父、断章

父、断章

1,408円 (税込)

7pt

3.5

怒りに駆られ、私の胸ぐらをつかんだ父。旅先の宿で、ふと姿を消した母。混雑するプラットフォームで、私を探し続けた恋人――。訪れた土地や手に取った書物の中に息づく過去の断片が、作家自身の記憶を揺さぶるとき、もう二度と会うことのない人への思いが湧き上がる。自伝的要素の強い表題作ほか、全7篇を収める短篇集。

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父、断章 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2012年12月22日

    この作者の芥川賞受賞作「村の名前」を読んでから本作を読むと繋がってくるところがある。長編読み物小説の「韃靼の馬」などとは違う傾向だが、この「父 断章」には短編に凝縮された面白みがある。

    0

    Posted by ブクログ 2012年09月27日

    辻原登の半生を特に小説家になる前からなった後を掌編的に、父、母、自分、郷里の小説家の先輩を主役に纏めている。
    人生史でもないしあまり納得はしなかった。

    0

    Posted by ブクログ 2012年09月15日

    辻原登の作品は、『村の名前』が芥川賞をとった時に読んだきりで、以来何年になるのだろう。でも作品世界の雰囲気は何となく覚えている。今回の作品集中の「天気」を読んで、それと雰囲気が似ていると思った。嫌いではない雰囲気なのに、何か物足りない感じがするのはなぜだろう。相性の問題だろうか。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2012年08月01日

    自伝的な素材を生かした短編をそろえた短編集。作家自身に限りなく近い「私」が登場し、主な舞台は郷里の新宮である。それでは作品が事実に基づいているかといえば、首を傾げねばならない。辻原登は、そんなに簡単に素の自分を語るようなタイプの作家ではない。

    近松門左衛門の芸論を弟子が書き写した中に「虚実皮膜論」...続きを読む

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