無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
通島に医師として赴任した一之瀬希世.住人に溶け込む努力をしているが,患者が突然死亡し妙な雰囲気を感じてくる.寝たきりの老人が少なく,ラジオ体操や特製ジュースを推奨し,製薬会社が健康造りの音頭を取っている.新聞記者をしている古い友人本宮春美から健康な島として取材根回しの依頼を受けるが,村役場は何故か後ろ向きなので,春美には断りの連絡をする.春美が連絡なしに島に来たことを知って調査をするが,崖から転落して死亡したようだ,ただ住民は何かを隠していると感じた希世は島の中で同士を見つけて活動する.不気味な事件が続発するが,希世は次第に核心に迫る.最終的に黒幕を突き止めるが,面白い展開が楽しめた.
Posted by ブクログ
母の生まれ故郷である離島へ赴任した医師・希世。
島民の半分以上が高齢者なのに、寝たきりの人は数名。
その理由は、全島あげて取り組んでいる”ぴんぴんころり運動”のおかげだという…。
仙川環さん、ほとんどの作品を読んでますが、
今回の医療色は、さほど濃くなかったです。
そのかわり終始、不気味な空気が漂う物語でした。
呪われた歴史…。
その地域に根付いた風習…。
貧しさから、老い先短い者の命と、未来ある子供の命を
天秤に掛ける。
閉ざされた島の中で、何が正しいのか、何を信じていいのかわからなくなる。
誰もが怪しく思え、疑ってしまうんです。
WOWWOWでドラマ化して欲しいような作品でした。
Posted by ブクログ
離島に赴任した女医が、島の悪しき風習に立ち向かう。
1章 ぴんぴんころりの島
2章 野木の御山
3章 断崖の祠
4章 逆転のオセロ盤
5章 祭りの夜
6章 神の御心
7章 海難法師の海
エピローグ
伊豆諸島にある無医村の島・通島に、島出身者を母に持つ一之瀬希世が赴任する。
島では、ぴんぴんころり運動と称し、朝の体操や健康ジュースの摂取などが行われ、島人たちの健康はすこぶる良い状態が保たれていた。
しかし病気の進行が懸念された患者を大きな医療機関に紹介しようとした矢先に、その患者が死亡してしまう。
その後も不審な死が続いていたころ、希世のいとこで新聞記者の春美が、運動を取材したいと申し出ていたが、ぴんぴんころり運動のからくりを発見したといった後、失踪してしまう。
島の閉鎖的な人間関係、島民同士で罪人を裁く風習など、島の秘密に迫ろうとする希世は危険な立場に。
島に隠された陰謀は暴くことはできるのか?
結構ドキドキしながら読めました。
最近の作品では一番好きです。
Posted by ブクログ
他の地との交流もほとんどなく、孤立した地で暮らす通島の人々。
閉鎖的な環境は人の心も閉ざしていく。
よそ者を嫌い、あからさまに警戒心を露わにする島民たち。
前任者の引退を受け、島へと医師として赴任した希世は何とか島にとけ込もうとするがなかなか上手くはいかない。
島で推進されている「ピンピンコロリ運動」。
だがその謎を解くと言っていた友人は失踪し、やがて島内で死亡が確認される。
目撃者もなく、どうやって友人は島にやってきたのか。
希世は漠然とした不安を抱きながらも、医師としての務めを果たしていくのだが・・・。
初心忘るべからず。
当初は崇高な目的があったとしても、時は人を変えていく。
いつしか目的は別のものに変わり、達成するための手段はどんどん悪辣になっていく。
閉鎖的な島で異議を唱えることは、自ら孤立することを意味する。
それだけの勇気と覚悟を持つ者は簡単には現れない。
希世がよそ者だからこそ思い切った行動に出られたとも言える。
医療はまだまだ一般人にとっては特別な領域だ。
病気だと言われれば大概の場合、それを疑うことはない。
医師と患者の信頼関係のうえに成り立っている。
その信頼を逆手にとり、自分勝手な目的に利用した時点で医師の資格はなくなってしまうと思う。
どこかに本当にありそうな可能性もあり、心がヒヤリとさせられた物語だった。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。