【感想・ネタバレ】巡礼者たち―家族狩り 第四部―(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

孤立無援で事件を追う馬見原は、四国に向かった。捜査のために休暇を取ったのだ。彼はそこで痛ましい事実に辿りつく。夫に同行した佐和子は、巡礼を続ける者の姿に心を大きく動かされていた。一方、東京では、玲子のことを心配する游子と、逃避行を続ける駒田の間に、新たな緊張が走っていた。さまざまな鎖から身を解き放ち、自らの手に人生を取り戻そうとする人びと。緊迫の第四部。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

そして4巻目! 前巻で苦しみの沼にどっぷりはまり込み、もがく姿を見ていたと思ったらさらにどんどんと深みにはまって行く・・・
助けて、と、助けたいが上手く合わなくてもどかしい。
新しい生き方、救いを見つけられたと思っても、過去に引きずり戻される。
そしてついに事件も核心に迫って行く・・・

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2012年01月13日

Posted by ブクログ

5部作の4作目にもなると、さすがに思い気分になってくる。
それでも読み進めてしまうのは、どこかに救いがないかと思ってしまうからなのかもしれない。
この第四部では四国のお遍路さんが全編に描かれる。
みな、どこかで救いを求めている。
他の国と違って、生きることに絶対的な宗教心を抱くことの少ない日本人にとって、信仰は救いになるのだろうか。
もし、自分がこういう立場であったら、どこに救いを求めるのだろうか。
そんなことを思いながら読んだ第四部だった。

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2013年09月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

馬見原がずっと追っている、子どもが両親を殺して自殺するという複数の事件。
彼はそれを、家族以外の他者がそう装った連続殺人事件ではないかと疑っている。
しかし、四部を読み終わった時点でも、犯人らしいものの姿は見えない。

いや一人、実行可能な人物(複数の可能性も?)が出ては来たのだが…。
全くの善人かと思いきや、相手がいない時の見下し方がえげつなくて、ちょっと引いたわ。

馬見原が部下に調査させている、小動物を殺して他人の庭先に放り込むという、これまた連続事件も、容疑者が浮かび上がってこない。

油井に凌辱される綾女。
佐和子を置いて綾女のもとに走る馬見原。
おいていかれた佐和子の精神状態。

学校をやめさせられて心が解放されつつある浚介。
必死で登校したのにクラスメートから距離を置かれて、再び家に籠る亜衣のことが気になってしょうがない。

児童養護施設から玲子を連れ出し逃走する駒田。
駒田がここまで頑なになったのは、最初の自分の態度が原因と自分を責める游子。
そんな游子に駒田は…。

ここまで書いてきて、やはり主犯はあの人物だろうと思う。
直接手を下したのではないかもしれないが、唆す、または誘導することは可能なはず。
理由は、多分救済。
だとしたら歪んでいる。

最終巻、早く読まねば。

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2024年07月07日

Posted by ブクログ

かなりの長編だけど、一気に読むことが出来た。
サイコな描写はあまり気にならず。人間の深い部分がよく描かれている。

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2021年02月24日

Posted by ブクログ

とうとうシリーズ4作目。

ここに来て淑子じゃなく游子だと知り愕然とする。
動物殺しと一家心中事件の全貌が段々明らかになってきたが、各々の問題は更に深刻な状態に。

変化を遂げたのは巣藤。彼女も仕事も失ったけど、1番好転した。人の手を借りながら土を作り、人の手を借りながら自分の家を整える。
自分の手で何かを生み出すことで、自分の中の無力感に抵抗する術を覚えた。
芳沢亜衣とも向き合おうとしたけど、ちょっと難易度が高すぎたね…。彼女がどこに電話していたのか想像が合っていたら次の犠牲者は…

亜衣自身も過食と嘔吐を繰り返し、学校でも嫌がらせを受ける。自分は人形で何にも心を動かさない…と思い込まないと人と話すこともできない。娘の奇行に、両親は現実を直視できないまま悪化していく。

