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〈新装版〉組織に負けぬ人生
官僚主義、形式主義、瑣末主義等々の無数の欠陥を持っていた、史上もっとも日本的な巨大組織・日本陸軍。この極めて厳格な組織のなかにあって、上官に迎合せず、部下に高圧的にもならず、ゆえに多くの部下から聖将と慕われた軍人。それのみならず、戦えば必ず作戦目的を達成した常勝の軍人――それが今村均大将であった。組織のなかでどのように生きていくかは、現代人にとっても最大の問題である。本書は、その組織を美しく賢明に生き抜き、そして成功するための英知を、今村大将の膨大な回顧録のなかから探る「異色の人物組織論」である。「こんな上司が欲しかった」と誰にも感じさせる“本物のリーダー”の生き方とは何か。“本物のリーダー”の資質を今村大将の回顧録から読み解く一冊である。 -
渋谷
親の前で厚化粧し、風俗で素顔になるユリカ。あらゆるイジメに遭い、過干渉な母親のもとで自閉ぎみになったエミ。母親との確執から家を飛び出し、デートクラブへ通った元コギャルのサヤカ。少女達は口々に「本当の自分を見てみたい」と言い「母親は自分を本当は愛していないのではないか」と葛藤し、揺れ動いている。写真家・藤原新也が“いま”をカメラで写しとるように、日本でリアルに起きている母娘の歪んだ愛憎関係をあぶり出す、戦慄のドキュメンタリー。映画化原作。 -
日本でいちばん幸せな医療
一万人を看取った男が南の楽園で綴った命!少子高齢化社会のモデル・宮古島でこそ、このシステムは生きる! ――そう考えて、生まれ故郷に「ドクターゴン診療所」を開いた青年医師の、感動的な自伝ノンフィクション。 地道に島内外を歩き、電子カルテなどの機器を駆使し、効率的な訪問診療&看護システムを実現。患者との距離を縮めることに成功した。はだしにサンダル、かりゆしウエア(沖縄のアロハシャツ)で、島の古老の家を一軒づつ回り、そこでノートパソコンを開く。 「これでなんでもわかるさぁ」。 東京女子医大の救命医時代には、とにかく延命ばかりを手がけた。その本人が、今、静かに看取ることをモットーに命の輝きを見つめている。 -
巣鴨プリズン13号鉄扉 BC級戦犯とその遺族
極東国際軍事裁判で処刑を宣告され、断頭台の露と消えた戦犯たち。彼らの死をめぐる事実関係を洗い直し、知られざる戦争の側面を浮彫りにした力作。 -
私が見た21の死刑判決
光市母子殺害犯、オウムの麻原彰晃と幹部たち…数千もの刑事裁判を傍聴して目のあたりにした、死刑宣告の瞬間。遺族の悲痛な訴え、それに向き合う被告人たちの素顔。死刑判決にいちばん取り乱したのは誰? 弁護士に振り回された光市母子殺害犯。地下鉄サリン事件の実行犯には、1人も殺していないのに死刑判決を受けた者もいれば、「自首」「悔悟の情」が認められて無期懲役になった者も。息詰まる法廷のドキュメント。もし、あなたがこの裁判の裁判員だったら…? -
3D世界規格を作れ! ブルーレイ統一から3Dテレビへ。日本メーカーの誇りをかけた戦い。
勝者は誰だ!古くは、VHS対ベータのビデオ戦争。その後の、CDをめぐって世界の企業が争った規格戦争。そして、記憶に新しいブルーレイvs HD DVD規格の綱引き……。つねに、世界標準となる規格を得たものが勝者となっていく。そのため、世界中の企業が離合集散を繰り返し、熾烈な戦いを繰り広げてきた。 昨年、映画『アバター』の成功を機に、家庭のテレビはアッという間に3Dテレビ時代に突入した。日本メーカーでは、パナソニック、ソニー、東芝などが、DVD規格での協力関係や敵対関係を微妙に引きずりながら、それぞれが持つ特許と得意技術をもとに駆け引きを繰り広げる。 ただ、過去の企業戦争とちがっていたのは、ハリウッド映画産業の意向だった。しかも、ディズニー、ソニー・ピクチャー、ワーナー、20世紀フォックスといったビッグ・カンパニーがそれぞれの思惑で日本企業を巻き込んで暗躍を始めていたのだ……。 3Dテレビが、日本の家電企業の救世主となり、世界標準の座を奪うことによって、一気に世界経済の中心に躍り出るまでの全舞台裏を明かす、インサイド・ドキュメント。 -
絶望裁判
自殺サイト、快楽殺人、死体マニア……。戦慄の犯罪法廷ノンフィクション。 ここに、近年起こった数々の凶悪かつ異常犯罪の記録がある。それは、著者が追った全国各地の裁判傍聴記録。プロローグには、子供を含む一家6人と男性1人を殺し合わせた前代未聞の事件、福岡・北九州市監禁連続殺人事件を収録。第1部は、ネット社会にはびこる闇サイトの恐怖とシリアルキラーの事件を追う。大阪「自殺サイト」連続殺人事件、愛知・岡崎市“死体マニア職員”少女殺人事件、千葉・デリヘル嬢絞殺遺体放置事件など。信じられないほど残酷な、生々しい真実を赤裸々に綴る。 この作品は『絶望裁判 平成「凶悪事件&異常犯罪」傍聴ファイル』の、「第1章 シリアルキラー&異常殺人」の内容となります。 -
迷子のミーちゃん
ある商店街に住みついていた地域猫のミーちゃん。地域のみんなに可愛がられていたが、ある日行方不明に…。小さく弱い存在であったミーちゃん。人から世話をされることで生きてきたミーちゃんだが、周囲の人たちに喜びや癒し、幸福な瞬間など生きるエネルギーを与えていたことが、いなくなって改めて分かった。自立ばかり声高に言い立てるのではなく、弱いものが周囲を信頼して共に生きていける街で暮らしたい。 -
プロジェクトX 挑戦者たち 命輝け ゼロからの出発 国産コンピューター ゼロからの大逆転/日本技術界 伝説のドラマ
昭和49年、一台のコンピューターが世界中を驚愕(がく)させた。富士通が開発した大型コンピューター「M190(アメリカでの型式「470V/6」)」。世界最速の演算速度を実現し、巨大企業IBMの性能を凌駕(りょうが)し、NASAやベル研究所など、世界最高の頭脳集団へ輸出された、初の国産コンピューターである。 開発が始まったのは昭和20年代、リーダーは当時弱小の電話機製造メーカー富士通の技術者、池田敏雄。後にミスターコンピューターと呼ばれる男である。 立ちはだかったのは世界シェア7割を占める巨人IBM。池田達が何度、コンピューターを開発しても、 更に性能の高いIBMのコンピューターが市場を席巻していった。 昭和39年、IBMは新世代コンピューター「360」を開発。これまで使用目的に合わせ一台一台製造するのが常識だったのに対し、ソフトさえ入れ替えれば、一台で様々な機能を果たすことができる革命的なコンピューターの登場だった。 しかし池田は諦めなかった。当時不可能といわれた大規模集積回路「LSI」の搭載に挑んだ。4ミリ四方に数千本もの配線。チップの温度は瞬く間に200度を超え、焼き切れた。LSI同士をつなぐ配線は複雑に絡み合い、まるで「もりそば」。設計は困難を極めた。3年後いよいよIBMを凌駕する演算速度を持ったコンピューターが完成する目前、信じられない悲劇が襲った。 ゼロから出発し、世界最高の「頭脳」を作り上げた日本の技術者達の、伝説のドラマを描く。 -
歌舞伎町の中国女
年齢・国籍不問、過去にも一切興味なし。犯罪者も売春婦もカネの亡者も…愛した女にはひたすら無償の愛を貫く「歌舞伎町案内人」。犯罪に手を染めた女たち、身体を売る女たち、出稼ぎに来日するワケあり女たち、言い寄ってくる女たち……世間を震撼させた事件の主役となった、数々の女たちとの邂逅を赤裸々に綴った実録ノンフィクション。第一弾「犯罪に手を染めた女たち」。 -
SMアンダーグラウンド
ルーシー・ブラックマン失踪事件により、容疑者として捜査線上に浮かび上がったSM愛好者組織。彼らは若い女性を誘拐し、監禁場所で陵辱の限りを尽くした末、殺害する「スナッフ」フィルムの撮影を準備していた。組織脱退者の告白により暴かれる性的欲望者たちの異様な生態。彼らはごく普通の市民生活を送りながら獲物を待ち構えているのだ。 -
寿司とマヨネーズ-ある愛の記録-
延べ10万人が訪れた、今はなき伝説のインターネットサイト『寿司とマヨネーズ』よりマヨ日記を収録。『支配と従属』のめくるめく官能世界。切なく哀しい明日なき純愛ドキュメント。 -
殺人百科(電子復刻版)
「生命は地球より重い」といわれる。だが、秩序に対する反逆者である殺人の犯行者たちを非人間的と見るのは、あまりにも悪意の誤解というべきであろう。彼らは確かに他者の生命を奪ったけれども、その動機はまことに人間くさく、そこに展開されているのは、まぎれもない人間ドラマだ。(著者)新聞報道・公判記録の行間に埋もれた事実を剔出して、殺人者の「日常」を描写する本格ドキュメンタリーノベル。 -
プロジェクトX 挑戦者たち ジャパンパワー、飛翔 町工場 世界へ翔ぶトランジスタラジオ・営業マンの闘い
世界中にその品質の高さを知られる日本の工業製品。しかし、かつて、「メイドインジャパン」といえば、「悪かろう、安かろう」の代名詞だった。その偏見を打ち破った革命商品がある。昭和30年、ソニーが開発した「トランジスタ・ラジオ」。世界各国で、爆発的に売れた陰には、命がけで海を渡った営業マンたちの壮絶な格闘のドラマがあった。異国の地では、想像を絶する『偏見』との闘いが待っていた。ドイツでは1年間1台のラジオも売れず、担当者は過労で倒れ、強制送還。アメリカでは、故障で返品が相次ぎ、撤退の危機に瀕した。 苦境を乗り越えるバネとなったのは、「輸出で外貨を稼ぎ、日本を再建したい」という思いだった。営業マンの多くが「敗戦」を背負っていた。広島で被爆した者、空襲で家を焼かれた者。営業マンたちの奮闘は、次第に「メイドインジャパン」を欧米に認めさせていく。番組は、トランジスタラジオを売るために、世界各地で奮闘した営業マンたちの熱い闘いを描く。 -
