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孤立無援で事件を追う馬見原は、四国に向かった。捜査のために休暇を取ったのだ。彼はそこで痛ましい事実に辿りつく。夫に同行した佐和子は、巡礼を続ける者の姿に心を大きく動かされていた。一方、東京では、玲子のことを心配する游子と、逃避行を続ける駒田の間に、新たな緊張が走っていた。さまざまな鎖から身を解き放ち、自らの手に人生を取り戻そうとする人びと。緊迫の第四部。
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Posted by ブクログ
そして4巻目! 前巻で苦しみの沼にどっぷりはまり込み、もがく姿を見ていたと思ったらさらにどんどんと深みにはまって行く・・・ 助けて、と、助けたいが上手く合わなくてもどかしい。 新しい生き方、救いを見つけられたと思っても、過去に引きずり戻される。 そしてついに事件も核心に迫って行く・・・
5部作の4作目にもなると、さすがに思い気分になってくる。 それでも読み進めてしまうのは、どこかに救いがないかと思ってしまうからなのかもしれない。 この第四部では四国のお遍路さんが全編に描かれる。 みな、どこかで救いを求めている。 他の国と違って、生きることに絶対的な宗教心を抱くことの少ない日本人にと...続きを読むって、信仰は救いになるのだろうか。 もし、自分がこういう立場であったら、どこに救いを求めるのだろうか。 そんなことを思いながら読んだ第四部だった。
かなりの長編だけど、一気に読むことが出来た。 サイコな描写はあまり気にならず。人間の深い部分がよく描かれている。
とうとうシリーズ4作目。 ここに来て淑子じゃなく游子だと知り愕然とする。 動物殺しと一家心中事件の全貌が段々明らかになってきたが、各々の問題は更に深刻な状態に。 変化を遂げたのは巣藤。彼女も仕事も失ったけど、1番好転した。人の手を借りながら土を作り、人の手を借りながら自分の家を整える。 自分の手...続きを読むで何かを生み出すことで、自分の中の無力感に抵抗する術を覚えた。 芳沢亜衣とも向き合おうとしたけど、ちょっと難易度が高すぎたね…。彼女がどこに電話していたのか想像が合っていたら次の犠牲者は… 亜衣自身も過食と嘔吐を繰り返し、学校でも嫌がらせを受ける。自分は人形で何にも心を動かさない…と思い込まないと人と話すこともできない。娘の奇行に、両親は現実を直視できないまま悪化していく。 馬見原は…結局そっちを選んだか…。緊急性が高いと判断したんだろうけど、結局それが馬見原の家族への在り方なんだね。 家を守るのは妻の役目で、仕事の事は家に持ち込まない。家を用意して維持する経済力と社会に貢献する仕事で立派にやれてると思ったら全く上手くいかなかった。 息子を亡くし、娘は自分に反発し、妻は病気。 自分の理想と違う形になった家を支える胆力と自分と向き合う勇気が馬見原にはもう無いということなんだろうなぁ。 もし、綾女研治と佐和子真弓と同席したら、仕事を理由にその場から逃げるんだろうなぁ。。。 研治の行動に、ケートクが前回言ってた事を思い出す。全員が戦う訳じゃない。逃げるからみじめになる、だからその鬱憤を自分より立場が弱いもので発散する。 研治もそうなんだろうか…。 游子は駒田親子に心を痛める。駒田自身も上手くいかないのは女房のせいだ、捕まってからは何もかも游子のせいだと、責任転換するばかりの弱い人間だ。 ただ、游子が父親や祖父に対するわだかまりや直前のレイプ事件の鬱憤を、無意識に男性に向けて放ってしまっていて、須藤や駒田にああいう態度を取ったのかな、とも思う。 でも、子供の命を最優先にする信念は変わらず、そういった態度を取れる彼女を尊敬する。
何故こんなに腹が立つのか、自分でもよくわからない。 馬見原の自分勝手さが嫌でたまらない。 結局、馬見原は自分の弱さに向きあうことができずに逃げているだけだ。 誰を守ろうとしているのか。 馬見原のような中途半端で覚悟も何もないような人間に、誰かを守るなんてことが出来るとは思えない。 もしも馬見原のよう...続きを読むな男が父親だったとしたら、真弓よりもずっと強い拒絶をしていただろう。 馬見原は、周りを見ているようで何も見えていない。 自分にとって都合の悪いことや向き合いたくないことからは、怒鳴って、体裁を取り繕って、逃げて自分を正当化する。 その繰り返しだ。 刑事としては優秀なのだろう。それなりに信念があって捜査にもあたっているのだろう。 でも、家族になったら最低最悪な人間だと思う。 どうして人はこんなにも弱いんだろう。 「弱いよ、弱すぎるよ」と言いたくなるような登場人物ばかりだ。 それとも、現実の社会でも、見えないところでみんな弱さにくじけそうになりながら生きているんだろうか? でも弱さの対極にある強さって何だろう?と考えると、具体的なことは浮かんでこない。 人はもしかしたらひとりでは強くなれないのかもしれない。 自分のすることを見守ってくれる人、理解してくれる人、支えてくれる人。 そんな人たちに囲まれて初めて人は強くなれるのかも。 家族とはいったい何だろう? 家族である意味って何だろう? 第5部は完結篇となる。 苦しみ悩んできた人たちにとって、どんな結末が待ち受けているのだろうか?
いよいよ真相に迫ってきた感じ。オープニングを含め、各巻冒頭に必ず盛り込まれる電話シーンが意味深長だったけど、いよいよそれが形になって現れてきている。各人の物語も、それぞれなりの答えを見つけられそうな気配もあって、ここからクライマックスにかけての展開に期待大。
馬見原が妻か綾女かで頭をぐるぐると悩ませるホームでの描写がやばい。高熱でうなされているときの気分を言語化するとこんな感じになるんだろう。さあ、どんな結末を?
大野甲太郎と山賀葉子に疑いを向け、彼らの過去について調べようと、馬見原は、妻佐和子と四国へ向かう。 休暇を取ったのも、その捜査のためだった。 馬見原が彼らについて調べる一方、佐和子は巡礼を続ける人たちの姿と行いに心を動かされていた。 東京では、椎村はペット殺しの犯人を突き止めるべく奔走する。また、遊...続きを読む子は駒田との間に、さらに亀裂が入ろうとしていた。 場面がコロコロ変わるので、飽きずに読みやすい。 いよいよ次は5巻…どんな展開を迎えるのか楽しみ。
数件続けて起こった子供の親殺し事件に納得がいかない刑事が独自に動く。 そこからまた何かの線が繋がっていく。 見た目にはわからない家族の確執も過去も、それにはきっと理由がある。 読みながら身近な人達の顔を思い浮かべてしまう。 2015.2.28
面白くなってきました。。 うーん、なんか綾女が嫌い・・・。 研司も嫌い。 油井も嫌なので、この三人どーにかしてくれ。。 という感じ。。
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