「辻原登」おすすめ作品一覧

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作品一覧

2017/05/12更新

ユーザーレビュー

  • 闇の奥
    コンラッドの『闇の奥』をなぞった物語だと思いきや、その創意工夫のうえではコンラッド版を凌駕している。けれども「クルツ」と「三上隆」を比較すると、人物造形という点では、クルツは人間の閾を振り切っているという点で圧倒的だ。そしてまた、クルツが生身の人間であることを示した点でも、圧倒的に存在感がある。
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  • 籠の鸚鵡
    ハラハラする、あっ死亡フラグ立った?という張り詰める緊張感が帯びてくると、急に情景が変わって読み手もひと呼吸置ける、と緩急のコントロールが絶妙。いつの間にか諸悪の根源みたいなヤクザに少し感情移入してったり、相変わらず巧みだなぁ辻原登さん。
  • 東大で文学を学ぶ ドストエフスキーから谷崎潤一郎へ
    小説とは何か、文学とは何かと今までに問われ答えに窮していたが、この本のおかげで少しは答えられるようになったと思う。名作の名作たる所以はそのオリジナリティにあるのではなく、古典から脈々と受け継がれる人間の内面の物語、筋書きのパスティーシュの巧みさにあるのだ。
  • 父、断章
    娯楽性と文学性がもっともバランスよく配置された作品。そのような小説を書く現存する小説家を辻原登以外に知らない。本作の冒頭を飾る「父、断章」を読んで、その日一日、呆然としてしまった。フィクションとわかりながら、それが実際にあった人生の一断片と、すっかり信じ込んでしまった。
  • 許されざる者 下
    日露戦争前後の日本が背景。日本の高揚感、世界から見たときの滑稽な姿。登場人物がそれぞれ大粒。恋愛関係がみんなうまく収められているところが何とも面白いというか、かっこよすぎる。特に「組の姐御」。照葉樹林を見に紀州に行きたくなります。