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Posted by ブクログ 2023年05月28日
山本周五郎の短篇小説集『花杖記』を読みました。
『編傑作選4 しづやしづ』に続き、山本周五郎の作品です。
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何者かによって父を殿中で殺され、家禄削減を申し渡された加乗与四郎が、事件の真相をあばくまでの記録『花杖記』。
どんな場合も二の矢を用意せず、また...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月09日
時代小説の短編集。表題作の「花杖記」は冤罪を晴らす物語である。仇討ち物の要素もあるが、仇討ちだけならばステレオタイプな時代小説になる。冤罪を晴らすという点が文学性を高めている。タイトルの「花杖記」は冤罪被害者自身が書いた書物のタイトルである。冤罪が明らかになったら前しか見ないで生きるのではなく、過去...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
●山本周五郎を初めて読んだのは武家や市井のさまざまな女性を描いた短編集『日本婦道記』。
「なーんだこの作者! いまどきこんな大和撫子がおるかいなッ! 平塚らいてう先生が怒りまっせー!!?」
と思わずカチンと来たらフェミニスト(?)。
いやあ、よく考えたら周五郎先生は戦前から書いてる人なので、そんな作...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
山本周五郎は若い頃は読む気しなかったのですが、歳をとってからは大人向け夢物語として好きになりました。ことに、代表作でなくマイナーな短編集にときどきある明るいメルヘンチックな話(良く出来た甘くありえない話)が好きで、この本所収の「逃亡記」なんか、私が作家ならこのネタを現代風にして書きたいとおもったくら...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年04月19日
時代物中心の短編集。あまりにタイトル名に惹かれたので、タイトル買いしてしまった。
気に入った話と、シーンをいくつか挙げる。
『備前名弓伝』最後の果し合い。当然のように二の矢を使わず、そして。ラストも良い。
『御馬印拝借』死屍累々の中、亡骸に拝領した陣羽織をかけるシーン。
『花杖記』加乗の話を「花杖」...続きを読む
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