僕が殺した人と僕を殺した人

僕が殺した人と僕を殺した人

小説・文芸
770円 (税込)

3pt

夏休みが終わる2日前。13歳だったぼくたちの人生は、大きく狂いはじめた。
1984年の台湾と2015年のアメリカを舞台に、数奇な運命に弄ばれた少年たちを描く、青春ミステリーの金字塔!

2015年冬、アメリカを震撼させた連続殺人鬼〈サックマン〉が逮捕された。
彼の弁護を担当することになった国際弁護士の「わたし」は、30年前に台湾で過ごした少年時代を思い出していた。
当時、13歳だった「わたし」は〈サックマン〉のことを確かに知っていたのだ――。
台湾を舞台に贈る青春ミステリの金字塔。
織田作之助賞、渡辺淳一賞、読売文学賞小説賞をトリプル受賞!

解説・小川洋子

※この電子書籍は2017年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    僕が殺した人と僕を殺した人
  • タイトルID
    :
    758249
  • ページ数
    :
    368ページ
  • 電子版発売日
    :
    2020年05月08日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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僕が殺した人と僕を殺した人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    いわた書店の1万円選書でチョイスされた本。

    端的に言うと、連続殺人鬼・サックマンは誰なのかを軸にしつつ、台北の廣州街に住む3人の少年たちが、ままならない人生に痛めつけられながらも友情を育み、そして壊れていくさまを描いた物語。

    ただ、登場人物たちの関係はやや複雑で、友情だけでは言い表せない複雑な感情がにじんでいて、終盤に向かうほど、できごとの意味が変わって見えてくる構成がみごと。なかでも、最後に近い場面で交わされるやり取りは、失われた時間への痛みと、なお残るつながりの温かさが感じられて、とても胸に残りました。

    いろいろと分かってくるp296以降まではやや前置きが長く退屈に感じるかも知れません。ただ、文章自体は読みやすいですし、p296以降は非常に面白いので一度手に取ってみて欲しい一冊だと思いました。おススメです☆

    p330
    「憶えてるか、**?」「なにをだ、**?」「ぼくたちがはじめて会ったときのことさ」「そんなの、憶えてないよ」「そうだな、ずいぶんむかしのことだもんな」**はうなずき、やさしく目を細めた。そして、懐かしい声がわたしの耳に届く。「でも、ぼくはよく憶えてるよ」これから彼といっしょに、長い長い螺旋階段を降りていくことになる。楽園に辿り着けるとは思わない。ただ、いっしょに歩いていく。やがて彼がこの世界から欠けてしまうところまで。

    0
    2026年06月07日

    Posted by ブクログ

    台湾での子供時代がいきいきと語られていて、その分つらい。面白かった。

    アガンのお母さんは働かない夫アホンを横目に見ながら、アガンとダーダー、そして隣のうちの子である私ユンの面倒を見てくれていたが、夫に見切りをつけて離婚することにした。アホンの弁護士はユンの父だったが、アホンの素行が悪すぎてどうにもならない。

    アホンは床屋の奥さんに言い寄っていたが、床屋さんにとっちめられる。兄を亡くした母は過干渉になった。ユンは家から出るのがとても大変に。ジェイは継父に殴られて入院した。ユンはジェイの継父を毒蛇で殺すことにした。しかし間違って毒蛇が殺したのはアガンの父のアホンだった。

    サックマンと呼ばれる少年連続殺人犯の弁護をすべく私はやってきた。6人も殺していた。

    0
    2026年05月22日

    Posted by ブクログ

    置かれた境遇は共感できないものの、子供の頃の、結果とか恐怖の想像が及ばない未熟さ、だからこそ無敵でいられるあのキラキラが眩しい。
    その時々の後悔が登場人物それぞれにある。
    幼少期の短い青春、時代や環境の残酷さ、どうしても逃れられなかった運命が淡々と押し寄せてくる。
    人物、事件、時代、国、色々焦点を変えて見られて良かった。

