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偵察機を撃墜され、毛沢東治世下の敵国に落下した、台湾空軍スパイ・鹿康平。彼は飢餓の大陸から母国に奇跡の帰還を果たす。そう、これはわたしの血族の話だ――。中国、台北、東京。鹿康平と彼をモデルに小説を執筆するわたし=柏山康平。ふたりの男の運命が絡み合う。凜々しく美しい女との恋。命を懸けた冒険。『流』はこの長編に結実した。東山彰良の黄金期を告げる圧倒的エンターテインメント。(解説・大矢博子)
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Posted by ブクログ
柏山康平と椎葉リサ、鹿康平とシャオ、蘇大方、王康平、王誠毅。自由と愛、戦争、生きることと飢えること、罪を語った物語。現実(現在)と回想、作中作の三つのパートを行き来しつつ、やがて三者が融解し、互いに影響しはじめる。圧倒的な筆力。鋭く深いアフォリズム。ぐいぐい引っぱって行かれる。傑作だと思う。しかし自...続きを読む分がどこまでちゃんと(深く)読めたかは微妙。でも読んで良かった!
最初は入り乱れてて、でもどっちもちゃんとありえそうで 小説もだが生身の人生もれっきとした物語であり、登場人物もちゃんといる 石をお守りにした
怪物は誰か? 「怪物」は飢餓の中を生き抜く蘇大方なのか?その蘇大方を殺した鹿康平なのか?そんな状況を作り出した何者かだったのか? 皆が生きるために必死になっていた、そんな状況の中では、何者かに操られていると考えた方が、生きやすいのかも知れない。 王誠毅が見た、あるいは鹿康平が見た鬼はその「怪物」なの...続きを読むかも知れない。 再読必須だな。
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怪物(新潮文庫)
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東山彰良
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