プロジェクトX 挑戦者たち 夢 遥か、決戦への秘策 鉄の男たち 逆境からの日本一伝説の釜石ラグビー部
日本ラグビー史上、前人未到の7連覇を達成した伝説のチーム、新日鐵釜石ラグビー部。彼らは大卒中心の社会人ラグビー界にあって、地元出身の高卒選手を中心とした「雑草集団」だった。 チームが生まれたのは昭和35年。部員は、ずぶの素人の鉄鋼マンばかりだった。しかし、仕事をこなしながらトレーニングを続け、やがて、全国大会に出るまでになった。 そんな鉄の男たちを、突然の不況が襲う。部員がリストラされ、部は存続の危機を迎えた。その時、一人の男が立ち上がった。市口順亮(よしあき)。本社から赴任したエリート技術者だった。 市口は、釜石の町の暗い雰囲気に驚いていた。沈みきった繁華街、士気の下がった社員。熱血漢、市口は監督に就任、ラグビーで町を盛り上げようと動き出す。 市口はイギリスの本を自ら翻訳し、部員に最先端のラグビー理論を教え始めた。しかし、市口の指導に高卒の部員達は反発した。過酷な現場での仕事を終えた後の厳しい練習、退部するものも相次いだ。「所詮監督はエリート。俺たちの気持ちはわからない。」市口はそんな部員達をグランドで殴り合いをしながら議論、家に呼んで「釜石から日本一のチームを作ろう」と語りあう。 そんな折り、「釜石の製鉄所が合併される」という衝撃的なニュースが飛び込んでくる。市口は会社の上層部から告げられた。「ラグビー部は同じ会社に2つもいらない」ラグビー部は、勝たなければ廃部という瀬戸際に追い込まれる。 背水の陣で臨んだ社会人選手権。釜石ラグビーは快進撃を続けた。そして、日本一をかけ、名門・早稲田大学ラグビー部との試合を迎える。会場に駆けつけた大勢の市民。「廃部か存続か」。運命の試合は、劇的な結末を迎える。 故郷を愛し、共に生きた鉄鋼マンたちの不屈のドラマを描く。 -
プロジェクトX 挑戦者たち 壁を崩せ 不屈の闘志 突破せよ 最強特許網 新コピー機誕生
強大なアメリカ経済。強さを支えてきたのが特許である。巨大企業は巧みな特許戦略でライバルを抑え、世界市場を制覇した。32年前、その特許戦略に真正面から挑み、突破した男たちがいた。キヤノンの技術者たちである。男たちに立ちはだかったのは、世界で初めて普通紙複写機(コピー機)を発売し、シェア100%を誇っていたゼロックスの特許網。「この特許を使わずしてコピー機を作ることは不可能」と世界中の技術者が諦めるなか、男たちが作り上げたのが、新方式の国産普通紙複写機・NP-1100だった。開発は困難の連続だった。独自方式開発のためには、ゼロックスの特許を全て把握しなくてはならない。数百件・数千ページに及ぶ英文特許の山が特許マンに立ちはだかった。またコピー機は、物理・化学・電子・機械の最先端技術の結晶。複写プロセスは多岐にわたり、全ての過程において技術者たちは一から独自技術を創造しなくてはならなかった。苦境を乗り越えるバネとなったのは、日本のオリジナリティーを世界に示したいという思い。それまで日本は、莫大な特許使用料を払って欧米から技術をもらうばかりで、製品は「優秀な模造品」と皮肉られていた。レッテル返上に燃える技術者と特許マンの執念が不可能と言われた開発を成功に導いていく。鉄壁の特許網に挑み、見事に独自のコピー機を作り上げた伝説の技術者と特許マンの逆転の物語を描く。 -
プロジェクトX 挑戦者たち 復活への舞台裏 海底ロマン! 深海6500mへの挑戦潜水調査船・世界記録までの25年
世界で唯一、6500mもの深海底を人間の目で見ることの出来る、潜水調査船「しんかい6500」。深海には、一体どんな鉱物資源があり、生物たちが息づいているのか…。 ”海の本当の姿を知りたい”。そのプロジェクトは、昭和39年、潜水艦の建造に長年携わってきた神戸の造船所の片隅から始まった。水温およそ1℃。光は全く届かず、地上の650倍もの気圧がかかる暗黒の世界、深海。人が乗り込むキャビンの厚さが0.5mm狂っても、安全は保証できない。 -
プロジェクトX 挑戦者たち 男たちの飽くなき闘い 東京タワー 恋人たちの戦い世界一のテレビ塔建設・333メートルの難工事
地上333M。わずか15ヶ月という驚異的な突貫工事の末に完成した世界でもっとも高い自立鉄塔、東京タワー。地震、台風の脅威にさらされる東京に造られた世界一の鉄塔は、当時、アメリカのテレビが特集で取り上げるなど、世界各国に衝撃を与えた。 東京タワー完成の陰には、愛する恋人のために命を賭けた一途な若者たちの物語があった。 現場監督として危険な現場を取り仕切った竹山正明、31歳。遠距離恋愛の京都の女性に日々の仕事を克明につづった恋文を送った。鳶の若頭として、強風のなか地上300Mで作業を続けた桐生五郎、27歳。一目惚れした見合い相手に、「鉄塔完成の翌日、結婚しよう」と求婚した。 昭和33年秋、日本中が注目する中、地上330Mへの巨大アンテナの吊り上げが敢行される。1センチの誤差も許されない最後の仕上げ。難工事には、若頭、桐生五郎の「結婚」がかかっていた。 番組は世界一の塔作りに挑んだ技術者と職人の意地と心意気の物語を描いていく。 -
プロジェクトX 挑戦者たち 男たちの飽くなき闘い 悪から金を取り戻せ豊田商事事件・中坊公平チームの闘い
3万人の老人から1200億円をだまし取った史上最悪の詐欺商法、豊田商事事件。 1985年、巨悪から奪われた金を取り返す史上例のない司法プロジェクトが結成された。 弁護士・中坊公平を中心に、千人の弁護士と司法関係者が関わったこのプロジェクトは、「詐欺事件の被害回復は不可能に近い」という常識を覆し、100億円を超える金の奪回に成功した。 番組は、関係者の詳細な証言をもとに、「日本の司法の奇跡」と呼ばれた豊田商事破産管財プロジェクトの知られざるドラマを2回シリーズで克明に描いていく。 前編はプロジェクトの誕生から挫折までの物語。 被害者からの訴えに立ち上がった若手弁護士たちは、「司法の良心」中坊公平を口説き落とし、プロジェクトを結成。金を取りもどすために、豊田商事を破産させ、その財産を徹底的に売却するという大胆な手に出る。しかし、集めた金の大半はすでに消え、回収は困難を極めた。 中坊は、豊田商事の向こう側に、さらに甘い汁を吸っていた「巨悪」がいたことに気づく。 -
プロジェクトX 挑戦者たち 新たなる伝説、世界へ 絶体絶命650人 決死の脱出劇土石流と戦った8時間
平成5年8月6日。鹿児島で未曾有の大災害が起きた。100年に一度といわれる集中豪雨で、48人が死亡した「8.6水害」である。この時、国道10号線と、JR日豊本線が崖崩れで寸断。渋滞中のドライバーと、列車の乗客あわせて650人が竜ヶ水駅前に取り残された。前は海、後ろは崖。逃げ場はなかった。 その中に、たまたま検問をしていた警察官がいた。有村新市(44)。4年前くも膜下出血で倒れて以来、交番勤務に移動となっていた。豪雨の中、立ちつくしていた人々は、制服姿の有村をみつけると、すがるように次々と集まってきた。有村は決死の避難誘導を決意する。同僚の前田とともにパニック寸前の人々と向き合った。しかし、再び土石流が襲いかかり、有村は海へ投げ出される。陸上に残された人々は土砂によって完全に逃げ場を失い絶体絶命の窮地に陥った。その時、思いがけない助っ人が現れた。 8時間に及ぶ奇跡の脱出作戦。その感動のドラマを描く。 -
プロジェクトX 挑戦者たち 執念の逆転劇 友の死を越えて青函トンネル・24年の大工事
24年におよぶ歴史的難工事の末、完成した「青函トンネル」。最初のパイロット坑である「先進導坑」を堀り抜いたのは、鉄建公団の若き技術者と、トンネル工事のプロ職人74人を中心としたプロジェクトだった。 複雑な地層を掘り進む海底掘削工事は、出水との戦いであった。プロジェクトは、試行錯誤の末、岩盤に細かな注入穴を空け、高圧で特殊なセメントを流し込み地層を固めて掘り進むという新技術を開発する。 しかし難工事のなかで死亡事故が続発。昭和44年には大規模な出水事故に見舞われもした。この事故を全員で乗りきったことが、その後の出水対策を飛躍的に進歩させる原動力となる。 昭和58年、仲間の遺影が見守るなか、先進導坑貫通の瞬間を迎えた。青函トンネルに人生を賭けたトンネルマン達の苦闘と情熱を描く。 -
プロジェクトX 挑戦者たち 執念の逆転劇 世界を驚かせた一台の車名社長と闘った若手社員たち
アメリカの「マスキー法」に定められた厳しい排ガス規制を初めてクリアし、世界をアッといわせたホンダの「CVCCエンジン」。驚異的な低公害エンジン誕生の陰には、社長・本田宗一郎氏と若き技術者たちの激しい格闘の物語があった。昭和44年、人気車種に欠陥が見つかったことから、会社存亡の危機に立たされたホンダは、20代の技術者を中心に”低公害エンジンプロジェクト”を立ち上げる。先発大企業の技術の「改良」を試みる若手に対し、独自技術の開発にこだわる社長・本田宗一郎氏。4年後、プロジェクトは、F1レースで培ってきた「ガソリンを徹底的に燃焼させる」技術を一般 エンジンに持ち込み、全く新しい方法で低公害化を実現する。「これで世界一の自動車会社になる」と喜ぶ社長に、若手は「私たちは社会のためにやっているのだ」と反発した。この言葉を聞いた本田宗一郎氏は「自分の時代は終わった」と、まもなく社長の座を降りる。試行錯誤のエンジン開発の陰で繰り広げられた、名社長と若手技術者たちの世代を越えた心の交流を描く。 -
