食卓のない家

食卓のない家

小説・文芸
1,386円 (税込)

6pt

4.0

鬼童子信之は、過激派の同志虐殺と〈八ケ岳山荘事件〉に連座して獄中にいる長男・乙彦に面会することも、進んで弁護士をつけることもしない。信之は、息子には息子の、自分には自分の生き方があるという信念を貫き、職を辞すこともなく、マスコミの取材も拒否した。そのため、彼と家族への世間の指弾は一層厳しさを増す。連合赤軍事件を潜在的テーマに、家族とは何かを問う長編。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    食卓のない家
  • タイトルID
    :
    365985
  • 電子版発売日
    :
    2016年03月18日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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食卓のない家 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    成年に達した子どもの責任を家族はとるべきかというのはこんにち的テーマでもあって昔読んだ時は心を打たれたが、なんか今読むと図式的というか机上の空論的な気がしないでもない。

    0
    2013年09月24日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    柄谷行人「倫理21」の中で言及されていたので読んだ。
    70年代の連合赤軍が起こした一連の事件をモチーフにしている。八ヶ岳山荘事件(あさま山荘事件がモチーフ)に関連したリンチによる殺人罪(幇助)に問われた息子を持つ父親を主軸に展開される。

    どうもこの手の小説を読むと気が立って仕方ない。そもそもの小説が三人称視点だし、神の視点で俯瞰してるわけだから抱く感情なのかもしれないが、加害者家族とそれに対するマスコミを始めとする大衆感情のようなものには辟易する。
    この父親は、そういった日本の家族観を背景とした批判に取り合わず、成人した子の行動に責任は取れないとして謝罪も会社を辞めることもしなかった。
    この父親の言動は全くといっていいほど異論はないが、恐ろしいのはこれが執筆されたのは昭和54年、1979年だということで、このころから未だに何も変わっていないということだ。
    作中で川辺という弁護士が、戦後二十年も経ち新憲法が制定されたところで、先進国の中で未だに家族間の血縁的ないざこざ(嫁姑問題等)は絶えない現実を指し「いくら法律が変わったって民族的な習慣はなかなか変わらないという事だよ。」と言う。
    なるほどその通りかもしれないが、いささか悲しく思う。いったいこのころの読者は今何をやってるんだ。

    そして、このような価値観の不変以外にも変わらないものがある。「若者観」だ。
    「(発話者の部下等を指し)彼らの多くが平穏無事の生活に慣れて無気力になり、能力の有無に拘らず、社会はその中に泳いでさえいれば自分たちを生かしてくれるものだと信じているようなのが不満であった。」とある。もちろんフィクションではあるので、誰か具体的な人間がこのように述べたという事実は無いが、一つの「空気」としてこういう感想は持たれていたのだろう。ここで指されてる若い人達というのは、当該発話者を含めた登場人物の多くが1970年代前半で50代に差し掛かる人であることを考えると、彼らは昭和一桁や大正の生まれで、若い人らというのは所謂「団塊の世代」(全共闘世代)を指しているのだろう。(wikipediaとにらめっこして計算していたのですが間違ってたら指摘してください)

    「なんちゃら文明の遺跡に「最近の若者は〜」という文言がある」という話はどうでもいい。しかし、石原慎太郎がアプレゲールとか揶揄されていたように、それぞれの世代がそれぞれの先代によって不当な扱いを受けてきたのではなかったのか。にも関わらず、そういう想像力が欠け、いつか自分がそのような圧力をかける側に回るという意識のない人間が多すぎる。何千年前の話をしてるのではなく、数十年前の話である。例えばこの本で描かれているような若者描写に「ちっ」と思ったような人間は、今どのように若者を見ているのだろうか。読んでてそっちの怒りも沸々と湧いてきてしまった。

    ともかく
    ・加害者家族に対する集団いじめの不変性
    ・若者観の不変性
    がしみじみとわかったのでよかったのと、ちょっとした時代の空気なるものに触れられた気がしたのがよかった。

    ご一緒に石田衣良の「うつくしい子ども」もオススメしたい。こちらは酒鬼薔薇事件を題材にした作品である。

    ちなみに。
    文庫版の解説を書いてるのは「加賀乙彦」という精神科医なのだが、この人の新書で「現代若者気質」という70年代に出版された本がある。まだ未読で積んであるのだが、わくわくして読みたい。

    0
    2011年02月15日

食卓のない家 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    食卓のない家
  • タイトルID
    :
    365985
  • 電子版発売日
    :
    2016年03月18日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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