まだ遠い光―家族狩り 第五部―(新潮文庫)
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まだ遠い光―家族狩り 第五部―(新潮文庫)

781円 (税込)

3pt

浚介は游子の病室を訪れた。二つの心は、次第に寄り添ってゆく。山賀と大野は、哀しみを抱えた家の扉を叩く。ふたりの耳は、ただひとつの言葉を求めている。冬島母子をめぐり争い続けてきた、馬見原と油井。彼らの互いへの憎しみは、いま臨界点を迎えている――。悲劇によって結ばれた人びとは、奔流のなかで、自らの生に目覚めてゆく。永遠に語り継がれる傑作、第五部=完結篇。

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家族狩り(新潮文庫) のシリーズ作品

全5巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~5件目 / 5件
  • 幻世の祈り―家族狩り 第一部―(新潮文庫)
    完結
    572円 (税込)
    高校教師・巣藤浚介は、恋人と家庭をつくることに強い抵抗を感じていた。馬見原光毅刑事は、ある母子との旅の終わりに、心の疼きを抱いた。児童心理に携わる氷崎游子は、虐待される女児に胸を痛めていた。女子高生による傷害事件が運命の出会いを生み、悲劇の奥底につづく長き階段が姿を現す。山本賞受賞作の構想をもとに、歳月をかけて書き下ろされた入魂の巨編が、いま幕を開ける。
  • 遭難者の夢―家族狩り 第二部―(新潮文庫)
    完結
    572円 (税込)
    あの日の光景をふり払おうと酒に溺れていた浚介は、さらなる痛みを味わう。游子は少女をめぐり、その父親と衝突する。亜衣は心の拠り所を失い、摂食障害から抜け出せずにいる。平穏な日々は既に終わりを告げていた。そして、麻生家の事件を捜査していた馬見原は、男がふたたび野に放たれたことを知る。自らの手で家庭を破壊した油井善博が――。過去と現在が火花を散らす第二部。
  • 贈られた手―家族狩り 第三部―(新潮文庫)
    完結
    572円 (税込)
    ピエロ。浚介は、生徒たちからそう呼ばれていたのだという。ふたつの事件を経て、虚無に閉ざされていた彼の心に変化が訪れていた。ピエロ。馬見原は今そう見えるだろう。冬島母子を全身全霊で守っているにもかかわらず、妻や娘との関係は歪んだままだから。また一つ家族が失われ、哀しみの残響が世界を満たす。愛という言葉の持つさまざまな貌と、かすかに見える希望を描く、第三部。
  • 巡礼者たち―家族狩り 第四部―(新潮文庫)
    完結
    605円 (税込)
    孤立無援で事件を追う馬見原は、四国に向かった。捜査のために休暇を取ったのだ。彼はそこで痛ましい事実に辿りつく。夫に同行した佐和子は、巡礼を続ける者の姿に心を大きく動かされていた。一方、東京では、玲子のことを心配する游子と、逃避行を続ける駒田の間に、新たな緊張が走っていた。さまざまな鎖から身を解き放ち、自らの手に人生を取り戻そうとする人びと。緊迫の第四部。
  • まだ遠い光―家族狩り 第五部―(新潮文庫)
    完結
    781円 (税込)
    浚介は游子の病室を訪れた。二つの心は、次第に寄り添ってゆく。山賀と大野は、哀しみを抱えた家の扉を叩く。ふたりの耳は、ただひとつの言葉を求めている。冬島母子をめぐり争い続けてきた、馬見原と油井。彼らの互いへの憎しみは、いま臨界点を迎えている――。悲劇によって結ばれた人びとは、奔流のなかで、自らの生に目覚めてゆく。永遠に語り継がれる傑作、第五部=完結篇。

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まだ遠い光―家族狩り 第五部―(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    典型的ではないとはいえ、犯人探しの側面とかも鑑みると、まあミステリの範疇でしょうか。でも、奇想天外なトリックがあったり、まるで意外な犯人だったりってこともなく、そういう意味では、虐待を扱った純文学?って見かたもありでしょうか。苦しみながらも、各人なりの生き方の活路を見出すクライマックスで、最後は温か

    0
    2017年05月09日

    Posted by ブクログ

    読み終えて、長い旅を終えたような気持ちになりました。

    不器用な生き方しか出来なかった人たちが、自分と向き合うことで、道が開け、遠くにゆっくり光が見えてくる・・・。


    最初から、上手に生きられる人なんかいないのかもしれません。

    上手に生きられないからこそ、人との絆が大事だと感じさせてくれる

    0
    2014年08月17日

    Posted by ブクログ

    問題児を抱えている家庭で、無理心中と思われる事件が発生、別の家でも再発し、警官、教師、子供ケアの専門家などの登場人物が、家族を失った人、家族崩壊などの問題を通し家族愛を描く。

    著者の家族、社会に対するメッセージを強く感じ、考えさせられる。普通の家族だと思っていても、本当にそうなのか?普通の家族とい

    0
    2014年08月11日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに読み終わりたくない気持ちに。白夜行以来かも。次々に投げかけられる問題に、親として娘として妻として考えながら五部作あっという間に読んだ。哀しく辛い話だけど、読んで良かった。

    0
    2014年05月27日

    Posted by ブクログ

    家族狩りシリーズも完結。家族問題を扱った小説なんだけど、サスペンスものとしての側面もあって重厚な作品だったなあというのが率直な感想。長すぎたような気もするが、3巻くらいまでサスペンス要素を感じなかったので、殺人事件なの?という意外な展開になった驚きは良かった。

    0
    2022年12月21日

    Posted by ブクログ

    かなりの長編だけど、一気に読むことが出来た。
    サイコな描写はあまり気にならず。人間の深い部分がよく描かれている。

    0
    2020年11月21日

    Posted by ブクログ

    家族狩りシリーズ最終巻。
    他の巻の2倍の厚さに衝撃を受けたが、読み始めたら怒涛の連続で一気に読んだ。

    この話、誰に感情移入するかでまったく別の感想になる。
    一方的に悪いのはどちらと断じることがしにくいなぁ。
    大野夫妻は悪かと聞かれても、彼らに(電話相談で)救われた人にとっては善だろう。
    そして、何

    0
    2019年05月27日

    Posted by ブクログ

    「家族」というものへの思い。
    それはきっとひとりひとり違っていて当たり前なのだろう。
    現実としての家族をしっかりと見据えて生きていくか。
    それとも、幻想の中にある家族を追い求めて生きていくか。
    答えはそれぞれの中にあるようで、実はどこにもないかもしれない。
    親になりたくて親になる人ばかりではない。

    0
    2017年03月14日

    Posted by ブクログ

    駒田に刺され、怪我を負った遊子。遊子からのメールを見て駆けつけた浚介のおかげで、一命を取り留める。そんな2人は、次第に距離を縮め、お互いを求めるようになる。
    山賀と大野は、静かにでも確実に儀式を進めていた。
    また、綾女と研司のことで、揉めてきた油井と馬見原。2人の決着は着くのか…。
    ついに完結!

    0
    2015年12月28日

    Posted by ブクログ

    長い話の先は、多少の心残りがあった。
    ただ、児童虐待や家庭内暴力には簡単な終わりはなく、そしてまた誰もが踏み込み解決出来るものでもない。
    でも今の世の中に溢れ、悲劇を生んでいる現実がある。
    長編であったこともあり、とても心に深く刻み込まれる話だった。

    2015.3.2

    0
    2015年03月02日

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