値引き作品
作品一覧
-
-
-
2.0
-
-
-
-
-
-
-
4.2
ユーザーレビュー
-
Posted by ブクログ
「なまみこ物語」と「源氏物語私見」、昔は別々の本だったが、今は一冊になっているのね・・・。
「なまみこ物語」の方は、おどろおどろしいタイトルだけど、偽巫女のような意味らしい。
握った権力を盤石たらんとする藤原道長の容赦ない陰謀に、若き一条帝と中宮定子の愛はどうなってしまうのか、中関白家の命運は?と、ほぼ全編通じて目が離せません。道長の攻撃がクライマックスに達するところを、電車の中で読んでいたんですが、思わぬ展開に落涙してしまった。
同じ著者の「源氏物語」現代語訳同様、言葉の使い方など雅やかで、馥郁たる平安宮廷の世界に浸れます。
また、本作は著者が子供の頃に読んだ鎌倉か室町期の写本?と思われる古 -
Posted by ブクログ
ネタバレ柄谷行人「倫理21」の中で言及されていたので読んだ。
70年代の連合赤軍が起こした一連の事件をモチーフにしている。八ヶ岳山荘事件(あさま山荘事件がモチーフ)に関連したリンチによる殺人罪(幇助)に問われた息子を持つ父親を主軸に展開される。
どうもこの手の小説を読むと気が立って仕方ない。そもそもの小説が三人称視点だし、神の視点で俯瞰してるわけだから抱く感情なのかもしれないが、加害者家族とそれに対するマスコミを始めとする大衆感情のようなものには辟易する。
この父親は、そういった日本の家族観を背景とした批判に取り合わず、成人した子の行動に責任は取れないとして謝罪も会社を辞めることもしなかった。
この