ジェンダー・クライム

ジェンダー・クライム

小説・文芸
880円 (税込)

4pt

死んだ男の息子は集団レイプの加害者だった

ジェンダー・クライムの連鎖を断ち切れ!
罪と罰と赦しを問う、著者ならではのノンストップサスペンス

八王子南署刑事課の鞍岡直矢の元に、殺人事件の一報がもたらされる。殺されたのは54歳の男性、佐東正隆。裸に後ろ手で縛られた遺体には、肛門に擦過傷と、「目には目を」というメッセージが残されていた。 浮かび上がったのは、佐東の息子・進人が3年前に起こした集団レイプ事件。
昔気質の強行犯係の猛者・鞍岡は、バディとなったどこか掴みどころのない警視庁捜査一課・志波倫史と共に事件を追うが、最重要人物だったレイプ事件被害者の兄・竜介が姿を消し、曰く付きの元警官・伊崎が接触してきて……!?
佐東殺しの犯人は誰なのか? そして、隠された志波の過去とは?

「ジェンダー・クライム」とは――DV、痴漢、盗撮、虐待、同意なき性行為、児童買春、ストーカー行為や暴力、女性を狙った無差別な攻撃、性に関する偏向した考えや性文化に起因する犯罪、著者はジェンダー・クライムと名付けた。

単行本 2024年1月 文藝春秋刊
文庫版 2026年2月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    ジェンダー・クライム
  • タイトルID
    :
    2158517
  • ページ数
    :
    400ページ
  • 電子版発売日
    :
    2026年02月04日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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ジェンダー・クライム のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    性犯罪とジェンダーについて描いている気がする。面白かった。

    SNSを利用した半グレによるポルノ犯罪の摘発に鞍岡、依田の警部が向かう。三階から男たちが降ってきて逮捕に至る。
    地域の小学校の近くで下半身を露出する変質者が現れた。巡回に行った警官が男の死体を見つける。発見した巡査は本当に死体かどうか確かめるためにさんざん現場を荒らしていた。別の場所で殺害されて遺棄されたようだ。中年男性、裸、後ろ手に回されて両手首にガムテープでうつ伏せで転がっていた。鞍岡は志波倫吏という新人と組む。被害者はレイプされていて、肛門に目には目をと書いた紙が詰められていた。

    被害者は佐東正隆、54歳。インテリア部長。4日前から無断欠勤していた。女にダラシなく、若い女性社員を辞めさせたりもしていた。被害者の妻は息子の進人の名をつぶやいて意識をなくす。息子の進人は集団レイプで前科があった。その被害者の兄が仕事を辞めたところだった。元警官のニセ警官の伊崎がうろついている。鞍岡の娘の悠奈が帰ってこない。電話は電源が切れているようだ。悠奈は見つかった。

    芳川家の前に次はお前たちだと書かれたメモと腹部を刺されたぬいぐるみが置かれていた。置き配だと思ったらしい。伊崎がなにがしか関わっているのではと鞍岡は思っている。

    進人に集団レイプ事件主導者の余根田から連絡がある。レンタカーで向かう。返却期限の2日後だ。
    伊崎と被害者の兄竜介は一緒にいたようだ。

    進人は物陰から余根田と楠本をみていた。
    余根田と楠本は刺され、二人救急病院に搬送された。伊崎は殺されていた。

    0
    2026年09月15日

    Posted by ブクログ

    久しぶりの天童荒太作品は、
    本屋で見つけてすぐ買った。

    これまでも、
    犯罪、虐待、家族、名付けようのない悪意や痛みを、
    徹底して描いてきた作家が、
    現代性を持って描くことができた、
    やっと言葉になったのがこの作品に思う。

    それでいてなんて面白い警察小説のバディ物なのだ!

    フィクションだからこそ表現できる、
    現実の地獄がある。

    0
    2026年03月26日

    Posted by ブクログ

    配偶者の呼び方について、あらためて考えさせられた。主人、旦那、夫。奥さん、家内、妻。
    自分たちが使うなら「夫」と「妻」が最も相応しいと思える。ただ、他人から「あなたの夫は?」「あなたの妻は?」と問われると、どこかしっくりこない。まさに、配偶者を指すための“ちょうどいい日本語”が存在しないという事実を突きつけられた気がした。

    「男は男らしく」「女は女らしく」。
    私自身も、そんな言葉を当たり前のように聞かされながら育ってきた世代。疑問を抱くこともなく、その価値観の中で生きてきた。しかし今は、性別だけでなく、家族の形、働き方、さらには人と機械の境界まで揺らぎ始めている。

