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「夫の墓には死んでも入りたくない」義母の遺言から始まった墓問題。それは親類や子どもたちを巻き込み、墓の必要性などを考えるきっかけになっていく。「遺骨は燃えるゴミに出せばいいじゃない!」と言いたくなるほど面倒な、明日は我が身の墓騒動小説。
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Posted by ブクログ
相変わらずこの著者の小説は面白いです。 本作は、2つの家系が「お墓」「姓」「後継ぎ」という問題に直面していく物語です。主人公は五月。物語は彼女を中心に、登場人物それぞれの視点で描かれます。弱い立場の女性が奮闘する姿は痛快ですが、偉そうだった男性たちが少しずつ認識を改め、成長していく様子も見どころで...続きを読むす。 「墓を守らなければならない」「姓を継がなければならない」——そうした使命感には、一家を背負う誇りが感じられます。しかし現代の家族の形には、もはやなじまなくなっているのも事実です。こだわりや思い込みを手放し、自分たちのライフスタイルに合った形を見つけられればよいのですが、檀家制度や本家・分家といった関係者の利害が絡み、そう簡単にはいきません。本書では、少し常識外れな主婦・五月が絶妙な“緩衝材”となり、物語が少しずつ動き出します。 価値観をアップデートできなければ、五月の娘の元婚約者のように、ハッピーエンドから取り残されてしまう……。時代に合わせた変化の大切さを痛感させられました。 私もいつかは「死とお墓」に向き合う時が来るはず。「残された人と旅立つ人」の立場を考えつつ、納得のいくお別れができるように心に留めておきたい一冊です。
主人公、サツキさんの野次馬根性にとても共感を覚えてしまった。他人のゴタゴタが大好物で、夫家族の間に勃発したあれやこれやも聞き逃すまいと奔走してる姿が笑える。私も同じタイプだ。 なんにせよ、選択的夫婦別姓はよ!
石屋に嫁いで17年。 この本は、読まなきゃ、と思っていた一冊。 そして読後、感想をめちゃくちゃ考え一生懸命書いていたら、いつの間にか寝落ち。 全て消去。 は? この経験皆さんありますか? 絶望しました。うっかりすると全部消えてしまうのですね…(-_-) さて、気を取り直して感想を...続きを読む。ちくしょ〜。 この本は、姑の「絶対にお父さんと同じお墓に入りたくない!」「樹木葬にして!」という遺言から墓じまいへと話が進むのだが、まあ色んな問題が寄せ集まってくるのです。 主人公は松尾五月61歳。(この方の夫の母の上記の遺言から騒動が勃発。)五月は娘が二人いるのだが、二人共未婚。片方は結婚後の苗字を巡り、恋人と別れて9年が経ってしまった38歳。もう片方は、恋人と婚約したのだが自称フェミニストの彼に疑問を抱き始めた32歳。 五月の夫の慎二には、実家の近くに嫁に行った姉の光代63歳(息子二人)と、都会にある嫁の実家に住む兄の秋彦65歳(子供なし)がいる。そして父(妻に同じ墓に入りたくないと言われた人)の壱郎89歳。 登場人物が多い…。 まだいるし。 五月の娘の婚約者の中林悟37歳(一人っ子)。とその両親。 とまぁ沢山出てきます。そしてそこに、墓守、夫婦別姓、改葬費用、樹木葬、少子化というワードが次々と問題化されます。 私は夫婦別姓について何の知識もありませんでした。日本だけなんですね、法律で夫婦同姓が決められてる国は。(-_-) 全て自分ごとなのに色々知らなかったし、考えもしなかったから話し合ってもこなかった。 まあ、嫁に行ったら夫の姓になるのは当たり前だと思ってたし、墓を継ぐのも当然だと。 でもね、ここ数年は墓じまいの仕事ばかり増えてこの問題に直面してた。 私は現場要員なのでお施主様とのやり取りはしないから詳しい内情は分からないのですが、墓じまいは後継者問題ですよね…。 田舎の立派なお墓も跡取りがいない、もしくは都会に暮らすので管理が出来ない、等。 でも墓じまいをきちんとされるのは良いことだと思います。無縁仏の多いこと、多いこと…。 切ないです。 しかし!多額の費用が掛かるのでどうしようもない方がいるのも分かります! そうなんです、墓じまいはとてつもなく大変なのです。ほぼ自分のところで施工してないお墓なので構造が謎な事が多く、狭い場所で他所のお墓に傷を付けないように解体したりするのでめちゃくちゃ神経使います。何より重機が入らない、クレーンが届かないは地獄です。手作業です。夫婦二人で腰や腕が折れるかと思うくらいの重労働です。 今年はご新規無かったな〜。今の現場も墓じまい。 皆さん、人ごとではありませんよ! この本を是非お読みになって身につまされてください。 墓じまいの指南書は数多く出版されてますが、こちらの方が色んな意味で勉強になります笑 私は合祀墓でも全然いいと思いまーす! (うちにとっては死活問題なのにね笑)