プロジェクトX 挑戦者たち 開拓者精神、市場を制す 勝負の警備システム 作動せよ
安全神話が崩壊しつつある日本で、なくてはならない警備産業。市場規模は年間2兆4千億円。約1万社が参入し、40万人の雇用を生んでいる。初めて警備会社が産声を上げたのは、今から40年前。「水と安全はタダ」といわれる中で新たな市場を築くには、若者達の知られざる格闘があった。 昭和36年。酒屋の倉庫で在庫整理に追われる若者がいた。飯田亮、28歳。東京・日本橋の酒屋の五男坊。大学卒業後、老舗を手伝っていたが、仕事は全て兄たちに指図された。大学時代の親友の戸田寿一と酒をくすねては我が身を憂いていた。当時、商店や企業を狙った窃盗が横行。「プロの警備員を養成すればビジネスになる」飯田は、戸田と2人で日本初の警備会社「日本警備保障(現セコム)」を立ち上げる。 しかし、拳銃も逮捕権も無い。許されたのは警棒だけ。「お前達に何が出来る」仕事は取れなかった。転機が訪れたのは、昭和39年の東京オリンピック。選手村の建設現場の警備を依頼された。会社がモデルとなった「ザ・ガードマン」というドラマが大人気。仕事の依頼が殺到し、会社は急成長した。その時、とんでもない事件が起きた。なんとガードマンがデパートを巡回中、600万円の宝石を盗んだ。 会社の信用は地に落ちた。飯田と戸田はガードマンの行動マニュアルを作り、徹底的に研修を実施。更に警備の信頼度を上げようと、社運をかけ日本初の機械警備システムを作り上げた。契約先のドアや窓に取りつけたセンサーが異常を感知すると、管制センターに通報。ガードマンが急行する仕組みだった。しかし、誤報が相次ぎ、ほとんど普及しなかった。 昭和43年10月、衝撃的なニュースが伝わった。東京のホテルで、他社のガードマンがピストルで射殺された。更に、京都でも警備中のガードマンが殺された。そして翌年4月深夜、機械警備システムを導入していた新宿の専門学校からの警報が発せられた。駆けつけたのは新人ガードマンの中谷利美。そこに、あの連続殺人犯がいた・・・ 新しいビジネスを切り開き、命がけで犯罪に立ち向かった男達の熱きドラマ。 -
社喰い
人間は、 これほど無責任で 強欲になれるのか――。 「令和のイトマン事件」とも言われる船井電機の全員破産事件や、会社のカネを引き抜く詐欺的な「吸血型M&A」で話題となったルシアン・ホールディングス事件など、未熟なM&A業界では、会社乗っ取りや悪質な買い手、無責任な仲介会社によるトラブルが後を絶たない。 本書は、ダイヤモンド・オンラインで2024年9月にスタートした連載「M&A仲介ダークサイド」をもとに約1年をかけて大幅な追加取材を行い、書下ろしで再構成した経済ノンフィクションである。地面師も顔負けの魑魅魍魎が跋扈するM&A業界の暗部を、経済記者歴20年の著者が地の果てまで追う。 人の欲望は裁けない。では、彼らの罪とはなんなのか――。 -
荒野へ
1992年、厳寒のアラスカの荒野で餓死している青年が発見された。彼の名前はクリストファー・ジョンソン・マッカンドレス。ワシントンDC郊外の高級住宅地に住む裕福な家庭で育ち、学業は優秀、スポーツマンとしてもエリートだった。だが、大学卒業後、彼は預金を全額慈善団体に寄付し、自分の車と持ちもののほとんどを放棄、社会の末端に身を置き、新鮮なすばらしい経験をもとめて北アメリカを放浪する。アラスカで遺体が発見されるまで、家族は彼がどこにいるのかも知らなかった。地方新聞が伝えたその死は全米に波紋を呼ぶ。彼はなぜひとり死んだのか? 全米でベストセラーとなった衝撃のノンフィクション! -
細木数子 魔女の履歴書 新装版
ネットフリックスシリーズ『地獄に堕ちるわよ』参考文献!稀代の女やくざが生き抜いた色とカネと暴力にまみれた欲望の戦後史!――「地獄に落ちるわよ!」の決めゼリフでテレビ界がひれ伏した恫喝の占い師を、カネにあかせた6億円の訴訟と広域暴力団最高幹部からの圧力にも屈せずに表舞台から引きずり降ろしたジャーナリズムの金字塔! 渋谷の青線地帯で生まれ、銀座、赤坂の夜で育った「魔性の女傑」――。暴力団幹部と深く永い契りを交わし、人気絶頂の演歌歌手から歴代首相の指南役までを手なずけ、「世界一の占い師」として巨富を得た稀代の女ヤクザの実像と正体に斬り込んだ、溝口敦だからこそ書けた真実! (目次) 文庫版のためのまえがき 序 章 時代の「寵児」なのか? 第一章 宰相同居の家に生まれて 第二章 色と欲の「同行二人」 第三章 小金井一家・堀尾昌志との深く永い契り 第四章 他人のふんどしで占い師・細木の土俵入り 第五章 島倉千代子というカモネギが来た 第六章 歴代首相の指南役・安岡正篤をたぶらかす 第七章 細木を使うテレビ局の無残な無定見 第八章 「神水から墓石まで」の細木商法 第九章 墓地が炙り出す「最愛の男」 終 章 低俗な時代を謳歌する女ヤクザ 付 記 「反論と訴訟」という墓穴 解 説 鈴木エイト -
ウチの子の、結婚相手が見つからない! 親の代理婚活でわかった「結婚の壁」
真面目な息子、優しい娘なのに、どうして? 昭和世代の親たちにはわからない「おひとりさま」「ソロ活」が常識の子どもたちの婚活事情。代理婚活を体験した著者の衝撃レポート。 -
池上彰が七賢人と考えた 世界の読みかた、未来のみかた
■哲学が人間を、歴史が今を、物理学が宇宙を解明する 日本のトップ7人とすべての疑問に答える ■トランプとどう付き合うべきか? 2030年、日経平均はどうなるのか? ChatGPTの時代に哲学は必要か? 日本人は戦争から何を学ぶのか? すべての疑問をとことん考えた!! 見える景色が変わる、ニュースの見方が変わる ■白熱討議 知的興奮の渦 納得の連鎖 同時代をどう見ればいいのか、その答えのすべてがある 第1章 国際情勢はこう考えればいい 佐藤優 PART1 第2章 資本主義とカネの核心 村上世彰 第3章 生きる技術としての哲学 國分功一郎 第4章 国際司法の現場とは 赤根智子 第5章 日本人にとって戦争とは何か 吉田 裕 第6章 素粒子物理学で何がわかる? 多田 将 第7章 企業経営の極意を考える 似鳥昭雄 第8章 アメリカ、中国と日本はどう向き合うか 佐藤優 PART2 -
小説のように家を建てる
どこか遠くへ行きたかった……なのに、どういうわけだか家を建てることになってしまった。その場所に縫いつけられ、どこへも行けなくなってしまうくらいなら、一生仮住まいでかまわない。死ぬまで無責任にちゃらんぽらんに生きていたい。そう思っていたはずの小説家が、どのように家を建てることになり、どのような観点を重ね、どのような家を建てたのか。物件を探しはじめ、新居の引き渡しにいたるまでの大冒険の記録。 -
無機的な恋人たち
あの『聖なるズー』の著者が、ふたたびタブーに挑む 「人は無機物と愛し合えるか?」 2019年、人間と動物の性愛を描く『聖なるズー』で鮮烈なデビューを果たしたノンフィクションライター・濱野ちひろ。 待望の書き下ろしノンフィクションとなる今作のテーマは、「人と無機物のセックス」。 人は「人以外」と愛し合うことはできるのか? セックスロボットが普及すると人々のセックス観はどう変わるのか? AIに恋をする人々が出てきている今だからこそ、 「無機物とのセックス」を通して、近未来社会の「性と愛」を予見する。 【本書の内容】 第一章 シンテティックな愛は永遠に シンテティクス(合成物質)でできた無機的な妻・シドレと暮らすデイブキャット。 この界隈では世界的に有名な夫婦である「二人」に、 著者は「参与観察(生活をともにして観察・記録する手法)」を試みる。 第二章 裏切りと喪失の経験 妻の不倫によって離婚したジムは、等身大人形のアンナを見つめながら言う。 「アンナは嘘をつかないし、秘密を持たない。唯一無二のパートナーなんだ」 裏切らないことーーそれが等身大人形に求められる最大の美点なのだろうか? 第三章 フェティシストと夫 「僕にとってドールは芸術品なんだよ。関係性はない」と語るジョゼフ。 「僕がショップから救い出したあの日から、ナタリーは幸せなんだ」と語るロジャー。 ドールフェティシストとドールの夫。二人との会話から見えてきた「愛の輪郭」とは。 第四章 ミクの夫として生きる 普段は公務員として働く近藤顕彦にとって、初音ミクは「イジメのどん底から救ってくれた」存在だった。 「我が家のミクさん」との生活を通して社会に波紋を投げかける近藤には、ある信念があった。 第五章 身体を探して カリフォルニア州サンフランシスコで出会ったミア。 男性から女性になろうとしている最中の、トランスジェンダー女性だった。 彼女はなぜドールを必要とするのか。 第六章 秘密の実験 「絶対に秘密なんだけど」と、デイブキャットは私に言った。 「新しいドールをもう一体買おうと思っているんだ。セックス専用のドールを」 第七章 中国と日本のラブドールメーカー 中国ジーレックス社と日本のオリエント工業。 経営理念が異なる2社の「製造現場」から見えてきたものは…。 第八章 無機物の死 東大阪にある「人間ラブドール製造所」。 そこでは日々、ラブドールの「生と死」が繰り広げられている。 運営する新レイヤへの参与観察。 -
