あらすじ
孤立無援で事件を追う馬見原は、四国に向かった。捜査のために休暇を取ったのだ。彼はそこで痛ましい事実に辿りつく。夫に同行した佐和子は、巡礼を続ける者の姿に心を大きく動かされていた。一方、東京では、玲子のことを心配する游子と、逃避行を続ける駒田の間に、新たな緊張が走っていた。さまざまな鎖から身を解き放ち、自らの手に人生を取り戻そうとする人びと。緊迫の第四部。
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Posted by ブクログ
馬見原がずっと追っている、子どもが両親を殺して自殺するという複数の事件。
彼はそれを、家族以外の他者がそう装った連続殺人事件ではないかと疑っている。
しかし、四部を読み終わった時点でも、犯人らしいものの姿は見えない。
いや一人、実行可能な人物(複数の可能性も?)が出ては来たのだが…。
全くの善人かと思いきや、相手がいない時の見下し方がえげつなくて、ちょっと引いたわ。
馬見原が部下に調査させている、小動物を殺して他人の庭先に放り込むという、これまた連続事件も、容疑者が浮かび上がってこない。
油井に凌辱される綾女。
佐和子を置いて綾女のもとに走る馬見原。
おいていかれた佐和子の精神状態。
学校をやめさせられて心が解放されつつある浚介。
必死で登校したのにクラスメートから距離を置かれて、再び家に籠る亜衣のことが気になってしょうがない。
児童養護施設から玲子を連れ出し逃走する駒田。
駒田がここまで頑なになったのは、最初の自分の態度が原因と自分を責める游子。
そんな游子に駒田は…。
ここまで書いてきて、やはり主犯はあの人物だろうと思う。
直接手を下したのではないかもしれないが、唆す、または誘導することは可能なはず。
理由は、多分救済。
だとしたら歪んでいる。
最終巻、早く読まねば。
Posted by ブクログ
評価は4.
内容(BOOKデーターベース)
孤立無援で事件を追う馬見原は、四国に向かった。捜査のために休暇を取ったのだ。彼はそこで痛ましい事実に辿りつく。夫に同行した佐和子は、巡礼を続ける者の姿に心を大きく動かされていた。一方、東京では、玲子のことを心配する游子と、逃避行を続ける駒田の間に、新たな緊張が走っていた。さまざまな鎖から身を解き放ち、自らの手に人生を取り戻そうとする人びと。緊迫の第四部。