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祖母が遺した古い家に女が四人、私たちは共同生活を始めた。糸を染め、機を織り、庭に生い茂る草が食卓にのる。静かな、けれどたしかな実感に満ちて重ねられてゆく日々。やさしく硬質な結界。だれかが孕む葛藤も、どこかでつながっている四人の思いも、すべてはこの結界と共にある。心を持つ不思議な人形「りかさん」を真ん中にして――。生命の連なりを支える絆を、深く心に伝える物語。
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Posted by ブクログ
「ここにはないなにか」を探そうとしないで。ここが、あなたの場所。 祖母が遺した古い家に女が四人、私たちは共同生活を始めた。糸を染め、機を織り、庭に生い茂る草が食卓にのる。静かな、けれどたしかな実感に満ちて重ねられてゆく日々。やさしく硬質な結界。だれかが孕む葛藤も、どこかでつながっている四人の思いも...続きを読む、すべてはこの結界と共にある。心を持つ不思議な人形「りかさん」を真ん中にして――。生命の連なりを支える絆を、深く心に伝える物語。 「新潮社」内容紹介より ちょと染色をする機会があって、それを友人に話したらこの本を紹介してもらったので読んでみた. 染色をするにあたっていろいろと調べてみたのだけれど、まぁ、奥の深いこと.この本にも書かれているように、こういう色が出るだろうというのはある程度分かっているけれど、材料の状態によって焙染剤によって思ったような色にならないこともある.こういう素材の場合はこういう反応が起こっているだろうというのは、化学的に分かってはいるのだけれど、様々な要因によって、色は変化するのだ.思ってたのと違う.この感想はたぶん染色をやっている人が誰しも経験することなのだろうし、きっとそれを楽しんでもいるのだろう. 染色と織物はとても深い関係にある.この本を読んでいて改めてそれを認識した.この本で描かれる4人(5人)の女性たちの共同生活は、それぞれ異なった色をもつ各人が一つ屋根の下で共に織る布のようだと思った.きっと各人の個性とその時々の感情が時間とともに様々な色を織りなすのだろうな.
古民家で自然と共にのんびりと暮らしている女性たちの物語りかと思いきや、りかさんにまつわる過去や彼女たちの内に秘めた激しい思いが淡々と描かれていて、心にぐっと刺さりました。 能面にまつわる過去のつながりがイマイチ理解しきれなかったのですが、伏線がちゃんと回収されていたのでだいたい分かりました。
素晴らしい梨木さんの世界。 「りかさん」という本の続編だと、読み終わってから知りました。 祖母の遺した家に住む蓉子とアメリカから日本の鍼灸の勉強をし蓉子とランゲージエクスチェンジをしているマーガレット、機織りをする紀久、テキスタイルの図案を研究している与希子の4人の女性の共同生活。 草木染め、...続きを読む機織り、紬、能面、人形と日本の伝統文化とクルド人の背景も交えながら生きることの意義を教えてくれる。 これも大切にしたい一冊になりました。 手元に置いていて何度も読み返したい一冊です。
何冊か彼女の長編小説を読んでいるが、いつもその重層的な構造に、もしくはその絡まり合う要素にいつも目眩がする。考えてみれば、初めて読んだ「ピスタチオ」からしてそうだったのだが、その後の「沼地のある森を抜けて」など、複数の作品に共通している。そして、あえて共通項を探せば、女性、手仕事、自然、時代というこ...続きを読むとになるのだろうか。 そして、最後にカタルシスを伴うような圧倒的な事象が起こることも共通か。 などと分析されることを望んではいないのだろうが・・・
なかなかに複雑だけど面白い! 登場人物も意外に多いし 染め物の知識からお家騒動 クルド人の置かれた文化的背景などなど 単独でピックアップされても充分な お話が唐草のように絡みあって からくりが解けるように終わって... じっくり知識を持って読むと もっと面白いかなと思いつつも 知識薄くても読み応えあ...続きを読むって 素敵な物語だった!
若い女性4人の古民家共同生活の中で発覚する意外な繋がりのお話 以下、公式のあらすじ --------------------- 祖母が遺した古い家に女が四人、私たちは共同生活を始めた。糸を染め、機を織り、庭に生い茂る草が食卓にのる。静かな、けれどたしかな実感に満ちて重ねられてゆく日々。やさしく硬質...続きを読むな結界。だれかが孕む葛藤も、どこかでつながっている四人の思いも、すべてはこの結界と共にある。心を持つ不思議な人形「りかさん」を真ん中にして――。生命の連なりを支える絆を、深く心に伝える物語。 --------------------- 以前読んだ時は誰が誰の先祖だって?と色々と混乱しながら読んだけど 今回は若干は頭の中で整理しつつも十分には把握しきれてない やはり読書ノートをつけるべきだったか…… おばあちゃんの家で同居する4人 主人公の蓉子、鍼灸の勉強のために日本に来ているマーガレット、機織りの歴史を調べている内山紀久、織物の図案に興味がある佐伯与希子 たまたま同居を始めたのに、人形の「りかさん」をきっかけにした過去の繋がりが発覚し…… 染物の不思議 植物を煮出して染めるという単純な作業なのに 元の植物からは想像できないような色になったり、同じ素材を使っているのに同じように染まらなかったり これだからあてにならないのか、たまらないのか このやりとりは前に読んだときの記憶が今回も残ってた 思った通りにならなくとも、それを面白がれるかという事なのでしょうね りかさんの存在がかなり思わせぶりではあるんだけど あの結末で本当によかったのかな? 以前読んだときは、「りかさん」を先に読んでいたので、りかさんはいつまた話し始めるのだろう?と思いながら読んでいたのだけどね この作品の後に、蓉子さんが子供の頃のりかさんとの出会いを描いた「りかさん」があって、それにはこの物語の後日談になる「ミケルの庭」も収録されている どっちを先に読む方がいいのでしょうね? いっそ、りかさんの収録作をバラして時系列が一番いいのかもしれない あと、トルコのクルド人のエピソードも入っている 梨木香歩さんとトルコと言えば「村田エフェンディ滞土録」を思い浮かべてしまう トルコ、何か繋がりがあったりするんですかね?
精神世界と物理世界が絡み合う表現に編み物を使うというのがいい。美しい世界。一つ気になることは、妊娠は嫌だ。その話題は読みたくない。気持ち悪いのだ。
唐草の先は…
紙の本で読んでいたものを買い直しました。 再読にも関わらず、えっ? この人とこの人にこんな繋がりが? この先どうなるの?? と思いがけない展開に驚かされます。きっと、静かな始まりからは予想だにしないラストだと思います。
#切ない #タメになる
昔懐かしいおばあちゃんの家を思わせる、古い日本家屋。住んでいるのはイマドキではない、勉強熱心で深い思いやりを持つ表現者達、かつ草木や生き物、織物、染色に専門性がある。 空気感が心地よく、夏の終わり、西陽の入る縁側などを思い起こさせる。個性的な4人は二十歳そこそこ、プラス神秘的なリカさんが居る。 謎解...続きを読むきミステリーのような感じもするが、国際問題や大学や社会の理不尽、古い街や家のしきたりなど、盛り込まれている。彼女たちの前向きな好奇心と素直な性格がホッとする。 ストーリーは複雑だが、世界観はすきです。
梨木さんの場景描写力は素晴らしい。 日本語の美しさ、日本の自然や四季の変化の美しさを、改めて深く丁寧に教えてくれます。 4人の女性が共同で暮らす古い家。 丁寧に、真剣に生きる女性達が魅力的に描かれています。静かだけど情熱的な作品です。
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