ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
地域課警部補の死体が、警察署の敷地内で発見された。胸にはナイフが突き立ち、激しい雨に打たれていた。直後に封鎖された署内に動揺が走る。犯人は庁舎内に隠れているのか。まさか本官なのか。副署長の田添杏美は、所轄署の名誉をかけて犯人を挙げると決意するが……。留置場の異様な出来事、剛腕刑事課長との厳しい対立、解けない謎。元女性白バイ隊員の著者が女性警視の捜査魂を描く傑作。(解説・吉野仁)
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
1~3件目 / 3件
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
傑作。 新任間もない県警初の女性副署長にこれでもかとばかりに降りかかる難題の数々。 息をもつかせない緊迫感に一気読みしてしまうが、女性幹部であるが故の人一倍の規律、矜持に一歩引いてしまう署員たちとの交流も清涼剤として味わい深い。 特に花野刑事課長との関係は「検屍官」のケイ・スカーペッタとマリー...続きを読むノ刑事を思い起こさせる。 それにしてもこんなサイコパスみたいな警官が何人もいたら困るな。
本作には、名探偵もヒーローも登場しない。 描かれるのは、どこまでも「人間くさい」 公務員としての警察官たち。 中には、署長の妻と娘という「一般人」も出てくるが、 警察署の「関係者」であることは間違いない。 基本的にまじめで、正義感が強く、 自分たちの仕事に誇りを持っている警察官たち。 中には、小...続きを読むずるい奴とか、反抗的な奴とかもいるが、 それも含めてリアルな「人間としての」警官の群像劇。 タイトルになっている女副署長も、一応主人公だが、 いわゆる「ヒーロー像」とはほど遠い姿に描かれている。 むしろ「普通のオバサン」のような(^ ^ 奉職して三十数年のキャリアを誇ってはいるが、 管理畑が多く、捜査の第一線の経験は無い。 そのため、現場のたたき上げ刑事達からは、 何と言うかちょっと下に見られてたりして(^ ^; それでも、指揮系統としては上下関係があり、 時には横車を押し通すような手も打つ。 それがまた「現場」の反感を買って... でもみんな、目指しているのは実は同じで... という、結構ややこしくこんぐらかった舞台背景(^ ^; 台風が直撃してくる、という切羽詰まった中、 あろうことか警察署の敷地内で、 現役警官が何者かに殺害される、という ショッキングな事件が起こり... ただでさえ台風対策に人手を取られている中、 封鎖された警察署内にいる全員が容疑者となり... 息詰まる緊張感の中、少しずつ事件の糸がほぐれてくる。 終盤に明らかになる「事件の真相」には、ちょっとびっくり(^ ^; 登場人物が多いので、気を抜いて読んでいると、 誰が誰やら分からなくなるので、要注意(^ ^;
元警察官というとてつもない説得力に基づいて書かれた警察小説。 序盤の登場人物(=犯人候補)紹介パートが読んでいて疲れるが、ひとたび事件が起きて話が進み出すと主人公と刑事課長を軸にどんどん勢いが出て(そのせいで、せっかく冒頭に現場図と登場人物一覧があったのに頭からすっ飛んで読後に思い出した)、ほかの警...続きを読む察官も生き生きしてくるので読みやすい。楽しく読めた。 序盤に出てきた留置場のアレコレについては、警察官が書いているので説得力がありつつ、本当にそんなことが起こり得るのだろうか。
いろんな事件が次々起こってはらはらどきどきではあるのですが「警察内部の細かい描写が多すぎて」どの事件にどれが絡むのか、おまけに登場人物も多いので、めちゃくちゃ混乱しました。ミステリとしては腹落ちした作品ですけど、作者が元警察官というだけあって、本編と関係のない細部が多すぎたかな……
「戸惑いの捜査線 警察小説アンソロジー」を読んで、一番面白かった著者の作品を初拝読。前半部分が冗長な気もするが、本当の警察署組織を理解するには必要な箇所なんだと読後にわかった。流石警察組織に属していた著者らしい視点で面白い。プロット・人物造形ともによくできており、キャラ設定も魅力的。続編もあるような...続きを読むので読んでみたい。
地域課警部補の死体が、警察署の敷地内で発見された。胸にはナイフが突き立ち、激しい雨に打たれていた。直後に封鎖された署内に動揺が走る。犯人は庁舎内に隠れているのか。まさか本官なのか。副署長の田添杏美は、所轄署の名誉をかけて犯人を挙げると決意するが……。留置場の異様な出来事、剛腕刑事課長との厳しい対立、...続きを読む解けない謎。
松嶋智左『女副署長』新潮文庫。 警察署を舞台にした密室殺人という面白いテーマ。途中、中弛みした感はあるが終盤から結末までの怒濤の展開は見事。 台風の直撃により、警察署内に大勢の警官が当直にあたる中、警察署の敷地内で地域課警部補の刺殺死体が発見される。肝心の証拠が洗い流される程の激しい雨の中、警察...続きを読む署は封鎖され、署内の全警察官を対象にした前代未聞の捜査が始まる。 主人公の女副署長・田添杏美は余り活躍しないなと思っていたら、終盤になり、彼女あってこその怒濤のストーリーが展開する。著者が元女性白バイ隊というだけに、警察組織の詳細や実際にあったのかと思うような不祥事や組織の腐敗までもが描かれる。 本体価格670円 ★★★★
女副署長が、署内で起こった殺人事件に対して、刑事課課長と対立したりしながら、解決に導いているという筋なのだが、できる人という感じは特になく、ちょっとダラッとした感じかな。読みやすかったが。
某県警における女性初の副署長が主人公の物語。 台風が街を襲う中、あろうことか警察署内で警官が殺害され、更には留置所から留置人が脱走するという混乱ぶり。 半ばまでの前振りが長くてダレ気味でしたが、後半は一気に動き出し、結末までの流れは良かったです。また杏美を容姿端麗で切れ味のあるスーパーウーマンという...続きを読む設定にしなかったところが地に足が着いていて、元警察官という著者ならではのポイントだと思います。 旧態依然の男性社会を象徴する刑事課長と、捜査経験のない女性管理職という分かりやすい対立構図は早くも途中からは変化が見られ、恐らく次作以降は緊張感が残りつつも信頼関係が成立していくのだろうな。
元白バイ隊員だった著者がある所轄で発生した事件に立ち向かうストーリー。流石、現場にいた人だけあって描写は非常にリアル。それに対比してか発生する事件が中々に現実離れしていて頭が付いていかなかったのが難点だった。実はあるトリックを活用したミステリになっているのだが必要だったかは不明。他にも台風が接近した...続きを読むことによるトラブルが起こったりとモジュラー型の様相を呈していく面などは名作警察小説をなぞっているように思えた。物語としてはまずまず面白いのだが、猪突猛進の主人公、杏美が苦手だったかも。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
女副署長(新潮文庫)
新刊情報をお知らせします。
松嶋智左
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
刑事ヤギノメ 奇妙な相棒
虚の聖域 梓凪子の調査報告書
大阪府警 遠楓ハルカの捜査日報
警官の標 警察小説アンソロジー
県警本部捜査一課R
降格刑事
使嗾犯 捜査一課女管理官
「松嶋智左」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲女副署長(新潮文庫) ページトップヘ