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Posted by ブクログ 2013年05月03日
ぼんやりとしたうす靄の中で一滴ポトンと滴を落とし、それがいつまでも波紋を広げて静まらない。時間が経つごとにこのお話がもたらす不穏な空気がじわじわと浸食してきて息苦しい。幾通りもの解釈がなされるものだと思うのだけど、これが現実か虚構(妄想)かによっても大きな意味を持って成すのでしょう。衝撃を持って本を...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年09月11日
最近新聞書評に出ていたので読んでみました。
独特の世界観。検事の前で話しているという形で物語は進みます。
二・二六事件の頃の日本の雰囲気も出ていて、公爵のお屋敷を想像しながら読みすすめました。
主人公の女性の不思議な体験をどう語りつくされるかがこの小説の面白みです。
作者がインスピレーションを受けた...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年11月06日
すごい。こんなに短く簡単に美しく「ねじの回転」日本版が!
「ねじの回転」、新潮版はちょうど昨年の今頃読んでて、すごく好きなタイプの小説だったから、岩波のデイジーミラーも入っているほうも買ってある。「抱擁」読んだし、近々読もうかな。
「ねじの回転」のわからなさ、見通しのわるさがシンプルに表されてい...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年03月04日
違和感を感じた。どこでとか、なにがっていうのは具体的には説明出来ないのだけど、読んでいる途中にぞくってした。あ、強いて言うのであれば、語りの女。彼女に一種の狂気みたいのを感じた。語りの女が語れば語るほど違和感も増し、するするとページをめくる指も早くなった。「抱擁」ってありきたりの題名が手抜きだ、と思...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年07月19日
2010.07.前田侯爵家の緑子の小間使いとして働くこととなった主人公のわたし.緑子には以前、ゆきのという小間使いがいたが夫が二・二六事件の首謀者の一人で後を追って亡くなったという.緑子はどうやらこの世界ではないゆきのと通じているようだ.ミセス・バーネットに相談したところ、ポゼス(possess)さ...続きを読む
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