馬見原は…結局そっちを選んだか…。緊急性が高いと判断したんだろうけど、結局それが馬見原の家族への在り方なんだね。
家を守るのは妻の役目で、仕事の事は家に持ち込まない。家を用意して維持する経済力と社会に貢献する仕事で立派にやれてると思ったら全く上手くいかなかった。
息子を亡くし、娘は自分に反発し、妻は病気。
自分の理想と違う形になった家を支える胆力と自分と向き合う勇気が馬見原にはもう無いということなんだろうなぁ。
もし、綾女研治と佐和子真弓と同席したら、仕事を理由にその場から逃げるんだろうなぁ。。。

研治の行動に、ケートクが前回言ってた事を思い出す。全員が戦う訳じゃない。逃げるからみじめになる、だからその鬱憤を自分より立場が弱いもので発散する。
研治もそうなんだろうか…。

游子は駒田親子に心を痛める。駒田自身も上手くいかないのは女房のせいだ、捕まってからは何もかも游子のせいだと、責任転換するばかりの弱い人間だ。
ただ、游子が父親や祖父に対するわだかまりや直前のレイプ事件の鬱憤を、無意識に男性に向けて放ってしまっていて、須藤や駒田にああいう態度を取ったのかな、とも思う。
でも、子供の命を最優先にする信念は変わらず、そういった態度を取れる彼女を尊敬する。

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2019年05月26日

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ネタバレ

評価は4.

内容(BOOKデーターベース)
孤立無援で事件を追う馬見原は、四国に向かった。捜査のために休暇を取ったのだ。彼はそこで痛ましい事実に辿りつく。夫に同行した佐和子は、巡礼を続ける者の姿に心を大きく動かされていた。一方、東京では、玲子のことを心配する游子と、逃避行を続ける駒田の間に、新たな緊張が走っていた。さまざまな鎖から身を解き放ち、自らの手に人生を取り戻そうとする人びと。緊迫の第四部。

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2017年12月08日

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何故こんなに腹が立つのか、自分でもよくわからない。
馬見原の自分勝手さが嫌でたまらない。
結局、馬見原は自分の弱さに向きあうことができずに逃げているだけだ。
誰を守ろうとしているのか。
馬見原のような中途半端で覚悟も何もないような人間に、誰かを守るなんてことが出来るとは思えない。
もしも馬見原のような男が父親だったとしたら、真弓よりもずっと強い拒絶をしていただろう。
馬見原は、周りを見ているようで何も見えていない。
自分にとって都合の悪いことや向き合いたくないことからは、怒鳴って、体裁を取り繕って、逃げて自分を正当化する。
その繰り返しだ。
刑事としては優秀なのだろう。それなりに信念があって捜査にもあたっているのだろう。
でも、家族になったら最低最悪な人間だと思う。
どうして人はこんなにも弱いんだろう。
「弱いよ、弱すぎるよ」と言いたくなるような登場人物ばかりだ。
それとも、現実の社会でも、見えないところでみんな弱さにくじけそうになりながら生きているんだろうか?
でも弱さの対極にある強さって何だろう?と考えると、具体的なことは浮かんでこない。
人はもしかしたらひとりでは強くなれないのかもしれない。
自分のすることを見守ってくれる人、理解してくれる人、支えてくれる人。
そんな人たちに囲まれて初めて人は強くなれるのかも。
家族とはいったい何だろう?
家族である意味って何だろう?
第5部は完結篇となる。
苦しみ悩んできた人たちにとって、どんな結末が待ち受けているのだろうか?

