020年12月15日

    Posted by ブクログ

    再読でも、とても寂しくて好きです。
    記憶をなくし続ける物語の次に、忘れないでいようというこの物語を読んだのでなんだかそれが印象的でした。
    なんと表現していいかわからないくらい、ふわふわととりとめない空気ですが、それでもこれは恋愛なのかもしれません。レンアイ、と片仮名にしてしまう方がぴったりかも。

    0
    2017年12月05日

    Posted by ブクログ

    ☆5つは付け過ぎなんですけどね、色々と考えるネタを貰った作品なので、ちょっとサービスです。
    川上さんは多彩な作品を書く人のようですが、この短編集でも幾つかのパターンが出て来ます。
    「センセイの鞄」を思わせるちょっと不思議な主人公の恋愛を描く「天上大風」、「蛇を踏む」のようにファンタジックで寓意的

    0
    2017年10月30日

    Posted by ブクログ

    またまた再読

    ここ半年ほど手を伸ばさないでも届く距離にずっと置いている本。二度と帰らない旅に出ようとしと時もこの1冊だけを鞄に詰めた。そんな本。



    独特の風が吹いてます。

    しっとりっとしたソフトタッチな感じ。


    まぶたにその情景が浮かべながら読ませていただきました。


    「川」

    0
    2014年02月24日

    Posted by ブクログ

    「冷たいのがすき」がすき。言葉の細かいところにこだわる人が多く出てきたと思う。私もそういう性分だという自覚があるので親しみがもてた。

    0
    2024年04月30日

    Posted by ブクログ

    二人ともたくさんの嘘をついたに違いなかった。いつもの逢瀬に必要な何倍もの嘘を。しかし二人して、なんでもない顔をしていた。

    0
    2023年10月11日

    Posted by ブクログ

    裏表紙を見ると『よるべない恋の十二景』らしく、それらに、たよりとするところが無いのかどうか、私には分からないが、川上さんの数々のこと細かい描写に、胸を突かれるような愛おしさが湧いてくる事は確かである。

    それは、最初の「いまだ覚めず」だけでも枚挙に暇がなく、タマヨさんが、十二年前の写真を捨てずに取っ

    0
    2023年05月26日

    Posted by ブクログ

    川上弘美さんの本は不思議。
    短編で、明らかな小説なはずなのに、途中エッセイなのかと思ってしまう瞬間が何度もある。
    もう一度読み返すと、やはり小説。ファンタジーでもないのに世界観が少しふわふわしていて面白い。

    0
    2022年09月26日

    Posted by ブクログ

    幸せなのにさみしい。
    主人公の多くの「私」には名前が出てこない。それがよけいに自分に語られ、問いかけられているようだった。
    心のままの感情を持ってしまうことへの辛さ、心細さとか、人との絡まる感情は、どうにも消化できない。
    多くは「ままならぬ関係」だったりするが、それでもふふっと笑えたり、不確かなもの

    0
    2022年02月18日

    Posted by ブクログ

    キメの細かい砂のようなサラサラとした文章と、空気感。
    やわらかさとサバサバした感じの両方があるよう。
    そしてちょっとひょうきん。
    やっぱり好きだな、川上さん。
    人との距離感の描かれ方や、言葉のすき間にチラッと見え隠れするさみしさも。

    幽霊にたたられて復讐する「どうにもこうにも」、ちょっと異界の「運

    0
    2016年05月18日

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