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Posted by ブクログ
すごく面白かったと同時に、すごく恐ろしい物語だった。
天童荒太さんの小説を読むのは初めてだけど、映像化されているものはいくつか観ていて、そのほとんどすべてに共通しているのが“人の生い立ちとその後のこと”だと思うのだけど、人の暗い生い立ちが凶悪な犯罪につながることもあるという物語の中の出来事は、現実でもけっこう見かける事実だと感じた。だからとても恐ろしかった。
物語の大筋は、ひとり暮らしの女性たちが次々誘拐され悲惨な末路を迎えている連続殺人事件と、同じ管轄内で度々発生しているコンビニ強盗事件。
コンビニ強盗を担当する女性刑事の風希、音楽をやりながらコンビニでアルバイトをしている潤平、コンビニ強盗事件の際たまたま居合わせた謎の男タカシが主要人物で、その3人の視点が順繰りに物語を綴っていく。
人が痛めつけられるシーンはとても凄惨で、血の臭いさえ漂ってきそう。そういえば他の作品が映像化されたときもけっこう凄かったな…と思い出した。
普通ならば想像もつかないけれど、酷いやり方で人を痛めつけ殺しても何とも思わない人間が確かにこの世の中にはいるのだと思う。けして物語上のお話ではないということ。
凶悪犯罪が起こるとテレビでは度々“犯人の心の闇”にスポットを当てるし、実際生い立ちが人格形成に影響することもあるのだろうけど、すべてをそのせいにするのは違和感があるし、いくら心に闇があるからと言って他人を傷つけていいわけではない。
この小説は主要人物がみんな何かしらの心の闇を抱えているからこそ、そうであってもまともに育った者とそうでない者の対比がはっきり見えたように思う。
終盤は本当にドキドキハラハラしながら一気に読んだ。軸は重いけれど、ミステリ的な読み物としてすごく面白かった。
Posted by ブクログ
見るからに怪しそうな描かれ方の少年、見るからに普通の人好きしそうな青年。
どっちが歪んだ精神の持ち主か。
モデルみたいな外見の、品が良さそうな美女、清楚で地味で目立たないが意志の強そうな爽やかな女性。
どっちが真の美しさを持っているか。
そういう対比もこめながらの登場人物描写かな、と。
自分の願望のために、相手の人格や人生をめちゃめちゃにするという凶悪犯罪者の思い込みの強さは、他の作品でも見られる。
それに特筆すべきものはないが、登場人物の闇に絡む過去の事情や、家庭環境などというものに焦点が当てられているのかな、という気はする。
読んだことはないが『家族狩り』の作者でもあるし、そういう焦点の当て方が面白いので、他の作品も読んでみようか。
Posted by ブクログ
はじめまして…天童荒太さん!
1997年の作品
主要な登場人物は三人。
深夜のコンビニでアルバイトをしながら
音楽の道に進んでいる 《オレ》
コンビニ連続強盗事件を担当しながら
若い女の子ばかりを狙った…
猟奇連続殺人事件を密かに追っている
女性警察官の… 《わたし》
そして猟奇連続殺人事件の犯人 《彼》
…と、区別しているんだけど
結構短い間隔で
画面がそれぞれ3人の視点で切り替わる
手法を使っています。
それぞれの描写がじつに丁寧に描かれていて
その光景を覗いてるみたい…
だから余計に…猟奇殺人の描写が凄かった。
本当に『あまちゃん』だわ ಠ_ಠ
これからも怖いのだって挑戦するわ!
待っててね♡
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