女たちの避難所(新潮文庫)

女たちの避難所(新潮文庫)

649円 (税込)

3pt

九死に一生を得た福子は津波から助けた少年と、乳飲み子を抱えた遠乃は舅や義兄と、息子とはぐれたシングルマザーの渚は一人、避難所へ向かった。だがそこは、“絆”を盾に段ボールの仕切りも使わせない監視社会。男尊女卑が蔓延(はびこ)り、美しい遠乃は好奇の目の中、授乳もままならなかった。やがて虐げられた女たちは静かに怒り、立ち上がる。憤りで読む手が止まらぬ衝撃の震災小説。『避難所』改題。

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女たちの避難所(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    東日本大震災の被害に遭った避難所の話。
    日本の社会での「女性の居場所のなさ」が浮き彫りにされている。

    解説にも書かれていたが、
    『様々なものを失って、被災者は心も身体もケアを必要としているのだが、「人をケアすべき性」として扱われてきた女性被災者たちは、頑張れと言われるばかりで、自らのケアをしてくれ

    0
    2025年03月12日

    Posted by ブクログ

    垣屋美雨作品らしい、学びのある一冊。
    “絆”を盾に、支援物資として届いている段ボールの仕切りも使わせない避難所。そこにある男尊女卑。垣屋さんの小説なら、もしや、と思ったら、やはり事実を基に書かれた小説であった。
    人間は難しい。

    0
    2024年10月02日

    Posted by ブクログ

    いつもは痛快軽妙な垣谷さんの本
    読んですぐに震災の題材と知り、クスッと笑えるいつもの垣谷節はいつ出てくるのかと期待がなくなると同時に強がらないと踏ん張れない弱き女性の哀しさとどうにもならない怒りが募ってきました。
    何度も読む本ではなく、何人もの老若男女に呼んで欲しい本だと思います。

    0
    2024年07月28日

    Posted by ブクログ

    東日本大震災の時、テレビでは助け合おう、みんなで頑張ろうって言うのを目にしたけど、現実はそうではないことを考えさせれた。避難所のしんどさと、どんどん神経がすり減っていくのを読んでて感じた。もちろん、助け合ってみんなで頑張った部分もあるかもしれないが、裏の部分もあったことをもっと世間に知ってもらうのも

    0
    2023年06月25日

    Posted by ブクログ

    すごい本です
    まさにフィクションではない、現実をしっかりと正確に書いてあると感じます
    東北の男性全てが、遠乃の舅や義兄のような人ばかりではない
    でも、一部にいるのは確かだ

    お金を与えなければ、どこにも行けないだろうと思っている
    自分のもの以外も全て自分が管理
    こっちで出すから、言ってこいとはいうも

    0
    2023年04月16日

    Posted by ブクログ

    意義深い小説。本書は東日本大地震の被災地を舞台に、避難所生活をする女性たちが経験した差別を題材にしたストーリー。「和を乱す」などという意味不明な理由で仕切りを使うことが許されず、そのため女性は着替えすらままならず、下着泥棒が多すぎて洗濯ができず、トイレに行こうものなら強姦の対象にされ、赤ちゃんに授乳

    0
    2025年11月06日

    Posted by ブクログ

    数日かけて読み終え、読んでる期間は節水や節電をつい意識してしまった。こんな経験はしたくないなと思ってしまうが、明日は我が身。そんなことは言ってられないと感じた。
    みんなでひとつになろうとか、家族同然とか、もっと辛い人がいるとか、きれいな言葉ほど同調圧力になって恐ろしい。男尊女卑文化がここまでくると殺

    0
    2025年10月27日

    Posted by ブクログ

    好きな作家さんです
    静かで深い感情とリアルさ
    変化をおそれる思い
    現状がつらくての決断
    決断した先も苦労が続きます
    女性に対しての応援歌だと思いました

    0
    2025年05月26日

    Posted by ブクログ

    東日本大震災から10年以上経ちその後も震災や災害があり避難生活をニュースで見るたびに心が痛んだ。この小説を読みよりその避難生活や個々に色々な事情があっただろうにとも思う。3人の世代の違う女性がヒロインとなっているけれど歳が近いせいか自分は福子の立場になって読み進めていた。親身になってしまったので14

    0
    2025年03月19日

    Posted by ブクログ

    同じ災害に遭っても女だからの大変さがあります。避難所で会った3人の女性の苦しみと新しい生活が描かれています。

    0
    2025年02月17日

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