田舎の思考を知らずして、地方を語ることなかれ~過疎地域から考える日本の未来~
日本の国土に占める過疎地域の割合は約60%。「田舎は危機的状況にある」「過疎地域は悲惨」――。「田舎=過疎地域」にはネガティブな言説が付いてまわる。しかし、こうした言説の多くは「都心の思考」で発信され、「都市部の都合」を田舎に押しつけている。だが、田舎は本当に悲惨なのか? 都会の思考とは異なる合理性に裏打ちされた「田舎の思考」を明らかにし、過疎地域で暮らす人びとの日常を通して日本の未来を考える。 -
戦争みたいな味がする
朝鮮戦争を生き延び、在韓米軍基地周辺で働いた著者の母は、アメリカ人男性と結婚後に渡米し、差別的な眼差しの先に置かれつづける。その背景には、人種、階級、ジェンダー、セクシュアリティにまつわる差別構造があった。朝鮮半島にルーツをもつ母娘の記憶を通して見える現代社会の論点、植民地主義、人種主義、精神疾患など複雑な難題が家族に及ぼす影響を、コリア系アメリカ人女性の社会学者が紡ぐ珠玉の回想録。2021年、全米図書賞ノンフィクション部門最終候補作。 -
ルポ M&A仲介の罠
代表者失踪、事業停止、内部留保ゼロ――知らないと危なすぎるM&A(合併と買収)トラブルの全貌。仲介業者が莫大な利益を得る傍ら、売り手と買い手が大損害を被る事例が急増。その実態を描く。朝日新聞デジタルの人気連載に大幅加筆。 -
近親性交 ~語られざる家族の闇~(小学館新書)
それは愛なのか暴力か。家族神話に切り込む。 2008年、筆者は日本初となる加害者家族の支援団体を立ち上げた。 24時間電話相談を受け付け、転居の相談や裁判への同行など、彼らに寄り添う活動を続けてきた筆者がこれまでに受けた相談は3000件以上に及ぶ。 対話を重ね、心を開いた加害者家族のなかには、ぽつりぽつりと「家族間性交」の経験を明かす人がいた。それも1人2人ではない。筆者はその事実にショックを受けた。 「私は父が好きだったんです。好きな人と愛し合うことがそんなにいけないことなのでしょうか」(第一章「父という権力」より) 「阿部先生、どうか驚かないで聞いて下さい……。母が出産しました。僕の子供です……」(第二章「母という暴力」より) 「この子は愛し合ってできた子なんで、誰に何を言われようと、この子のことだけは守り通したいと思っています」(第三章「長男という呪い」より) これほどの経験をしながら、なぜ当事者たちは頑なに沈黙を貫いてきたのか。筆者は、告発を封じてきたのは「性のタブー」や「加害者家族への差別」など、日本社会にはびこるさまざまな偏見ではないかと考えた。 声なき声をすくい上げ、「家族」の罪と罰についてつまびらかにする。 (底本 2025年6月発売作品) -
男性学入門~そもそも男って何だっけ?~
人類の歴史で、長らく「人間(man)」の代表とされてきた「男性(man)」。歴史、文学、医療、スポーツ。あらゆる領域で「標準」とされてきた男性像は、他方で、必ずしも男性一人ひとりの実際と重なるものではない。等しく強いわけでも自律的で自立しているわけでもない男性たちは、いかにして「男性」として存在させられてきたのか? 男らしさとは、そもそも性別とは何なのか? そんな「当たり前」を考え直すための最初の一冊。 -
町の本屋はいかにしてつぶれてきたか
なぜ町から本屋が消えていくのか? 複合店化、大型書店の登場、ネット書店の台頭……戦後書店史をたどり、出版流通の課題を考える。 -
天路の旅人
この希有な旅人のことをどうしても書きたい――。第二次世界大戦末期、敵国の中国大陸奥地まで密偵として潜入した若き日本人がいた。名は西川一三。未知なる世界への好奇心に突き動かされた男は、極寒の雪道、延々と続く砂漠、幾重もの峠、匪賊の襲撃や飢えを乗り越え、八年に亘り中国北部からインドまで果てしなく長い路を歩み続けた。二十五年の歳月を経て結実した超大型ノンフィクション。 -
血と反抗 日本の移民社会ダークサイド
揺らぐアイデンティティ。貧困、虐待、差別。 彼らはなぜ道を外れていくのか。 外国人労働者2世たちの「裏の社会(パラレルワールド)」を追った衝撃のルポ。 これが、あなたの知らない「日本のリアル」だ! パキスタン、バングラディシュ、イラン、ブラジル、ペルー、コロンビア、中国、ベトナム、ネパール……1980年代以降、多くの外国人労働者を受け入れてきた日本。移民2世であるその子どもたちは、貧困・虐待・差別といった多種多様な困難に直面。過酷な世界で生き延びるために道を外れ、犯罪に手を染める者たちがいる。自らに流れる「血」のアイデンティティを求め、つきつけられた理不尽への異議申し立てをするかのように、移民2世たちが作り上げた、現代日本の「裏の社会(パラレルワールド)」。日本人には想像もつかない、その実態を克明に描き切った衝撃のルポ。 (目次) 第一章 外国人ギャングというコミュニティ――ブラジル 、ペルー 第二章 外国人パブの子どもたち――フィリピン 第三章 成り上がった殺し屋の息子――コロンビア 第四章 日本鬼子(リーベングイズ)と呼ばれた男の生き様~中国 第五章 不良移民の最前線――ベトナム 第六章 差し伸べた手は届くのか――児童福祉 -
ヒルズ黙示録 検証・ライブドア
時代を象徴する一大経済事件へと発展したライブドア事件。フジテレビとの攻防、村上ファンド、楽天との闘い……。一連の騒動では誰がどう動いていたのか? 舞台裏の人間ドラマを描き切った話題騒然の書き下ろしルポに、事件のその後等、大幅加筆をして文庫化。 -
父が牛飼いになった理由
『ともぐい』で第170回直木三十五賞を受賞し、10年にわたって自然や動物と対峙する作品を書き続けてきた作家、河崎秋子。実家は父・崇が公務員を「脱サラ」し開業をした「河崎牧場」である。なぜ、父は牧場経営を始めたのか。その謎を辿るため戦国時代からの家系図を遡る。金沢で武士だった先祖、満洲で薬剤師をしていた祖父、満洲から大阪、そして北海道へと移り住んだ父、そして牧場経営の苦労を背負った祖母と母・・・・・・400年以上に及ぶファミリーヒストリーが、20世紀の日本と戦後の北海道の酪農史へと繋がっていくノンフィクション。 -
バブルリゾートの現在地 区分所有という迷宮
・アクセス難で苗場のマンションが10万円 ・40平米の1Rマンションを見ず知らずの10人で所有 ・リゾートホテルの建物が1250分割、ワンフロアが200分割――権利が切り刻まれて身動きが取れない不動産 ・東京都湯沢町、バブル期にマンションを建てまくったデベロッパーも多くが倒産、解散 ・もはや地面の切れ端…14平米に満たない狭小地で分割され販売された別荘タウン ・権利分割して建てられていたホテルが今や有名な廃墟スポットに ・解体費用は、地方自治体…? 地元の巨大なリスクに あまりに度を越した濫用が横行したために、今となってはその乱売された「権利」が、購入者にとってなんらの価値も生み出さないどころか、ただ義務と責任ばかり発生するお荷物と化している。電気、水道といった施設の利用に必要なインフラはすべて止められ、一切の修繕が行われない建物は老朽化するばかりだ。当の所有者本人ですら利用が不可能な状況に陥っているのに、他者の権利に阻まれ、解体もできなければ売却もかなわない。なんの解決策も取られないまま、ただ毎年固定資産税が課税され続けている。こんな理不尽な話があるだろうか。(本文より) 1970年代、都心の土地価格の高騰に伴い、ターゲットにされた新潟県湯沢町。バブル期のスキーブームもあり、多くのリゾートマンションや会員制ホテルが建設された。今なおきちんと管理され、人々の生活を潤すマンションがある一方で、大幅に価格が低下したり、法律の濫用により身動きが取れなくなった施設が存在している。千葉県北東部の「限界ニュータウン」に住み、不動産問題を調査報道する著者が、リゾート物件の現状を伝える。 -
最強の言語化力
言語化の本質から、トレーニング方法まで、齋藤先生が語る 現代のビジネスパーソンにとって必携の1冊! ■言語化できる人は、仕事ができる人 ・会議で自分の意見を簡潔にまとめて発表する。 ・専門用語をかみ砕いて説明する。 ・課題を分析し、仕事を進める手順を検討する。 これらはすべて「言語化」です。 言語化は、自分の思いや考えを言葉で表現することだけでなく、 相手の立場を思いやって、円滑な意思疎通をしたり、 自分の思考を整理し、判断力を高めるためにも必要なスキルです。 その意味で、私たちの仕事の大部分は、言語化なしでは成り立ちません。 本書ではまず、言語化とはどういうことか、なぜ必要なのかを明らかにします。 そのうえで、言語化力を磨くトレーニングやその活用法を、多数紹介します。 そもそも言葉とは、単なる情報伝達のツールではありません。 人の心を動かし、ビジネスや人間関係を左右する大きな力を持っているのです。 その力を最大限に活かし、豊かな人生を拓く術を、言葉のプロである著者が伝授します。 【目次】 序章 世界は言葉でできている 第1章 言語化の本質 第2章 言語化力を高める基本的習慣 第3章 心を揺さぶる言語化力 第4章 人を動かす言語化テクニック 第5章 言語化の先にあるもの -
