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幕府の御番医という栄達の道を歩むべく長崎遊学から戻った保本登は、小石川養生所の“赤ひげ”と呼ばれる医長新出去定に呼び出され、医員見習い勤務を命ぜられる。貧しく蒙昧な最下層の男女の中に埋もれる現実への幻滅から、登は事あるごとに赤ひげに反抗するが、赤ひげの一見乱暴な言動の底に脈打つ強靱な精神に次第に惹かれてゆく。傷ついた若き医生と師との魂のふれあいを描く快作。
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「赤ひげ4」
2022年11月4日~ NHK BSプレミアムほか 出演:船越英一郎、中村蒼、優希美青
「赤ひげ3」
2020年10月23日~ NHK BSプレミアム 出演:船越英一郎、中村蒼、優希美青
「赤ひげ2」
2019年11月1日~ NHK BSプレミアム 出演:船越英一郎、中村蒼、佐津川愛美
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Posted by ブクログ
「さぶ」に続いて、青空文庫での山本周五郎作品。 「さぶ」と同じように、人情味あふれる話で、時代を超えて、正しく生きることを教えてもらいました。 しかも主人公は作品名の「赤ひげ」ではないところも「さぶ」と同様でした。 またいつか著者の作品を読みたいと思います。
素晴らしい本だと思います。 始めは、文章の流れを掴むのに苦労しましたが、本筋を理解できた後は物語の勢いに圧倒されながらも、大変感動しました。
考えてみたら、山本周五郎の著作を読むのは初めてだった。何十作も発表されているし、文学賞の名前にすらなっているのに。 もともと時代小説は好きだが、本書はとにかく面白かった。何がいいって、難しい当時の言葉も少なく、読みやすい。舞台は江戸時代の江戸。ストーリーは、見習いを終えたばかりのプライドの高い医者の...続きを読む卵が、養生所という貧しい人にほぼ無料で医療を施すところで働くことになり、最初は渋々であったが、先輩医師や患者とのやり取りを通じて成長していく、というもの。 人間の本質に迫る。養生所の所長の医者は、生まれながらに悪人などいない、貧しさや境遇や無知がそうさせるのだ、という考え方。主人公登は、様々な患者を診ながら、どう思うか。 さすがに、うまいな~とうならされた。これから、山本周五郎の小説をもっと読みたいと思う。
三船敏郎主演映画「赤ひげが」があまりにも面白かったので原作を読んだが、映画も凄かったけど原作はもっと凄かった。読んで良かった。
新出去定と保本登
赤ひげは子供の頃に映画で見た三船敏郎の演ずるイメージしか覚えていなかったのですが突然思い立って原作を読んでみました。あちこちの医療コミックなどで「赤ひげ」が引用されていますが原作の新出去定は人間臭い頑固オヤジだがやはり保本登が惚れ込むほどの人物でした。終りの方で「医は仁術などではない、現実は風邪さえ...続きを読む治せない」と言っていましたがその通り。彼は決しておごらない。カネのために医学部へ行こうという連中は心を入れ替えてこういう人物になってほしいと切に願いたい。無理かw
宮部みゆきの小説「淋しい狩人」を読んでいた時にエピソードの一つに登場した本で、すごく印象に残ったので取り寄せ読んでみることにした。 一言で言い表すならば、傑作ですね。 この本が出版されてから半世紀以上経過しているが、作品の魅力は全く衰えていない。 おそらく今後数十年たっても読み継がれていく稀有の傑作...続きを読む小説だろう。 主人公である医学生 保本登は、長崎遊学から戻ったばかりで医学を出世のための手段としか見ていない。 また、許嫁がいたが遊学中にほかの男と駆け落ちしてしまい、このことが彼の心に影を落としている。 彼が赴任した小石川養生所には、赤ひげと呼ばれる名物医長がいる。 