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Posted by ブクログ 2014年10月28日
一瞬気持ちが落ち着いたので、日曜の夜、眠る前に少しだけ読もうと開いたら、朝の6時までノンストップで読み切ってしまった。それくらい文章が好きで面白かったです。
ユリエとマリエという姉妹の愛の物語なのですが、幼い頃、姉妹で昼寝して長い髪がからみつく…という冒頭が朝吹真理子さんの『きことわ』と同じだった...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月07日
とても良い。大好き。
川上弘美の代表作『蛇を踏む』の世界観が好きじゃなかったもんだから敬遠してたけど、長編になると違った。
感覚でわけわかんない。スピッツの歌詞みたいな。
でも哲学的深みが見える。この人すごい。
この小説の結論としては『恋愛は意志でするもの』ということになる。
そこに持っていくまでの...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年06月04日
とりとめもなく奇妙で不思議な人や事柄がたくさん出てきて、頭が混乱しそうになった。といっても最後は「いとしい」に辿り着くだろうと読みすすめる。
最初はお伽話のようなおかしな笑いの場面もあるが、だんだんこわい話になってゆく。毎晩現れ、目の前でいとなみをするアキラとマキさんのユーレイ。一回につき2万円で関...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年11月14日
わたしには、1〜6までと7〜13では違うお話のように思えました。前半登場人物が増えていき取り止めもない日々が穏やかに過ぎていってとても心地よく感じました。後半になりオトヒコさんとユリエちゃんがいよいよ親密になって鈴本が現れてから、不思議なことがよくおこるようになるからかもしれません。やっぱりミドリ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年10月28日
読み終わってからこんなにもタイトルがしっくりくる本は初めて。一人ひとりに相手への愛おしい気持ちがあって、それは偶然生まれたものであったり、または歪みからかもしれない。本物どころか、愛とも呼べないものかもしれない。しかし気持ち自体はどうしようもなく確実にそこにいて、ふとした時に少し姿をあらわすことで自...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年10月30日
川上さんらしい作品です。
何と言うか、おとぎ話のような登場人物の実在感の無さ。それで居て、存在感はしっかり有るのです。
前半は普通に始まります。実の父親は早く死に、今は春画を描く義父と暮らす幼い姉妹。その義父も事故で亡くなり、母と時折訪問するその愛人との思春期。そして姉妹も大人になり。。。このあ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年03月09日
この空気がとても好きです。ふわふわととりとめなくつかみどころがないようで、しっかりと世界に絡めとられている、その感じが決して嫌ではなく、心地よいです。人を好きになるって、こわいことなのかもなと思いました。叶う思いも、叶わない思いも、あっていいのかも。誰かをいとしいと思うことは、幸せな反面、とてもつら...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月24日
こんな可愛らしくてピンク色の字体の「いとしい」じゃないよ。
もっと暗い「いとしい」だよ。
この本読んだ人なら、こんな春めいた初恋のような表紙にしないよ。
この「いとしい」は、
とっても「こわい」。
人間の奥深くに埋まっている気持ちが、じわじわとにじみ出てくる感じ。
暗くてこわいのです...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月25日
恋愛小説のような
怪奇小説のような
官能小説のような
家族の物語のような
いろんな要素が含まれていて、ちょっとキュンとして、それでいてこわい。
たとえばマキさんとアキラさん。ミドリ子の目玉の回転。オトヒコさんの出芽。すずもとすずろう。
驚くのは、ただ単に要素が集まっているだけじゃなくて、それら...続きを読む
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