幻世の祈り―家族狩り 第一部―(新潮文庫)
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幻世の祈り―家族狩り 第一部―(新潮文庫)

572円 (税込)

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高校教師・巣藤浚介は、恋人と家庭をつくることに強い抵抗を感じていた。馬見原光毅刑事は、ある母子との旅の終わりに、心の疼きを抱いた。児童心理に携わる氷崎游子は、虐待される女児に胸を痛めていた。女子高生による傷害事件が運命の出会いを生み、悲劇の奥底につづく長き階段が姿を現す。山本賞受賞作の構想をもとに、歳月をかけて書き下ろされた入魂の巨編が、いま幕を開ける。

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家族狩り(新潮文庫) のシリーズ作品

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  • 幻世の祈り―家族狩り 第一部―(新潮文庫)
    完結
    572円 (税込)
    高校教師・巣藤浚介は、恋人と家庭をつくることに強い抵抗を感じていた。馬見原光毅刑事は、ある母子との旅の終わりに、心の疼きを抱いた。児童心理に携わる氷崎游子は、虐待される女児に胸を痛めていた。女子高生による傷害事件が運命の出会いを生み、悲劇の奥底につづく長き階段が姿を現す。山本賞受賞作の構想をもとに、歳月をかけて書き下ろされた入魂の巨編が、いま幕を開ける。
  • 遭難者の夢―家族狩り 第二部―(新潮文庫)
    完結
    572円 (税込)
    あの日の光景をふり払おうと酒に溺れていた浚介は、さらなる痛みを味わう。游子は少女をめぐり、その父親と衝突する。亜衣は心の拠り所を失い、摂食障害から抜け出せずにいる。平穏な日々は既に終わりを告げていた。そして、麻生家の事件を捜査していた馬見原は、男がふたたび野に放たれたことを知る。自らの手で家庭を破壊した油井善博が――。過去と現在が火花を散らす第二部。
  • 贈られた手―家族狩り 第三部―(新潮文庫)
    完結
    572円 (税込)
    ピエロ。浚介は、生徒たちからそう呼ばれていたのだという。ふたつの事件を経て、虚無に閉ざされていた彼の心に変化が訪れていた。ピエロ。馬見原は今そう見えるだろう。冬島母子を全身全霊で守っているにもかかわらず、妻や娘との関係は歪んだままだから。また一つ家族が失われ、哀しみの残響が世界を満たす。愛という言葉の持つさまざまな貌と、かすかに見える希望を描く、第三部。
  • 巡礼者たち―家族狩り 第四部―(新潮文庫)
    完結
    605円 (税込)
    孤立無援で事件を追う馬見原は、四国に向かった。捜査のために休暇を取ったのだ。彼はそこで痛ましい事実に辿りつく。夫に同行した佐和子は、巡礼を続ける者の姿に心を大きく動かされていた。一方、東京では、玲子のことを心配する游子と、逃避行を続ける駒田の間に、新たな緊張が走っていた。さまざまな鎖から身を解き放ち、自らの手に人生を取り戻そうとする人びと。緊迫の第四部。
  • まだ遠い光―家族狩り 第五部―(新潮文庫)
    完結
    781円 (税込)
    浚介は游子の病室を訪れた。二つの心は、次第に寄り添ってゆく。山賀と大野は、哀しみを抱えた家の扉を叩く。ふたりの耳は、ただひとつの言葉を求めている。冬島母子をめぐり争い続けてきた、馬見原と油井。彼らの互いへの憎しみは、いま臨界点を迎えている――。悲劇によって結ばれた人びとは、奔流のなかで、自らの生に目覚めてゆく。永遠に語り継がれる傑作、第五部=完結篇。

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幻世の祈り―家族狩り 第一部―(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    読み終わってから結構時間が経ってしまったけど、「永遠の仔」が素晴らしかったから、天童作品は他のも読んどかなアカンやろ、ってことで。山周賞取ってるのもポイント高し。で、本作は件の作品より前のものってことだけど、こちらも既に素晴らしい出来です。まだ序盤だから結論を下すには不十分だけど、導入部分としてはバ

    0
    2016年11月16日

    Posted by ブクログ

    人の抱える様々な問題、それに鋭く切り込んでいく。
    フィクションとはいえ、ノンフィクションのようなリアルさが漂っている。
    5部作ということなので、読み進めていきたい。

    0
    2014年08月21日

    Posted by ブクログ

    抵抗を感じるようなシーンはあって、何度か思わず顔をしかめてしまったのですが・・・

    どれも同じような事件が、最近ニュースになったりしています。
    今の世の中には目を背けてはいけない問題があるのではないかと感じました。

    安らぐはずの家庭で、何故傷つく人が後を絶たない世の中になってしまったのか、天

    0
    2014年08月17日

    Posted by ブクログ

    幼児虐待、家庭内暴力、警察、児童相談所、学校などがテーマになっている小説。
    たんなる小説なんですが、現実にありそうで非常に怖い。
    全5巻のため、あと4冊もあるんですが、自分の気持ちを支えきれるか不安になるぐらいに重たいです。

    天童荒太の小説は、以前に「永遠の仔」を読んでいたが、これも同じような感じ

    0
    2023年05月01日

    Posted by ブクログ

    児童相談センター職員は、虐待される子供たちを救うために躊躇うことはない。
    刑事が相手でも、教師が相手でも、ひるむことなくむかっていく。
    虐待に対する強い憎しみがあるように、強い態度で臨んでいく。
    美術教師は、家庭を持つことに消極的だ。
    家族というものに嫌悪感を持っている。
    すべてに対して醒めた見方し

    0
    2017年03月14日

    Posted by ブクログ

    大好きな天童荒太!長編に胸踊る!物々しい始まりにドキドキする。家族に対するどんなメッセージを受け取れるのだろう。巣藤、馬見原、氷崎の三人が、どう絡まるのか。

    0
    2017年01月31日

    Posted by ブクログ

    フィクションを読み慣れた私でも、登場人物達の崩壊した家庭に、1巻目で挫折しそうになった。どんな幸せな家庭でも起きうると不安にさせるぐらいの迫力であった。

    思春期の葛藤、親の心情、貧困、アルコール依存症、虐待など、作者が徹底的に家庭の不安定さを訴える。家族を持つ読者に、激しく動揺を与えるであろう推理

    0
    2016年11月04日

    Posted by ブクログ

    少し前にドラマになっていましたね。

    テレビをつけたらやっていて、その時チラッと眺める程度でしたが、松雪泰子さんが出ていて、なんか痛々しい役だな、と思ったのを覚えています。

    主に氷崎、巣藤、馬見原の3人が順番に出てくる感じですが、3人とも危うくてハラハラします。
    特に馬見原。
    本人も家族も、薄い氷

    0
    2016年02月20日

    Posted by ブクログ

    家族…当たり前に平凡に見えても、端からはわからない事情が個々にあり、それが崩れた時に何かが起こる。
    いくつかの家族とそれを繋ごうとする人間がいる。
    第一部の幕開けだが、壮絶なスタートとなった。

    2015.2.22

    0
    2015年02月22日

    Posted by ブクログ

    幻世の祈りより家族狩りってタイトルが凄いインパクト。
    児童相談所勤務の女性、美術教師、登校拒否生徒、擬似家族を持つ刑事の4人を軸に家族皆殺し事件と絡めて「家族」を問うた作品。

    0
    2014年08月10日

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