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Posted by ブクログ
おすすめ!これは二回読まなきゃいけないやつ。big issueの書評にあって気になっててbookoffで見つけて一気に読んだ!もちろん買って笑。
小人族を探して行方不明になったミカミ博士と、彼を捜す人たちの話し。
「空想があってこそ現実が生まれて、またその現実によって空想が大きくなる」っていうのがテーマだったのかな。読んでると、ファンタジーなのか実際にあった話なのか区別がつかなくなる。読み終わって色々事実確認のためにググってしまって、まさにテーマ通りになった気がする。
もととなった同名の小説、コンラッドの「闇の奥(Heart of Darkness)」も是非読んでみたい。コンラッドの「闇の奥」はイギリスの植民地政策を暗に批判したものらしい。
Posted by ブクログ
円朝~でもうまいなあとうなったけど今作も思わぬところでゾクっとさせられる。
まず、入りは思いっきり怪談調。
熊野の奥に「小人の村」があるから行こうと意気込んで男三人が山へ入る。
そこで経験したことについては誰も語らない。
そして主人公が父親の家の遺品を整理しに行き、偶然見つけた手紙に誘われるように物語は進む。
戦中戦後父親が探していた三上隆という博物学者。彼は小人の存在を信じ、調査を続けていた。
主人公の父親がメンバーの一人だった三上隆捜索隊のジャングルでの冒険譚、首狩族、小人たち、ふっと話に現れては消える三上隆らしき人物の影。
通常、物語は最初「え、なにこのエピソードたちどうやってつながるの」って思って後半に行くにつれて視界が晴れる。でもこの物語は真逆。
和歌山カレー事件が絡み、捜索隊は第5次にまで至り、熊野の奥を探検したうちの一人の息子から父親が吹き込んでいたテープを受け取り、ここでまた主人公の私は言葉を精査して物語を作り上げる。
終盤、主人公らは第5次捜索隊として中国のマツタケツアーに紛れ込んで山の奥深く、外国人が通常立ち入りを禁止されている奥地にまで行って三上隆の実像を探り当てようと奮闘する。最後の一行であんなにシンプルに救われるなんてすごいです。
狙ってジャングル、ピグミー、宗教的なものを選んだわけじゃないのに「13」のあとにこういう物語を読めた偶然に感謝。
Posted by ブクログ
太平洋戦争末期にボルネオで姿を消した民族学者の三上隆を四度にも渡り、捜索する友人達。三上が追い求めていたのは矮人族。友人達は三上を捜し出す事が出来るのか。
ジョセフ・コンラッドの『闇の奥』に着想を得た作品という事なのだが、ジャングルに消えた三上隆はクルツというより南方熊楠のような人物に映った。この作品もコンラッドの『闇の奥』と同様、ジャングルを舞台に虚構と現実が混沌とした世界が展開して行くのだが、コンラッド『闇の奥』のような重苦しい暗さは感じない。コンラッドが描いた『闇の奥』ではクルツの心の闇にまで迫っており、善と悪の境が解らなくなるような妖しい雰囲気が展開するのだが、この作品では登場人物の誰の心の底も見えなかった。
数十年前にフランシス・フォード・コッポラの傑作映画『地獄の黙示録』を観て、虚構と現実の混沌とした難解な雰囲気にのめり込み、五回も映画館に足を運んだ。『地獄の黙示録』の原作がジョセフ・コンラッドの『闇の奥』と知り、最初はかなり苦戦しながら原書を読み、次には岩波文庫の翻訳版も読んでみた。この作品はテイストは似ているものの、コンラッドの『闇の奥』には遠く及ばない。
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小説・文芸
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