【感想・ネタバレ】雪燃えのレビュー

あらすじ

茶道・綾小路流の若宗匠との出会いは、薄幸な萩乃の運命を大きく変えた。天性の美貌と才智を武器に、数かずの男性遍歴をかさね、野望は次第にふくらんでゆく……。嘘と虚栄の渦巻く茶の湯の世界を舞台に、艱難辛苦の末、ついに家元の後見人にまで昇りつめた一女性の哀歓を、流麗なタッチで綴る長編力作。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

これが連載されていたのは昭和38〜39年。
そして物語の時代背景は昭和29年頃の話。
そんな時代の話であるのに、全く古さを感じない。
日本の独特な家元制度のある世界(ここでは茶道)の、
限られた特殊な内々の話に終始するこの小説は、
外界の時代背景がそれほど細かく書かれていないがため、
昔っぽさを感じないのであろうと思われる。
日本の伝統美や、倫理の通用しない限られた制度と合わせて、
昭和のエロスを垣間見ることができる話だ。

0
2009年10月04日

「小説」ランキング