動乱期を生きる
知の巨人と気鋭の戦史・紛争史研究家が語り合う 「民主主義」「選挙」「安全保障」「日米関係」「中東問題」の今と未来 「三流腐敗国」に陥った日本の今とこれから すでに権力を持っていることを理由に、強者が権力者然としてふるまう政体。それを「パワークラシー」という。 そして、このパワークラシーにどっぷり浸透してしまっているのが日本の社会である。 現代の日本では、強者を求める国民心理、短期的利益を求める「株式会社思考」が蔓延している。 さらに、マスメディアによるジャーナリズムの放棄、現状追認を促すインフルエンサーの台頭と相俟まって、傲慢で短絡的な政治家・インフルエンサーの言動が人気を集める不可解な現象が起きているのだ。 一方、世界を見渡しても、近代以前への回帰志向を持つ指導者が支持を集め、恐怖と混乱をもたらしている。 この動乱の時代において、私たちに残された道はあるのか? 本書では異なる専門を持つ二人が、300ページを超える圧倒的なボリュームで、日本が抱える問題とディストピアを余すことなく語る。 暗い未来の中に見える一筋の光とはーー。 [目次] 第1章 倫理的崩壊の危機 第2章 地に落ちた日本の民主主義 第3章 教育システムの機能不全 第4章 動乱期に入った世界 第5章 自ら戦争に歩み寄る日本 第6章 2024年の衝撃 第7章 思考停止に陥る前にできること -
テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。(集英社シリーズ・コモン)
《各界から絶賛の声、続々!》 世界はGAFAMの食い物にされる。 これは21世紀の『資本論』だ。 ――斎藤幸平氏(経済思想家・東京大学准教授) テクノロジーの発展がもたらす身分制社会。 その恐ろしさを教えてくれる名著。 ――佐藤優氏(作家・元外務省主任分析官) これは冗談でも比喩でもない! 資本主義はすでに死に、私たちは皆、農奴になっていた! ――大澤真幸氏(社会学者) 私たちがプレイしている「世界ゲーム」の仕組みを、 これほど明快に説明している本はない。 ――山口周氏(独立研究者・著作家) 資本主義はすでに終焉を迎え、グーグルやアップルなどの巨大テック企業が人々を支配する「テクノ封建制」が始まっている! テック企業はデジタル空間の「領主」となり、「農奴」と化した私たちユーザーから「レント(地代・使用料)」を搾り取っているのだ。このあまりにも不公平なシステムを打ち破る鍵はどこにあるのか? 異端の経済学者が社会の変質を看破した、世界的大ベストセラー。 目次 第一章 ヘシオドスのぼやき 第二章 資本主義のメタモルフォーゼ 第三章 クラウド資本 第四章 クラウド領主の登場と利潤の終焉 第五章 ひとことで言い表すと? 第六章 新たな冷戦――テクノ封建制のグローバルなインパクト 第七章 テクノ封建制からの脱却 解説 日本はデジタル植民地になる(斎藤幸平) 著者略歴 ヤニス・バルファキス 経済学者。1961年アテネ生まれ。2015年のギリシャ経済危機の際に財務大臣に就任、EUから財政緊縮を迫られるなかで大幅な債務帳消しを主張し、世界的に話題となった。現在はアテネ大学で経済学教授を務める。主な著書にベストセラー『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』をはじめ、『黒い匣』『クソったれ資本主義が倒れたあとの、もう一つの世界』など。 斎藤幸平(さいとう・こうへい) 経済思想家。東京大学大学院総合文化研究科准教授。1987年生まれ。主な著作に17か国語に翻訳され、世界的ベストセラーとなった『人新世の「資本論」』など。 関美和(せき・みわ) 英語翻訳者、ベンチャー・キャピタリスト。主な訳書に『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』(上杉周作との共訳)『ゼロ・トゥ・ワン』『誰が音楽をタダにした?』など。 -
黄金時代のつくり方 - あの頃の西武はなぜ強かったのか -
80~90年代、「最強軍団」と称された黄金時代の西武ライオンズで正捕手を務めた著者が、直に見てきたチームが強くなっていく過程を語る一冊。 ・今となっては感謝しきりの「広岡管理野球」 ・捕手としての「本当の師匠」は誰なのか ・他チームの監督になって初めて受けた衝撃 など、プロ野球ファン必読エピソードが多数! 監督としても西武を日本一に導いた後、ロッテや中日など、他チームでも監督・コーチを務めたことで見えてきた「あの頃の西武」の強さが今、明らかに。 -
安楽死の医師~自ら「死」を選んだ患者と家族に起きたこと
久坂部羊氏推薦!日本の課題の詰まった本! 2016年より安楽死が合法化されたカナダで、 最初期から「死の介助」をしてきた医師が考える死について。 それは本当に救いになるのか、それとも…。 -
「密息」で身体が変わる(新潮選書)
いま、日本の社会が極端に弱っている。アガリやすく、キレやすく、無気力……これは身体からの警鐘だ。近代以降百余年、日本人の呼吸は浅く、速くなった。私たちの身体に眠る力強い「息の文化」をいかにして取り戻すか? 虚無僧尺八の偉才が体得した、呼吸の奥義。ナンバ歩き、古武術に続く画期的身体論。 -
カルトのことば
なぜカルトは人を惹きつけ、人生に影響を及ぼすのか? カルト的集団が人々を虜にする究極のツールは「言語」なのだ――そう語る著者は、新興宗教、マルチ商法、フィットネスジム、ソーシャルメディアのカリスマなど、多様なカルト的コミュニティを調査し、彼らの操る言葉と機能を暴いていく。カルト的言語が人々を支配するからくりを明らかにした話題作。 ★米アマゾンで3800以上の評価のついたロングセラー! 「カルトについての考え方を一変させる一冊」 ――チェルシー・ビーカー(小説家) 「言語が私たちを魅了し欺く方法について、著者は楽しげに、そして慎重に調査する。時には、引き返せない地点を踏み越しながら」 ――エリザベス・トーマス(小説家) 「ウィットにあふれ、洗練され、物怖じしない本書は、調査対象の集団と同じくらい興味をそそる」 ――アンドレア・バーツ(小説家) -
虎の血 阪神タイガース、謎の老人監督
「なんでやねん?」 「じいさん、あんた誰やねん?」困惑するファンを尻目に、ニコニコ顔で就任会見に臨んだ岸一郎。一説には、「私をタイガースの監督に使ってみませんか」と、手紙で独自のチーム改革案をオーナーに売り込んだともいわれる。 そんな老人監督を待ち構えていたのは、迷走しがちなフロント陣と、ミスタータイガース・藤村富美男に代表される歴戦の猛虎たち。メンツを潰された球団のレジェンド、前監督の松木謙治郎も怒りを隠さない。不穏な空気がチームに充満するなかで始まったペナントレース。素人のふるう采配と身勝手に振る舞う選手たちは互いに相容れず、開幕後、あっという間にタイガースは大混乱に陥っていく……。 ファンでも知る人は少なく、球史でも触れられることのないこの出来事が単なる“昭和の珍事”では終わらず、タイガースの悪しき伝統である“お家騒動体質”が始まったきっかけとされるのは、なぜなのか?そもそも岸一郎とは何者で、どこから現れ、どこへ消えていったのか? 大阪─満洲─敦賀。ゆかりの地に残された、わずかな痕跡。吉田義男、小山正明、広岡達朗ら当時を知る野球人たちの貴重な証言。没年すら不詳という老人監督のルーツを辿り、行方を追うことで、日本野球の近代史と愛憎渦巻く阪神タイガースの特異な本質に迫る! (著者について) 村瀬秀信 (むらせ ひでのぶ) 1975年生まれ。ノンフィクション作家。神奈川県茅ケ崎市出身。県立茅ヶ崎西浜高校を卒業後、全国各地を放浪。2000年よりライターとしてスポーツ、カルチャー、食などをテーマに雑誌、ウェブで幅広く執筆。2017年から文春オンライン上で「文春野球コラムペナントレース」を主宰するほか、プロ野球関連イベントの司会・パネリストとしても出演多数。著書に『4522敗の記憶』(双葉社)、『止めたバットでツーベース』(双葉社)、『気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』シリーズ(講談社)などがある。 -
ルポ 京アニ放火殺人事件
2019年7月、京都市伏見区にある「京都アニメーション・第1スタジオ」で起きた放火殺人事件。死傷者68人を出した凄惨な事件はなぜ起きたのか。裁判での証言や供述調書および独自取材を通して、青葉真司被告が起こした事件の実相に迫る。 -
巨人軍vs.落合博満
NumberWebで2000万PV超の人気連載 40歳落合博満のFA移籍は事件だった。巨人にとって落合がいた3年間とは何だったのか? なぜ巨人・落合監督は誕生しなかったか? 【単行本オビより】 徹底検証ノンフィクション 40歳落合博満は誰と戦っていたのか? 40歳落合「巨人はこんなに練習しないのか…」vs. 巨人OB「早く落合をクビにしろ!」「4億円の値打ちない」 あれから30年――。巨人にとって落合がいた、あの3年間とは何だったのか? なぜ「巨人・落合監督」は誕生しなかったのか? vs. ライバル原辰徳 vs. 松井秀喜「不仲説」 vs. 清原和博「FA移籍騒動」 -
データ・ボール―アナリストは野球をどう変えたのか―(新潮新書)