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2017年03月14日

Posted by ブクログ

いよいよ真相に迫ってきた感じ。オープニングを含め、各巻冒頭に必ず盛り込まれる電話シーンが意味深長だったけど、いよいよそれが形になって現れてきている。各人の物語も、それぞれなりの答えを見つけられそうな気配もあって、ここからクライマックスにかけての展開に期待大。

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2017年03月11日

Posted by ブクログ

馬見原が妻か綾女かで頭をぐるぐると悩ませるホームでの描写がやばい。高熱でうなされているときの気分を言語化するとこんな感じになるんだろう。さあ、どんな結末を?

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2017年02月05日

Posted by ブクログ

大野甲太郎と山賀葉子に疑いを向け、彼らの過去について調べようと、馬見原は、妻佐和子と四国へ向かう。
休暇を取ったのも、その捜査のためだった。
馬見原が彼らについて調べる一方、佐和子は巡礼を続ける人たちの姿と行いに心を動かされていた。
東京では、椎村はペット殺しの犯人を突き止めるべく奔走する。また、遊子は駒田との間に、さらに亀裂が入ろうとしていた。

場面がコロコロ変わるので、飽きずに読みやすい。
いよいよ次は5巻…どんな展開を迎えるのか楽しみ。

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2015年12月28日

Posted by ブクログ

数件続けて起こった子供の親殺し事件に納得がいかない刑事が独自に動く。
そこからまた何かの線が繋がっていく。
見た目にはわからない家族の確執も過去も、それにはきっと理由がある。
読みながら身近な人達の顔を思い浮かべてしまう。

2015.2.28

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2015年02月28日

Posted by ブクログ

面白くなってきました。。
うーん、なんか綾女が嫌い・・・。
研司も嫌い。
油井も嫌なので、この三人どーにかしてくれ。。
という感じ。。

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2014年08月13日

Posted by ブクログ

家族狩り4部。話しが佳境に入って来て、犯人像も少しづつみえてきた。でも犯行理由がまだわからない。さいごはどうなるのか。予想外のどんでん返しがあるのか?
にしても、馬見原のやってること、イラつくなぁ。どっちが大切なんだよ。

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2014年08月09日

Posted by ブクログ

家族狩り第4部。伏線っぽいなぁと思っていたのがようやく出てきた。登場人物の多くが自分の理想から離れた現実に苦しんで悩んでる。これはやめた方がいいと思いながら進んでしまってやっぱりいい結果が出ない感じ。最後の第5部、どうなるのかなぁ。

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2014年08月03日

Posted by ブクログ

いよいよ佳境に入ってきた感じ。
ミステリとして読んでいると、この本のおもしろさを感じるとこができる。
この感覚が自分自身のある種の職業病なんだろうなと。

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2014年07月24日

Posted by ブクログ

ようやく大きく話が動き出した。犯人も見えてきたけど、最後一冊厚いし、どう展開してどう終わらせるのか気になる・・・

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2014年07月20日

Posted by ブクログ

孤立無援で事件を追う馬見原は、四国に向かった。捜査のために休暇を取ったのだ。彼はそこで痛ましい事実に辿りつく。夫に同行した佐和子は、巡礼を続ける者の姿に心を大きく動かされていた。一方、東京では、玲子のことを心配すること游子と、逃避行を続ける駒田の間に、新たな緊張が走っていた。さまざまな鎖から身を解き放ち、自らの手に人生を取り戻そうとする人びと。

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2014年01月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