赤ひげは一見して無頼漢のような雰囲気をもつが、高い知性と高度な医療技術そして人生の酸いも甘い理解している稀有の男であり、日夜世の下層で生活する街の人々の診療に邁進している。 当然、主人公の保本はこの赤ひげに最初反発するが、次第に彼のものの考え方に傾倒していき彼自身の人格も次第に人として成長していく。 全部で八篇の短編からなる本書は、赤ひげと保本が様々な境遇の町の人を患者として診療する過程で、その人々の生活が明らかになっていくという形式で、現代的に言えばサイコスリラーのはしりの様なものから、胸が張り裂けそうになる悲恋の話、ちょっとおかしな話等バラエティーに富んでいる。 しかし、どの話にも共通するのが、現代よりはるかに生活が厳しかった江戸時代の下層の人々の生きざまのリアリティーであろう。 フィクションであるが、あたかも実際に存在した人々のように感じられる。 善良なもの、悪人、弱いもの、苦しんでいる者、様々な人間がいて存在するが、作者の彼らへの眼差しは優しい。 最後に保本は重大な決断をし、自らの人生を有意義なものにしようとする。 そこに至るまでの彼の人としての成長は見ていて心地よかった。 今後百年でも読み継がれてほしい本である。
・あらすじ 幕府の御番役というエリートコースを歩むべく長崎遊学から戻った青年が貧者を相手に治療を施す小石川養生所の医師「赤ひげ」に呼び出され、見習い勤務を命ぜられる。理想とかけ離れた現実に、青年は激しく反発するが、赤ひげの真の医師としての信念、最下層の悲惨な境遇の人々との触れ合いを通し、青年は医師と...続きを読むして、一人の人間して大きく成長してゆく。 ・感想 話の骨子としてはヒューマンドラマにありがちな設定とも言えるが、読み終えた後に本が付箋だらけになり、自然と分厚くなっていた。ついつい拾いたくなる(使命感すら覚える)台詞がこの本にはたくさん詰まっているのだ。山本周五郎の作品には思わず身が震えるような台詞がぽろっと忍ばせてあるのは読者ならご存知の通りだが、とりわけこの本はそれが多い。本作の舞台が底の底とも言える最下層の人々にスポットライトが当ててあるからかもしれない。「赤ひげ」こと新出去定は、この世の最低最悪の場所とも言えるところで立派な医師をしている。助けたところで見返りはない。患者から感謝の言葉ではなく罵声を浴びることさえもある。パトロンである幕府は、下層の実情には目もくれず予算をカットし自分達に回す。くそったれ。そんなサイテーな世界にいながら赤ひげが医師であり続けるのは何故だろう?それは彼が医師だからだと思う。病で苦しんでいる人がいれば助けるのが医師の使命である。単純である。単純だけれど実行に移すのは難儀である。とりわけこんな環境ならなおさらだ。それだけに胸を打つものが大きい。人間嫌いになりそうになるが人間は素晴らしいものだ、と山本周五郎の作品を読む度に感じる。聖人とも称せる赤ひげは余りに理想的な人物かもしれないが、自分が人間嫌いにならずに済んだ事に感謝したい。
幕府の御番医という栄達の道を歩むべく長崎遊学から戻った保本登は小石川養生所の“赤ひげ”とよばれる医長新出去定に呼び出され医員見習い勤務を命ぜられる。 貧しく蒙昧な最下層の男女の中に埋もれる現実への幻滅から、登は尽く赤ひげに反抗するが、その一見乱暴な言動の底に脈打つ強靱な精神に次第に惹かれてゆく。 傷...続きを読むついた若き医生と師との魂のふれあいを描く。
江戸時代に実際に存在し、病気の治療だけでなく貧困民の生活保護までカバーしようという志の下建てられた「小石川養生所」。そこで無骨ながらも、病気だけでなく社会悪や人の心の弱さにまで目を向けようと奮闘する赤ひげ先生の姿は、現代にも通じるところが多々あると思いました。
男と女の愛憎の話し、人間の悲哀が書かれ、診療のはなしが主体と思ったが大違い。人間の業の深さを感じさせる。非常に感銘深い良書。
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