今やプロ野球の現場では、あらゆることがデータで分析されている。選手の評価軸も変わり、打率や打点、投手の勝利数といった従来型の指標は、MLBではもはや重視されていない。野球は、従来とは違うスポーツに進化したのだ。こうした「データ・ボール革命」の担い手となったのがアナリストたちだ。プロ野球の現場の隅々にまで入り込んだ彼らによって、野球はどう変わってきたのか。その深層をレポートする。 -
ルポ スマホ育児が子どもを壊す
スマホ登場以来16年、教室にいるのはもはや私たちが知る「子ども」ではなくなっていた。ハイハイも体育座りもできない保育園児。教室の「圧」に怯える小学生。クラスメイトの姓すら知らない中学生。会ったその日にベッドインする高校生――児童に関する問題を丹念に追ってきた著者がデジタルネイティブの育ち方を徹底レポート。 -
【電子特典付き】ジャパン・ホラーの現在地
今、なにが怖い? 人気作家、TVプロデューサー、映画監督、配信者など、日本のホラー文化最前線のクリエイターたちとともに考える論考集。 目次 1章 今、テレビだからこそ出せる「怖さ」 ――大森時生 2章 『近畿地方のある場所について』が明らかにしたヒットの要件 ――背筋 3章 文字の怪談、声の怪談 ――黒史郎 4章 インターネットで語られる怪談 ――かぁなっき 煙鳥 5章 回帰と拡散のホラーゲーム 2015-2024 ――向江駿佑 6章 汲めども尽きぬ「民俗ホラー」という土壌 ――澤村伊智 飯倉義之 7章 ほんとにあった! 心霊ドキュメンタリーの世界 ――寺内康太郎 心霊ビデオ研究会 8章 透明な私 ファウンド・フッテージの作り方 ――梨 9章 ブームからリバイバルへ ホラー漫画の40年 ――緑の五寸釘 【電子版特典】 テレビ東京60周年記念式典で開催されたイベント『祓除』についての座談会「『祓除』とはなんだったのか」(大森時生氏、寺内康太郎氏、梨氏、背筋氏)を収録。 ※電子版のみの特典となります -
2004年のプロ野球―球界再編20年目の真実―
近鉄・オリックス合併、史上初のスト、楽天の新規参入、ソフトバンクによるダイエーホークス買収――セ・パ2リーグの枠組みが大きく揺らいだ「史上最大の危機」には、今なお大きな謎が残されている。当事者による生々しい初証言と極秘文書を重ね合わせ、ジグソーパズルを組み立てるように定説を一新する迫真のドキュメント。 -
大相撲の不思議
※2019年6月以前にご購入されたお客様は「My本棚」から閲覧可能です。重複購入にご注意下さい。 女性初の横綱審議委員を務めた著者が、世間の“常識”にもの申す! 「差別があるのは当然。悔しかったら強くなれ!」 「なぜ女性が土俵にあがってはいけないのか」 「横審は日本相撲協会の言いなり?」 「左手で手刀を切ってはいけないワケ」…etc 小気味いい「牧子節」が炸裂する! 宗教的考察から、ポロリ事件、そしてキラキラネームまで知れば知るほど深遠な大相撲の世界へようこそ! -
アトムの心臓 「ディア・ファミリー」23年間の記録
娘の命を救うために不可能に挑んだ家族の物語。2024年6月、映画公開! 【娘の心臓に残された時間はたった10年――】 生まれながらに、心臓に疾患をもっていた娘は医師から、余命10年を宣告される。 娘の心臓に残された時間はたった10年。 何もしなければ、死を待つだけの10年。 これを運命だと諦めるか。抗うか。 町工場を営む家族は、『「人工心臓」をつくり、娘の命を救うという不可能に挑む』ことを決意した。 実話をもとにした感動のノンフィクション。 2024年6月14日(金)、映画『ディア・ファミリー』として公開されます。 -
イスラエル戦争の嘘 第三次世界大戦を回避せよ
◎内容紹介 パレスチナ・ガザ地区を支配するハマスが、突如イスラエルに5000発のロケット砲を放った。イスラエル軍も徹底した報復攻撃で応酬し、多数の死傷者が出ている。「病院」まで標的にするイスラエルの内在的論理は何か。インテリジェンスの大家二人は、ネタニヤフ首相と情報機関に生じた溝の深さを読み解き、ガザの地から上がった戦火は、核戦争のリスクを孕みながら推移していると警告する。この戦いに背後にいる米、露、中の本音を見抜け!日本は独自外交の道を探るべきだ。 -
田中宥久子の体整形マッサージ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 美のカリスマが体と人生を変える! ビューティーアーティザン・美の職人が、実践の中から編み出した奇跡のマッサージ法を紹介。これまでになかった、本当に効果がでる体整形バイブル。 「はじめてお会いした時、田中さんの、全く、たるみのない、あごを見ました。60歳でこれはすごい! こういうふうになれたら! 自分で毎日できるのがいいの。100歳に私がなった時、楽しみです」――黒柳徹子さん ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
コシノ洋装店ものがたり
コシノ三姉妹「お母ちゃん」の自叙伝――国際的なファッションデザイナーとして活躍を続けるコシノ三姉妹、ヒロコ、ジュンコ、ミチコを、女手ひとつで育て上げた母親は、自身も強烈な個性を持つデザイナーだった。戦前の洋服黎明期に洋裁と商いの修業をし、結婚後はときに子を顧みず仕事に没頭し、夫との死別後は道ならぬ愛を貫き、コシノ洋装店を繁盛させた。父親から受け継いだ自由な生きざまを、娘たちに背中で見せることで昇華させた、小篠家ゴッド・マザーの物語。 ●女学校を中退して、パッチ屋で奉公 ●父の差し金で修業先を転々 ●独立して、百貨店や病院の制服を受注 ●婿養子をもらうも、死別後は妻子もちと恋に ●三姉妹の養育は自由奔放に、ときには援助を ※本作品は2001年10月、小社より刊行された『やんちゃくれ――コシノのお母ちゃんと三姉妹の奮闘記』を、文庫収録にあたり改題、再編集したものです。 -
死なないノウハウ~独り身の「金欠」から「散骨」まで~
「働けなくなったら」「お金が無くなったら」「親の介護が必要になったら」……。「これから先」を考えると押し寄せる不安。頼る人がいなければ、最悪しぬしかないのか? そして自らの死後、大切なペットは? スマホやサブスクの解約は? この先が不安で仕方ないアラフィフが各界の専門家に取材。社会保障を使いこなすコツや各種困りごとの相談先など、人生の荒波の中で「死なない」ための無敵のサバイバル術を一冊に。 -
オホーツク核要塞 歴史と衛星画像で読み解くロシアの極東軍事戦略
超人気軍事研究家が、ロシアによる北方領土を含めたオホーツク海における軍事戦略を述べる。この地で進む原子力潜水艦配備の脅威を明らかにし、終わりの見えないウクライナ戦争との関連を指摘し、日本の安全保障政策はどうあるべきか提言する。 -
蒼い炎
★ソチ五輪金メダリスト・羽生結弦選手の歩みを 写真とインタビューで綴る。「銀盤の王者・初の自叙伝」 ★「多くの人に支えられて、僕はスケートができた。 精一杯滑ることで、感謝の気持ちを伝えたい。」 2011年3月11日、仙台のリンクで練習中に東日本大震災に被災――。 家族4人で近くの体育館で避難所生活を送りながら、 「このまま、スケートを続けてもいいのか」と悩んだ羽生結弦選手(当時16歳)。 地元のリンクは半壊し閉鎖――。練習場所を求めて、 日本各地のアイスショー60公演に参加しながら、4回転の精度を磨き、 2012年の世界選手権では日本男子史上最年少で銅メダルを獲得しました。 本書は、震災を乗り越えて大躍進を遂げた羽生結弦選手が 自身のスケート人生や将来の夢を語り下ろした、初の著書です。(2012年4月初版) ※ 羽生選手の印税はすべて、被災したアイスリンク仙台へ寄付されます。 スケートを始めた4歳から17歳まで、写真とインタビューで綴る成長の軌跡。 貴重な撮りおろしショットを100点以上掲載! v (目次より) 初めての世界選手権/フィギュアスケートと出会う/15歳のジュニアチャンピオン/ シニアへの挑戦/3月11日/アイスショーを練習の場に/グランプリシリーズの死闘/ GPファイナル、そして全日本選手権/理想のスケートとは/ ライバル、仲間、憧れの選手たち/世界選手権へ、オリンピックへ 【電子版限定特典】本書愛蔵版カバー写真と発売時使用した書店店頭用POPを特別収録 -
親ガチャの哲学(新潮新書)
もっと裕福な家庭に、魅力的な容姿に生まれたかった、いっそのこと生まれてこないほうがよかった……近年、若者の間で瞬く間に広がった「親ガチャ」という言葉。人は生まれてくる時代も場所も、家庭環境も選ぶことはできない。そうした出生の偶然性に始まる人生を、私たちはどう引き受けるのか。運命論と自己責任論とが交錯するなか、人気漫画からハイデガーやアーレントまで、社会と哲学の両面から読み解く。 -
セカンドキャリア 引退競走馬をめぐる旅
