あきらめません！

垣谷美雨

「一人では何もできないが、一人でも始めなければいけない」
定年を迎え、悠々自適なセカンドライフを送るつもりだった郁子は、突如、夫の実家に戻ることになった……。
気持ちを切り替え、田舎暮らしを楽しもうとしていた矢先、なぜか市議会議員に立候補することに！
年齢も性別の地方も越えて、日本のリアルを描く痛快エンタメ小説誕生！

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: 小説 / 国内小説
• 出版社: 講談社
• ページ数: 304ページ
• 電子版発売日: 2022年05月24日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 2MB

[ブクログ · ★★★★★]

垣谷さんの本は、どの本を読んでも、頷きたくなるし、「こんな世界もあるのか」と社会問題や生活を切り出していて、わかりやすく表してくれる。
垣谷さんご自身が勉学に励まれていて、社会問題に向き合ってるからこそのリアル感。

今回の、あきらめません！は老若男女誰にでもお勧めしたい。特に、何かの壁にぶつかっていたり、主人公同様、還暦を迎えた方や、チャレンジしたくても諦めてる全ての世代に。

垣谷さんの作品の中で一番好きかも！

[ブクログ · ★★★★★]

年齢や性別に関係なく、古い価値観にこだわっとる人間＝『オヤジ』
笑った！

本を読んでも周りを見渡しても、女性の方が賢いし能力も高い。
なぜ男性が威張り散らしているのか、能力がないからこそ威張り散らして上に立とうとするんだろうと納得。
作品の中の女性の、威張り散らしている男への気持ちの良いご意見！
スカッとしました！

[ブクログ · ★★★★★]

アラ還の星・霧島郁子が見えない壁をぶっ壊す！

最高でしたね。
面白くて一気に読んでしまいました。
垣谷美雨さんの多くの作品には、昭和の偏屈じじいが登場してきて、イライラしますが、最後にはいつもやっつけてくれるので最高です。爽快です。
今回も前向きな気持ちになる作品でした。
わたしも偏屈じじいにならないようにします^_^

[ブクログ · ★★★★☆]

夫の定年で地方に転居した郁子さん
地方都市にありがちな男尊女卑、パワハラ、老害
たまたま傍聴した市議会を見てあぜんとしたところに夫の恩師であるミサオさんからの話

いつの時代じゃといいたくなる男達の話

市会議員になるべく活躍が始まった郁子さん
心から応援したいと思いました

[ブクログ · ★★★★☆]

題名と表紙に惹かれ読んでみました。主人公の潔い性格がとても心地よく、周りに助けながらも地方の男尊女卑にもめげずに頑張る姿に勇気を貰いました。まだまだこういう市町村があるんだろうな〜と想像しながら読みました。

[ブクログ · ★★★★☆]

後半の逆転劇の展開が速く、前半の鬱々が吹き飛ぶ。田舎の男社会の描き方はあまりにステレオタイプだけど、スカッとするのは確か。

[ブクログ · ★★★★☆]

私も国を変えていきたい！そう思えるようなワクワクしたお話だった。柿谷美雨さんは魅力的な人物をたくさん描いていく。

[ブクログ · ★★★★☆]

展開が早いし、読後感は爽やかで読みやすかった。
その後の市の未来をこっそり覗いて見たくなった。スピンオフとかでないかな～
後輩の夏織の指摘がズバリ言い当てていて面白かった！
あと由香の義父、面倒だけど最後良い感じに変わってくれて憎めない。瑞恵も一歩どころかまさかの…

[ブクログ · ★★★★☆]

全くと言っていいほど自分が住んでいる市政に興味が無かったのだが、この本を読んで、自分が住む町のことに関心を向けてみようと思える1冊だった。
確かに、出身地でもない女性が自分の住んでいる市を良くしたいと思い、選挙や昔ながらの考えを持つ爺さん議員らと対立しながら、成し遂げていく姿に勇気を貰える。

垣谷さんの作品は、毎度、勉強になる。視野が広まるというか、勉強になるというか。。、
作風自体も幅広い世代に共感できる内容となっているので、すごく面白いです〜♪

[ブクログ · ★★★★☆]

とても面白かった。そしてスカッとする。地方自治の実態の詳細は分からないし、現実にはこんなにうまくはいかないだろうが、「老害」や、それに立ち向かう際の様々な壁の描写はとても現実味があった。

ここまであからさまでなくても、実質このようなことがあちこちで起こっているであろうことは想像に難くない。「あきらめません」のタイトルがピッタリ。私達市民一人一人が諦めてはいけないのだとも感じた。