お墓のあり方、結婚後の苗字、どれも興味深くあっという間に読んだ それぞれの考えがわかるし、でもおじいちゃんが、奥さんの樹木葬を受け入れていくのはよかった お墓のこと、色々心配になるけど、あんまり先のことまで考えなくてもいいのかなと思った 女の住職さんと話をしてみたいなー
基本的に長男嫁さつき目線で語られるんだけど、この長男嫁が面白い。61歳女性なんだけど、将来のちびまる子ちゃんみたいな感じ。 義母の「夫と同じ墓にだけは入りたくない」って遺言から全てが始まるんですが、エンタメとして楽しんでる。 さつきの再婚相手である夫の実家のお墓問題と、さっきの娘の婚約者の...続きを読む実家のお墓問題が同時進行なんだけど、どちらもなかなか厄介で面白い。両家の家系図も付いてるから親切だし。 日本人のお年寄りの家とかお墓についての考えもよく分かるし、外国でも面白がられるかも? 私は何も残らないくらい焼いてくれるのがベストだけどな。。母の実家の400年続いたお墓は墓じまいしたし、父も夫も次男だし、お墓問題と無縁でいられますように。
ふつうに勉強になるし、墓じまいで揉めるの恐ろしすぎる。自分は自分の代ですべての墓を閉じるって決めてる。笑
301ページ 1600円 2025年9月22日〜9月26日 男女平等がさかんに謳われる時代に生まれた私でさえも、見えない不平等に心の底では腹立たしさを感じていた。それを表に出すことさえも、得体のしれない何かに押さえつけられていたように思う。お墓のことから、名前の呼び名、男女不平等の現実など、心の奥...続きを読む底の思いに気づかせてくれた一冊だった。何度も読みたいし、手元に置いておきたいと思う。
面白かった! 登場人物がみーんな個性があって、ストーリーも痛快だった。こういったおうち事情は世の中にあふれているはずなのに、一般的なものとしてなかなか話題には上がらないものだなと思った(わたしが疎いだけかな)。 お墓やお寺事情なども知れてためになった。最後に参考文献が載っていたが、事前に念入りに取...続きを読む材しているんだなぁと感じられる。 苗字についてあれこれやりとりする様は、世のすべての男性に読んでほしい。中林悟さんや鈴木さんのような人はまだまだたくさんいる。思いもしなかった別の視点を思い知れるはず。 個人的には、“誰もが後顧の憂いなく公営墓地に眠れる公共事業”に賛成だ。
「お墓のことって、いつかは考えないといけないけど、正直後回しにしている」 そんな人ほど、この本は他人事じゃなく刺さってきます。 『墓じまいラプソディ』は、親の死や先祖の供養をきっかけに、「誰が」「どこで」「どうやって」弔うのかという現代ならではの問題に直面する人たちの群像劇です。少子化、核家族化、...続きを読む地方の過疎化といった現実が背景にあり、いわゆる“お墓を守るのが当たり前”という価値観が、静かに崩れていく様子が描かれます。 面白いのは、この作品が「墓じまい=合理的で正しい」とも、「伝統を守るべき」とも単純に言わないところ。世代や立場によって考え方がまったく違い、そのズレがとてもリアルです。ある人にとってはご先祖との絆であり、別の人にとっては重荷でしかない。その両方が同時に成り立ってしまうのが、現代の家族の難しさだと感じました。 また、重たいテーマなのに語り口はどこか軽やかで、クスッと笑える場面も多い。樹木葬や改葬費用といった知識もさりげなく盛り込まれていて、「物語として読める社会問題の入門書」のようでもあります。 読み終えたあと、自分の家族や、自分自身の“その後”を考えずにはいられませんでした。お墓とは、過去を守るためのものなのか、それとも生きている人のためのものなのか。本書は答えを押しつけず、「あなたならどうする?」と静かに問いかけてきます。今まさに迷っている人にも、まだ先の話だと思っている人にも、そっと読んでほしい一冊です。
変な言い方ですが、とても面白かった! 垣谷さんの話らしく またまた、イヤ~な男性たちが色々出てきました。 五月さんのストレートな発言が痛快で面白かったです。 お墓についてだけでなく 夫婦の姓について、田舎での嫁の扱いなど 色々考えることもあり、興味深く読みました。
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墓じまいラプソディ
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垣谷美雨
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