    これまで確かだと思っていた線引きが、少しずつ曖昧になり、溶け合い、変化していく。

    この先、様々な境界線がさらに薄れ、融合し、いつかは「人」「機械」「動物」といった区分さえ意味を持たなくなるのかもしれない。

    そんな未来を想像すると、不安と同時に、どこか解放されていくような気分にもなる。

    今は、何が良く、何が正解なのかは、私には答えを出すことができない。もっともっと考える時間が必要だ。

    0
    2026年05月10日

    Posted by ブクログ

    泣けた。登場人物一人一人の背景に胸が掻きむしられるような、温かくもなるような、不思議な感情になった。

    0
    2026年04月11日

    Posted by ブクログ

    伏線的な話や過去の出来事が散りばめられいて、面白みが増した。救われない話もあるが、取り敢えず前を向ける事が出来る終わり方だ。
    久しぶりに読んだが、作風が少し柔らかくなった気がした。

    0
    2026年04月07日

    Posted by ブクログ

    ドラマ性が高い
    テーマは重くて、最適解は人によって異なると思う
    勝手なイメージだが映像化するなら、
    鞍岡は竹原ピストル、志波は及川光博、かな

    0
    2026年03月22日

    Posted by ブクログ

    最近重めの犯罪小説を欲していて手に取った一冊。期待を上回るずっしりした読み応えで大変満足。惹き込まれました。志波がなんとも魅力的。楽しんで味わった!と胸を張って言える題材ではないけれど、読み進めずにはいられない。素晴らしかったです。

    0
    2026年03月20日

    Posted by ブクログ

    中年男性の他殺死体が見つかった。犯人は?誰がどんな目的で殺したのか?男性の息子は過去にレイプ事件を起こしていた。その関係なのか?というお話。この作家さんにしてはめずらしいサスペンスで、なかなかおもしろかった。

    0
    2026年03月18日

    Posted by ブクログ

    面白かった。

    「自分の主人は自分しかいないのだから、配偶者を主人と呼ばない方がいい」など共感する台詞がいくつもあった。

    ジェンダー平等で育ってきた平成世代には当たり前で、あんまり刺さらないかも。逆に中年以降には興味深いんじゃないかと感じた。

    ただ登場人物がとにかく多く、いくつもの事案があっちこっちするので、ミステリーをほぼ読まない人にはこんがらがるかもしれない。

    0
    2026年06月08日

    Posted by ブクログ

    主人公、鞍岡は、柔道有段者の刑事課、警部補。中二女子、小六男子の子を持つ。旧知の仲である生活安全課の依田警部(女性)とともに、未成年女子の猥褻動画を撮影、販売している半グレグループのアジトに乗り込み、一斉逮捕をするところから、話は始まる。その後、管内で遺体が上がる。裸で拘束、絞殺された中年男性。尻の中からビニールに包まれたメモ『目には目を』が見つかる。男は、三年前に、集団レイプ事件を起こした四人の犯人のうちの一人の、父親だった。

    「女の腐った奴、とはどういう意味です?」と、鞍岡と依田が、頭からやり合うように、全編を通して、性別における偏見、差別に対して、厳しい目が向けられている。核となるのは、三年前の集団レイプ事件で、関わったのは、①根っからの根性悪(政治家とつながる家系)②その友人(不良)③④二人に利用されている気弱な子の四人で、その事件は①の祖父のつてで不起訴になっていた(もみ消しに関わった刑事がいる)。裸の死体は、④の父親であり、①②③の家にも、姿を現していたことが確認され、犯人は、そのときの被害者の兄だと、早々に目される。が、どうやら、もみ消しのため働いた、調査員である元刑事も、関わっている様子(調査過程で知りえた情報をネタに、加害者を脅していた?)。並行して、鞍岡がかつて関わった、DV被害にあった女性、鞍岡の娘の友人(義父からの性暴力?)などの出来事も描かれる。

    鞍岡は、擦り込まれたジェンダーに基づく発言をすることもあるが、誠意ある刑事で、コンビで動くことになった志波は、徹底した合理主義者であり、フラットに物事を見ることができる男。終わりのほうで、彼の過去が明かされるところは、胸が痛くなった。そして、意外な犯人と、そこに至った事情も、苦しかった。付き合う男、すべてにDVをふるわれる女性の話も。「女のほうにも非があったんじゃないか」という、社会に蔓延している見方について、考えさせられる。

    べつの準強制性交の事件についても、警察は過去に逮捕状の執行を止めていた。それについて、殺人事件でも同じことをしたのかと、つきつける。それがすべてだろう。

    今も、若い女性が刃物で刺され、死亡する事件は頻発している。それに対して、女の容姿、職業、過去などを詮索するような報道も、それを視聴者が求めているような空気も。

    0
    2026年02月16日

ジェンダー・クライム の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    ジェンダー・クライム
  • タイトルID
    :
    2158517
  • ページ数
    :
    400ページ
  • 電子版発売日
    :
    2026年02月04日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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