    0
    2026年03月06日

    Posted by ブクログ

    再読。ああ、もう、ほんとうに、はあ…。はじめて読んだときに傑作だと思ったけれど、今読んでもやっぱり傑作だと思った。まぶしくて、うつくしくて、幼くて、無力で、ゆるぎない。連続殺人鬼も、弁護士の「わたし」も、30年前の少年時代も、ぜんぶがしっかりと結びついて、最後の一文にたどり着く。あの最後の一文のセンスがわたしはだいすきで撃ち抜かれるんだよ〜…。台湾の温度が感じられるような描写も圧倒的。ため息ついちまう。

    0
    2025年09月21日

    Posted by ブクログ

    冒頭や途中で挟まれる連続殺人鬼の話により、輝かしい子供時代の友達とのエピソードも常に背景が暗雲たちこめるような不穏な予感に包まれながら読むことになる。それが、ユン、アガン、ジェイそれぞれの子供の力ではどうにもならない不幸な家庭環境等によるものだけではない。そして、このうちの誰かが殺人鬼になるの?と疑心暗鬼な気持ちとそうだとしたらやるせない気持ちになり、とにかく淡々と読んでいるのにドキドキしているような感じだった。
    スタンドバイミー を思い出した。ただ、それ以上の不穏さが終始つきまとっていた。なんだかずっと心に残りそうな話だった。

    0
    2025年03月15日

    Posted by ブクログ

    登場人物と共に台北の路地を駆け抜けた日々からの結末に、衝撃が大きすぎて、心が揺さぶられ続け、読後は何も手につかないです。

    あの瞬間の1つの発言が、1つの選択が、ちょっとしたノリが、振り返れば大きく人生に影響を与えていく衝撃。
    切なくて、でも若い頃の勢いってそういうものだったりするよね。

    台湾行きたい。

    0
    2024年02月28日

    Posted by ブクログ

    流が面白かったので。流の脇役たちもところどころ登場。「おまえがおれたちを思い出さないかぎり、おれたちはおまえといっしょにいられない」で涙が出そうになった。これは誰なのか、想像しながら読むのも楽しかった。

    0
    2023年01月28日

    Posted by ブクログ

    台湾が舞台の話で、聞きなれない名前や生活環境に初めは面食らいましたが、主人公の好きな日本の漫画が「AKIRA」である事に強く惹かれてw一気に読み終わりました。
    連続殺人犯の現在と、子供の力ではどうにも出来ない境遇でもがく子供達の様子が上手いこと並行して進んでいきます。
    ただのミステリーでなく、青春ドラマでなく、全部盛り

    0
    2022年10月13日

    Posted by ブクログ

    一万円選書で選んでいただいた本作、この機会がなければ読むことがなかったと思うと貴重な機会をいただいたことを感謝せずにはいられません。1985年頃の台湾の雑多な雰囲気がリアルに映し出され、匂いすら感じられるほど。特に蛇の匂い、かつて香港で嗅いだ時のことがまざまざと思い出されました。作品通してとても少年とは思えないほどの言動が繰り広げられ、実に濃密。サックマンが誰なのか分かった時の衝撃は忘れられません。回想がオープニングに戻る構成にも唸らされます。忘れられない作品になりました。

    0
    2022年09月27日

    Posted by ブクログ

    人間ドラマとミステリーと 一万円選書で届いた本の一つ。単純に人間ドラマとしても良くできている上、ミステリーとしても面白い。連続殺人や同性愛など、一歩間違えると現実味にかけてしまう要素が多いのに、本当にあったことかと思うくらいリアルで引き込まれた。

    0
    2026年01月12日

僕が殺した人と僕を殺した人 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    僕が殺した人と僕を殺した人
  • タイトルID
    :
    758249
  • ページ数
    :
    368ページ
  • 電子版発売日
    :
    2020年05月08日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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