レジェンド調教師・角居勝彦氏絶賛! 「引退競走馬を取り巻く現状を丁寧に取材した一冊。片野さんの馬に対する強い愛情を感じます」 (元JRA調教師・一般財団法人 ホースコミュニティ代表理事) 引退競走馬支援活動歴25年以上の沼田恭子氏推薦! 「ここ数年で引退競走馬をめぐる状況が大きく変わりました。その現状と未来がこの本には書かれています」 (認定NPO法人引退馬協会代表理事) レースで走る馬たちは、この後どこへ行くのだろう…? 競馬業界の未来と社会をつなぐプロジェクトが今、動き出す! 動物ノンフィクション作家が、競馬業界を歩いて目にした最新事情。抱いたのは“社会が変わる”大きな期待感だった。4年の歳月をかけて馬を愛してやまない人々の活動現場に迫った、渾身のルポルタージュ! 引退競走馬支援の存在を知ったときにまず感じたのは、この世界に注目することで“社会が良い方向へ変化する過程”をリアルタイムで追うことができるはず、という大きな期待だった。 この本は、二〇一九年から二〇二三年までの約四年間にわたり、馬の知識ゼロだった私が初めて馬の世界に足を踏み入れ、引退競走馬をめぐる世界の全貌を求めて各地を訪ね、様々な人に出会いながら、馬の魅力にグイグイと引き込まれていく旅の記録である。(「はじめに」より) 【目次】 はじめに 第一章 突然だが、馬主になった 第二章 馬と生きる新しい仕組み 第三章 知られざるリトレーニングの世界 第四章 馬と暮らした日本人 第五章 ある地方馬主のリアルと挑戦 第六章 ホースセラピーの力 第七章 旅して食べて馬を応援 第八章 社会が変わる交差点 おわりに -
MOCT 「ソ連」を伝えたモスクワ放送の日本人
【2023年 第21回開高健ノンフィクション賞受賞作】 MOCT(モスト)とは、ロシア語で「橋」「架け橋」のこと。 カバーの写真は、モスクワ市ピャートニツカヤ通り25番地にあったモスクワ放送。 その6階に「日本課」はあった。 東西冷戦下、そこから発信される日本語放送。 その現場では、少なくない数の日本人が業務を担っていた。 彼らはどんな人物だったのか。 そして、志したのは報道だったのか、 プロパガンダ(政治的宣伝)だったのか。 それとも、両国に「MOCT(架け橋)」を築くことだったのか……。 (登場人物の一部) ・東側ではご法度のビートルズを流した元民放アルバイトの男。 ・戦時中、雪の樺太国境を恋人と越境した名女優。 ・シベリア抑留を経て、迷いに迷って残留した元日本軍兵士。 ・ソ連亡命後に帰国。ロシア語学校を開設し、後進の育成に尽力した、謎のロシア語使い。 ・ラジオを愛して、早逝した女性ロック歌手。 ・「とにかく酷い目にばかり遭った。それでもロシアを信じたい」と語るアナウンサー。 ……など。 【選考委員、大絶賛】 書き手の静かな理性の膂力(りょりょく)に触れた読み手の心は、快い驚きに満たされずにはいられない。 ――加藤陽子(東京大学教授・歴史学者) ソ連(ロシア)の国策メディアであるモスクワ放送にかかわった日本人たちの有為転変を丹念に浮き彫りにしていて、最も好感が持てた。 ――姜尚中(政治学者) 反ロシア一辺倒の時代だからこそ、争いから独立した市民レベルの「MOCT(架け橋)」を考える本作。未来へと続く橋となった。 ――藤沢 周(作家) どんな厳しい制約がある時代にも架け橋になろうともがく人たちがいる。青島記者もそのひとりかもしれない。 ――堀川惠子(ノンフィクション作家) (選評より・五十音順) -
n番部屋を燃やし尽くせ~デジタル性犯罪を追跡した「わたしたち」の記録~
韓国社会を震撼させたデジタル性犯罪「n番部屋事件」。その実態を暴いた2人の大学生による取材記録! 「n番部屋」と呼ばれるテレグラム内のチャットルームでは、卑劣な手口で未成年者を含む女性たちが性的搾取の対象とされていた。被害者を救うべく「追跡団火花」として立ち上がったプルとタンによる潜入取材、そしてフェミニズムとの出会いやメディアの反応など事件前後の出来事を記した「わたしたち」の連帯のための一冊。 -
戦争と人類
約1万年前のアフリカで起きた「人類最初の戦争」から核兵器の発明と使用、ドローンなどの最新技術が投入されたロシア・ウクライナ戦争まで。文明の進歩に伴い急速な変化を続けてきた戦争の歴史を一冊に凝縮し、その発生と激化の普遍的なメカニズムを解明する -
すきなもの たのしいこと AtoZ ――’80s~’90s少女カルチャーブック
80年代から90年代初頭。 あのころの女の子が 夢中だったもの、こと。 おしゃれ、古着、中国雑貨、マンガ、私の個室、はじめてのレコード etc. イラストレーター杉浦さやかの少女時代のあの日々、 憧れを ぎゅっと詰め込んだ1冊ができました。 巻末には、恩師安西水丸先生追悼展示に寄せた もうひとつのA to Z「2015年のA to Z わたしのおきにいり」も収録。 * * * 大学4年生のときに絵の仕事をはじめて、 30年の月日が流れました。 節目の年に、イラストレーターとしてデビューするまでの 少女だったころの「すきなもの たのしいこと」―― あれこれ思い出しながら描いてみました。 懐かしかったり、ずれを感じてもらったり、 ご自身の少女・少年時代を思い浮かべながら おつきあいいただけたらうれしいです。(「はじめに」より) * * * (目次より抜粋) A A-KO MUTSU 陸奥A子 B BUNKAYA ZAKKATEN 文化屋雑貨店 D DO!FAMILY ドゥファミリィ G ENERAL GOODS 生活雑貨ことはじめ I ILLUSTRATOR 憧れのイラストレーター K KARUIZAWA 思い出の軽井沢 N AGOMU GAL ナゴム・ギャル U SED WEAR とにかく古着 V VALENTINE'S DAY ドキドキの日 Y ARNING FOR GIRLY 憧れの世界 …ほか * * * -
ぼっちな食卓 限界家族と「個」の風景
【目次より】 序文にかえて――同じ家庭の10年後、20年後を追跡してみたら・・・ 第1部 あの家の子どもたち――かつての姿とその後の姿 1 子どもが邪魔 2 ベビーチェアの中から始まる「孤食」 3 家に帰らない子、子どもを待たない親 4 自由とお金と無干渉 5 三男は私のペット 6 させてあげる「お手伝い」とその結果 第2部 やがて「破綻する夫婦」「孤立する祖父母」とその特徴 7 10年後、5組に1組の夫婦が破綻 8 破綻する夫婦と10年前の共通点 9 子ども夫婦の破綻を招く「実家の支援」 10 ダイニングテーブルに表れる家族の変化――「独りベッド飯」の夫たち 11 同居老人より怖い「同居老人」の孤立と孤独 12 祖父母世代は、まるで異星人 13 あなたの親は私の他人――夫婦別「実家分担」 第3部 「食と健康」をめぐる「通説」とシビアな「現実」 14 健康障害は9割が伏せられる? 15 健康管理は「自己責任」 16 「共食」と「健康障害」の意外な関係 第4部 「個」を尊重する家庭食とその影響 17 家族共食を蝕むブラック部活とブラック企業 18 家庭料理の変化と個化する家族 19 同じ釜の飯より「個」の尊重 20 食器に表れる家族の変化 21 「子どもの意思の尊重」という子ども放置 22 「リクエスト食」育ちの子どもたち――その後の姿 第5部 誰もが「自分」は譲れない 23 人に口出しされたくない 24 お教室の変化――みんな「教える」人指向 25 「私一人の時間」が欲しい 26 「自分時間」を生きる家族たち 27 「私」中心の呼称変化 第6部 個化する家族――その後の明暗 28 家庭の空洞化と「外ごと化」する家庭機能 29 正論と現実のはざまに 30 崩れなかった円満家庭とは 調査概要 あとがき -
母は死ねない
「育てたい」「愛したい」それだけの願いを叶えることが、こんなにも難しい。注目連載待望の書籍化! 一人として同じではない女性たちと、己自身の切なる声――自らも母としてあがくノンフィクション作家が聴き取り、綴る。 -
ウクライナのサイバー戦争(新潮新書)
ウクライナは、国内で人気のSNSがロシアのサーバーにホストされているほど「サイバー意識低い系」だったが、二〇一四年にクリミアを奪取され、その後もロシアによる攻撃が止まない現実を前に徐々に覚醒していった。政府データのクラウド化など防御策と、米軍や大手IT企業との連携、IT軍の創設などの攻撃策を組み合わせ、ロシアと互角以上に戦っている。サイバー専門家によるリアルタイムの戦況分析。 -
死者宅の清掃
生きづらさを独りで抱え込むすべての人へ贈る 韓国で15万部突破の衝撃作、待望の日本語版刊行決定! 韓国で特殊清掃の会社「ハードワークス」を経営し、自身も清掃員として現場へ赴くキム・ワン氏が綴る、孤独な死者たちの部屋に残された生前の痕跡。 キム氏の視線をだどった先に私たちは何を見るのか。 彼らを死へと追いやったものは一体何だったのか。 それぞれの部屋に残された届かぬままの「たすけて」が浮き彫りになる。 「コロナウイルス感染者が爆発的に増加し、毎日死亡者に関するニュースが続いていた2020年の初夏に韓国でこの本が発売されました。発売後すぐに多くの人が読んでくださり、出版社・書店・読者による「今年の本」に選んでくださいました。死という重い主題の本が成功した前例がなかった韓国で、思いもよらないことが起きたのです。」―本文より -
「若者の読書離れ」というウソ
「最近の若者は本を読まない」のは本当なのか?「中高生に読まれている本」の綿密な調査と分析を通し、十代の読書の実態を検証する。 -
沈みゆく大国 アメリカ