再読。

一歩一歩、それぞれの家族が前に進みだそうとしている。最終部へ続く。

天童荒太は愛媛出身のせいか、ストーリーによく四国が登場する。今回のお遍路めぐりだったリ、永遠の仔の石鎚山の登山だったり。心をゼロに戻したいとき行ってみたい場所。

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2012年11月06日

Posted by ブクログ

天童荒太氏の長編小説『家族狩り』の第四部。

物語はここで著しく変化する。登場する家族の中で発生した亀裂は、少しずつ大きくなり、その亀裂に気付いていつつも、何もしなかった、見て見ぬふりをした、何とかしようとした者もいた。しかし、どうにもならない。亀裂は大きくなり、やがてそれは大きなうねりとなる。
三部で、内部に潜む見えない虫のようなものが蠢いているような感じがして、ひどく不愉快な感覚を覚えたが、第四部までになると、それまでが嘘のようにあまり感じず、まるで麻痺してしまっているようにも思えた。毒性の強い劇薬に触れ続けた結果、身体の隅々に至るまで感染してしまったかのような感覚すらも覚える。
第三部でも触れたが、そうすることで、取るに足らないようなほんの僅かな好事に触れただけでも、救いを求めるような気持ちになれるのは、著者の狙ったところの所以だろうか。

そして、これまでほんの一つの伏線に過ぎなかった「害虫駆除」の要素が、ここで大きな意味を持つようになる。少しずつ明らかになる全体像。「害虫駆除」と、一家惨殺との相関関係。そして、ペットの死体の放置。
のめり込めばのめり込むほど、他の要素がおざなりになり、ついにはその他の要素にそっぽを向かれたり別れを告げられるような結末になってしまうのは、本書に登場する人物に似たような境遇で、何とも皮肉なものであろう。

前にも述べたと思うが、本当に思う。世の中は、ここまで荒んでしまったのか、と。あまりにもその荒み様がマジョリティのように綴られており、「こんな世界は変えようがない」と嘆き、半ば諦めに走ってしまうのではないかと心配をもしてしまう。
「どうしようもないと嘆くなかれ」「世界はこんなに素晴らしい」と、メディアがこぞって紹介しても、自分の身の回りの荒み様を目の当たりにすると、そうにも思えてこなくなってしまうのだろう。本書が、所謂そういった心情の『とどめ』になることにならないことを祈るばかりだ。
だからと言って、本書を有害図書に指定するわけにもいかない。フィクションであり、少数ながらも、本書に綴られている内容は、半ば現実として起こっているのも事実だ。
そういったことを目の当たりにして、私たちはどう行動すべきか。世界規模の壮大な問題も、ほんの小さな家族の問題も、その根幹は同じなような気がする。家族の問題を解決してこそ世界の問題にも相対できるし、世界の問題の解決が、ゆくゆくは家族の問題解決につながるかもしれない。やりがいによる優劣をつけず、別個の問題として完全な切り離しを行わず、やはり同時に真摯に立ち向かうべき問題ではないかと思う。

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2011年09月21日

Posted by ブクログ

どうしてここまでもつれてしまうんでしょうか…。皆懸命に生きているのに。どうかこの人々に救いを。願わずにいられない4巻目でした…。馬見原さんの不器用さが特に痛すぎました。

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2010年12月27日

Posted by ブクログ

ページを捲る手が止まらない。ちょっとしたボタンの掛け違いでこうも人の心はすれ違ってしまうのか。
ミステリーとして(も)この本を読んでいる人にとっては犯人(と呼ぶべき人物)が中盤の第3部あたりで透けて見えてしまうのはちょっと早すぎるかも...。

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2010年03月23日

Posted by ブクログ

孤立無援で事件を追う馬見原は、四国に向かった。捜査のために休暇を取ったのだ。彼はそこで痛ましい事実に辿りつく。夫に同行した佐和子は、巡礼を続ける者の姿に心を大きく動かされていた。一方、東京では、玲子のことを心配する游子と、逃避行を続ける駒田の間に、新たな緊張が走っていた。さまざまな鎖から身を解き放ち、自らの手に人生を取り戻そうとする人びと。緊迫の第四部。

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2009年10月08日

Posted by ブクログ

『他人のことはわからない。過去のことなら、なおさらだ。だったら、人間が少しはましに思えるほうに考えたほうがいい。人を信じたくなるほうに……ときどきは、考えてやらないと、自分の心がつぶれちまうよ。』

