女たちの避難所(新潮文庫)

女たちの避難所(新潮文庫)

649円 (税込)

3pt

九死に一生を得た福子は津波から助けた少年と、乳飲み子を抱えた遠乃は舅や義兄と、息子とはぐれたシングルマザーの渚は一人、避難所へ向かった。だがそこは、“絆”を盾に段ボールの仕切りも使わせない監視社会。男尊女卑が蔓延(はびこ)り、美しい遠乃は好奇の目の中、授乳もままならなかった。やがて虐げられた女たちは静かに怒り、立ち上がる。憤りで読む手が止まらぬ衝撃の震災小説。『避難所』改題。

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女たちの避難所(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    垣屋美雨作品らしい、学びのある一冊。
    “絆”を盾に、支援物資として届いている段ボールの仕切りも使わせない避難所。そこにある男尊女卑。垣屋さんの小説なら、もしや、と思ったら、やはり事実を基に書かれた小説であった。
    人間は難しい。

    0
    2024年10月02日

    Posted by ブクログ

    いつもは痛快軽妙な垣谷さんの本
    読んですぐに震災の題材と知り、クスッと笑えるいつもの垣谷節はいつ出てくるのかと期待がなくなると同時に強がらないと踏ん張れない弱き女性の哀しさとどうにもならない怒りが募ってきました。
    何度も読む本ではなく、何人もの老若男女に呼んで欲しい本だと思います。

    0
    2024年07月28日

    Posted by ブクログ

    東日本大震災の時、テレビでは助け合おう、みんなで頑張ろうって言うのを目にしたけど、現実はそうではないことを考えさせれた。避難所のしんどさと、どんどん神経がすり減っていくのを読んでて感じた。もちろん、助け合ってみんなで頑張った部分もあるかもしれないが、裏の部分もあったことをもっと世間に知ってもらうのも

    0
    2023年06月25日

    Posted by ブクログ

    すごい本です
    まさにフィクションではない、現実をしっかりと正確に書いてあると感じます
    東北の男性全てが、遠乃の舅や義兄のような人ばかりではない
    でも、一部にいるのは確かだ

    お金を与えなければ、どこにも行けないだろうと思っている
    自分のもの以外も全て自分が管理
    こっちで出すから、言ってこいとはいうも

    0
    2023年04月16日

    Posted by ブクログ

    著者の友人の話も聞いて書いたというだけあって、震災時や避難所での暮らしの描写がとてもリアル。特にこの町の男尊女卑っぷりは平成の出来事とは思えない。でも…生物学的にやっぱり女って弱いのは事実。主人公たちの周りにいる男はクソクソだけど、うちはそこまでではない(笑)ので、有事に備えて夫(、男手)っていたほ

    0
    2023年03月29日

    Posted by ブクログ

    ものすごく勉強になった。

    東日本大震災の時 自分は静岡の山で作業していて、その日 千葉へ帰る予定だった
    凄い揺れたが 回りに物が無い為はじめは「立ちくらみ?」と思ったがそれが長かったので…富士山を一回見た…噴火?と思ったので…

    その後は広範囲で停電になってて、高速に乗れないのと…給油も出来ない

    0
    2023年02月12日

    Posted by ブクログ

    東日本大震災の同じ避難所に集まった年代の違う三人の女性の話。
    信じられないことだが、せっかく届いた間仕切りを、年配の男性リーダーが、「同じ避難所にいる我々は家族同然だから、間仕切りを使うなんて水くさい」と、設置を許してくれず、授乳や着替えなど、毛布の中でこっそり行っていたと言う。これは実際に何ヶ所か

    0
    2024年10月27日

    Posted by ブクログ

    /_/ 感想 _/_/_/_/_/_/ 

    いきなり、スタートが衝撃でした。
    震災が発生するところからスタートで、ドキドキ感が伝わってきて、吸い込まれていきました。

    3人の主人公が交互に展開していく形で、どの主人公たちもつらい境遇。
    そして、ほとんど、男がダメ。
    やっぱり、男はダ

    0
    2024年10月20日

    Posted by ブクログ

    これまでに起きた日本での震災をベースに書かれたフィクションだけどノンフィクションのような小説。
    ここに描かれたこと、津波からの生還、別れ、古い田舎町ゆえに残る家父長制やモラハラ、正義や善意の皮を被った独裁、女性=時と場合によってはまだまだ弱者であること、なんかは少しずつ形を変えても実際にあったことな

    0
    2024年05月29日

    Posted by ブクログ

    東日本大震災で被災した宮城県の某市(架空都市)。
    そこで暮らしていた、パート主婦の福子、小さな飲食店を経営する渚、赤ん坊を抱える遠乃。
    三人の女性の視点から、物語は進む。

    福子が被災してから命が助かるまでの描写が壮絶だった。
    以前、東日本大震災を題材としたドラマを見たとき、福子のように泥水の洪水の

    0
    2024年05月04日

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