妖 花食い姥

妖 花食い姥

1,001円 (税込)

5pt

2.5

深い怒りと悲しみに培われて女の内部に居据わる〈業〉を凄絶に描いた「ひもじい月日」(女流文学者賞受賞)、『春雨物語』を踏まえた鬼気迫る傑作「二世の縁 拾遺」、夢幻と現実が見事に融合する「花食い姥」、ほかに「黝い紫陽花」「妖」「猫の草子」「川波抄」を収録。伝統的優美と豊かな知性が研きあげた隠微な官能、妖気を漂わせる特異の世界、円地文子傑作短篇集・7篇。

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妖 花食い姥 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2012年08月06日

    老いるということ。老いてもなお消えない性というもの。それが渾然一体となって創り出す一種のファンタジー。そんな作品ばかりの重たい短篇集。この本に収録されている一種の作者の回想録的な「川波抄」には、主人公が若い頃に、実家の女中だった事もあるある娘から突然求愛まがいの告白をされてその性的な接触に嫌悪感を持...続きを読む

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