「誰に祈ってるの。何に祈ってるの。それより、わたしを助けて。わたしのほうへ来て。」

様々な事件、人間関係が少しずつ繋がってきて、いよいよなにか大きな仕掛けがみえてくるような予感。
ただの社会問題提起小説ではなく、ミステリー要素が濃くなってきて、物語の展開が気になる。どのエピソードでも気が抜けないから、ただでさえ読んでいて苦しいのに、さらにわけのわからない罪悪感に囚われてしまう。でも、こういう小説が存在し、評価されていることに、まだまだ日本も捨てたもんじゃないな、と思うな。
最終巻、どう終結するのか、楽しみ。

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2013年03月01日

Posted by ブクログ

心はそれぞれに 少しずつ拠り所を見つけ 解きほぐされ始めているように見える。だが、それとは裏腹に事件は哀しい真相に近づきつつあるようだ。
壊されたものは何で、失ったものは何なのだろう。
物語の先にあるのが光なのか それとも気配さえ殺すような闇なのか、最後の第五章を開くのが怖い。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

 人には言えない過去を抱えて生きている人は少なくないと思う。それは何も悪いことをしたというばかりではなく、何かを失ったという喪失感もそれにあたる。そうしたものに整理をつけるために霊場巡りというものがあるのかもしれない。それを悟りと呼ぶのかどうかはわからないが、少なくとも人は何かに縋っていないと生きていけない存在なのかもしれない。他人がいるから自分もいる、他人のために自分の生を生きているのかもしれない。

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2022年01月09日

Posted by ブクログ

第四部はストーリーが更に進んでいくので、止まらず読んだ。人の負の部分を描き、読んでいて悲しく辛い部分があるけど、わたしはこれから先もそういうことに目をつぶらずにいられたらと思う。
毎度ながら次がかなり気になる終わり方で、後書きも面白かった。

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2016年12月04日

Posted by ブクログ

馬見原が出てくるとイライラする自分がいる。
それだけ話に入ってるってことかしら。

自分の妻のこと全然省みてない。
佐和子も、こんな旦那のどこがいいんだろうと思ってしまう。

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2016年02月26日

Posted by ブクログ

家族狩りをしている犯人像が見えてきた。

転居し、かつての教え子ケートクと仲良くなり農作業に打ち込んだり生き方を変えていく巣藤と、游子の距離は近づいていき…。
しかし駒田は娘玲子と引き離されたことで彼女を逆恨みし続け…気が小さいくせにこんなはずじゃなかった、とかあいつのせいだとか悪いことは全て周りのせいにしてお酒に逃げている駒田にどうしようもなく反発を覚える。玲子があまりにも可哀想だ。

でもたぶん、彼みたいな人間はどこにでもいる。仕事にのめり込み、回復したばかりの妻 佐和子より冬原親子のため必死になる馬見原や、時には恨まれたりしながらも子供たちの保護に全身全霊を掛ける游子より、駒田のような人間の方が世の中の大半なのかもしれない。

電話相談員の山賀と白蟻駆除の大野の関係やかつての事件が明かされながら物語は進行していく。
油井にも本当にぞっとするなぁ。。こんなのと結婚するくらいなら一生独身でいる。
芹沢家もどうなっていくのかな・・・。

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2012年08月30日

Posted by ブクログ

第四巻。ついになぞも開ける。誰もが悩み、傷つき傷つけられて、それでも光の指す方目指してまっすぐだった。疲れたら休んでいいよ、と馬見原の妻はいうように聞こえる。最終章は一気に読んでしまえる。描写が惹きつけられる。

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2012年04月06日

Posted by ブクログ

う~ん、切ないですね。
良かれと思ってしたことが逆に恨みをかってしまう。
そこにエゴが存在して、相手に対して「良かれ」が本当は自分にたいしての「良かれ」になっていたのかもと考えさせられました。

「あの人のためにやったのに」って、結局は自分がそうしたかっただけなのかもしれないですね。

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2011年11月18日

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