「1%の超・富裕層」が仕掛けた「オバマケア」で、アメリカ医療は完全崩壊! 次なるターゲットは、日本だ! 鳴り物入りで始まった医療保険制度改革「オバマケア」は、恐るべき悲劇をアメリカ社会にもたらした。「がん治療薬は自己負担、安楽死薬なら保険適用」「高齢者は高額手術より痛み止めでOK」「一粒10万円の薬」「自殺率一位は医師」「手厚く治療すると罰金、やらずに死ねば遺族から訴訟」。これらは、フィクションではない。すべて、超大国で進行中の現実なのだ。石油、農業、食、教育、金融の領域を蝕んできた「1%の超・富裕層」たちによる国家解体ゲーム。その最終章は、人類の生存と幸福に直結する「医療」の分野だった! 本書は、稀代のアメリカウォッチャーである著者が、完全崩壊した米国医療の実態とその背景を、入念な取材により炙り出した渾身のノンフィクションである。 ■主な内容 ・「がん治療薬は自己負担、安楽死薬なら保険適用」 ・「自己破産理由のトップは医療費」 ・「夢から覚めたら保険料が二倍に」 ・「一粒10万円の薬」 ・「高齢者医療費は三分の一にカット」 ・「自殺率トップは医師」 ・「手厚く治療すると罰金、やらずに死ねば遺族から訴訟」 ・「安い早い! ウォルマートがあなたの主治医になります」 ■目次 はじめに 父の遺言 序章 「1%の超・富裕層」たちの新たなゲーム 第一章 ついに無保険者が保険に入れた! 第二章 アメリカから医師が消える 第三章 リーマンショックからオバマケアへ 第四章 次のターゲットは日本 -
再考 ファスト風土化する日本~変貌する地方と郊外の未来~
日本各地のロードサイドに大型商業施設が建設され、その土地固有の歴史・自然・風土が顧みられなくなる現象を批判した『ファスト風土化する日本』(洋泉社新書y)が2004年に出版されてから19年。もはやファスト風土が日本の隅々まで浸透した今、郊外は社会の何を象徴しているのだろうか。ファスト風土の中で多感な時期を過ごした当事者である小説家・建築家・研究者ら13人が考える、令和の郊外論。 -
旅するモヤモヤ相談室
タンザニアの行商人、ブータンの酒飲み、エジプトのムスリム、パスタを深く味わうイタリア人……世界を知れば、悩みは解ける! 医学生が、先生たちを訪ねて見つけた、目からウロコの生きる知恵。読むと心が軽くなる、閉塞感を打ち破る対話集。 -
北関東の異界 エスニック国道354号線―絶品メシとリアル日本―
群馬県高崎市から茨城県鉾田市まで北関東を横断する一本の道、誰が呼んだか「エスニック国道」は知る人ぞ知る異国飯の本場だ。外国人労働者が集まるレストランやモスク、ときには彼らの自宅で著者がふるまわれるのは、湯気立ち上る皿、皿、皿。舌鼓を打ちつつ目撃したのは日本の屋台骨を支える「見えない人々」の姿だった。この国道はひと味違うぜ! -
東京ルポルタージュ 疫病とオリンピックの街で
自粛警察ユーチューバー、デビュー40年目のミュージシャン、名指しされた夜の街...... 2020年から2021年。感染と祭典の街に生まれた31の物語。聴け、東京の声を―― ●上京して「正義」の自粛警察活動に勤しんだ、ユーチューバーの知られざる過去。 ●新型コロナの感染源と名指しされた「夜の街」、取り戻すために動き出した人々の想い。 ●東京オリンピック、最前線で感染症対策にあたった専門家たちが考えたこと。 ●薬物依存症の患者が直面した危機。やがて彼は小説を書きはじめる... ●「鬼滅の刃」だけが救いになった女性が選んだ道。 ●行政が機能不全に陥る中で、訪問診療で新型コロナ患者を救おうとした医師。 ●休業を選んだバーが、それでも営業をあきらめない理由。 ●デビュー40年目の佐野元春が武道館ライブで歌う、「今までの君はまちがいじゃない」。 困難に直面しても、人は集い、そして歩き始める―― 雑誌、ウェブなど様々な場で活躍中のノンフィクションライターが街を歩き、耳を澄まし、描き出す2020~2021年の東京。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください -
ネット右翼になった父
ヘイトスラングを口にする父 テレビの報道番組に毒づき続ける父 右傾したYouTubeチャンネルを垂れ流す父 老いて右傾化した父と、子どもたちの分断 「現代の家族病」に融和の道はあるか? ルポライターの長男が挑んだ、家族再生の道程! <本書の内容> 社会的弱者に自己責任論をかざし、 嫌韓嫌中ワードを使うようになった父。 息子は言葉を失い、心を閉ざしてしまう。 父はいつから、なぜ、ネット右翼になってしまったのか? 父は本当にネット右翼だったのか? そもそもネトウヨの定義とは何か? 保守とは何か? 対話の回復を拒んだまま、 末期がんの父を看取ってしまった息子は、苦悩し、煩悶する。 父と家族の間にできた分断は不可避だったのか? 解消は不可能なのか? コミュニケーション不全に陥った親子に贈る、 失望と落胆、のち愛と希望の家族論! -
超解読! はじめてのフッサール『現象学の理念』
主観と客観の一致は原理的にありえない。 近代の哲学者たちを悩ませてきた「認識問題」の難問を解くために フッサールが考えた「現象学的還元」とは? 「内在-超越」、「構成」、「絶対的所与性」……。 さまざまな批判にさらされてきた現象学の誤解をとき、その核心に迫る一冊。 近代哲学の重要な原理を平易に読み解く大好評シリーズ第三弾! -
参謀の昭和史 瀬島龍三
太平洋戦争中は大本営作戦参謀、戦後は総合商社のビジネス参謀、中曾根行革では総理の政治参謀。激動の昭和時代を常に背後からリードしてきた実力者の60年の軌跡を検証する。 陸大を優等な成績で卒業し、太平洋戦下の大本営作戦参謀を務め、戦後は高度経済成長期に商社の企業参謀、さらに中曽根行革で総理の政治参謀として活躍――激動の昭和を常に背後からリードしてきた瀬島龍三。彼の60年の軌跡を巡る数々の伝説を検証し、日本型エリートの功罪と歴史に対する指導者の責任を問うノンフィクション力作。 -
成熟とともに限りある時を生きる
自分らしい生き方をしている人は憧れられます。いつでもみずみずしい笑顔で若々しい。衣食住も自分のスタイルがあるので何をしてもエレガントに見えます。自分も自由、だから、あなたも自由でいい。そんな大人の「私らしい生き方」が本書で学べます。 たとえば人は、「比べる」ことで幸せや不幸せな気持ちになります。顔やスタイル、持ち物、自分や家族の学歴、財力、社会的地位などなど、人と比べて感じる幸せは、相手に負けられないという気になったりして、自分自身を見失う原因になります。 誰とも比較しなければ、心は平安です。どうすればいつもそうでいられるでしょう。ドミニックさんいわく、「旅行や食事、住まい、消費などでステレオタイプになるのを避けてごらんなさい。自らの価値観で行動すれば、比べることは少なくなります」と。 本書では、このほか「受け入れる」「自分を尊重する」「一定の距離を置くこと」「分相応を覚える」など、「心軽く自由に生きる」ための貴重な秘訣が綴られています。 -
プリズン・ドクター(新潮新書)
母親が望む父親と同じ道に進んだ女性医師は、刑務所のお医者さんになって「天職」を見出した。〈文身〉〈傷痕〉〈玉入れ〉など、受刑者カルテには独特の項目はあるけれど、そこには切実に治療を必要とする人たちがおり、純粋に医療と向き合える環境があったからだ。薬物依存症だった母との関係に思いを馳せ、医師人生を振り返りつつ、受刑者たちの健康と矯正教育の改善のために奮闘する日々を綴る。 -
アメリカとは何か 自画像と世界観をめぐる相剋
ポピュリズムやナショナリズムの台頭,社会的分断の深化,Qアノンはじめ陰謀論の隆盛,専制主義国家による挑戦などを前に,理念の共和国・米国のアイデンティティが揺らいでいる.今日の米国内の分断状況を観察し続けてきた著者が,その実態を精緻に腑分けし,米国の民主主義,そしてリベラル国際秩序の行方を展望する. -
だから、もう眠らせてほしい
オンライン投稿サイト「note」にて、20万PV突破!!! 注目のノンフィクション・ノベル! 僕は医師として、安楽死を世界から無くしたいと思っていた。 安楽死を願った二人の若き患者と過ごし、そして別れたある夏に 何が起こったか――。オランダ、ベルギーを筆頭に世界中で議論 が巻き上がっている「安楽死制度」。その実態とは。 緩和ケア医が全身で患者と向き合い、懸命に言葉を交し合った 「生命(いのち)」の記録。 オランダでは年間七〇〇〇人が安楽死を迎え、日本の世論でも 国民の七割が賛成を表する「安楽死制度」。 スイスに行く手続きを進めながら、それが叶わないなら緩和ケア病棟で 薬を使って眠りたいと望んだ三〇代の女性。そして看護師になることを夢 に、子供たちとの関わりの中で静かに死に向かっていった二〇代の男性。 二人と過ごした日々を通して見えてきたものとは。 写真家で多発性骨髄腫をかかえる幡野広志氏、 世界中の安楽死の事例を取材して紹介した宮下洋一氏、 そして精神科医の松本俊彦氏と、 在宅で緩和ケアを行っている新城拓也氏との対談も収録。 【目次】 プロローグ ・吉田ユカからの電話 1:止まってしまった心――吉田ユカの場合 2:もう一人の安楽死――Yくんの場合 3:暮らしの保健室 ・看護という力 ・死の色と雨 4:スイスに行けない 5:安楽死に対峙する、緩和ケアへの信頼と不信――幡野広志と会う ・幡野広志と吉田ユカ ・緩和ケアを信頼できない理由 ・耐え難い苦痛とは何か 6:安楽死の議論はやめたほうがいい――宮下洋一に会う ・パンクするスイスの現場 ・流れ作業化する安楽死 ・海外の安楽死システムは完全か 7:命ではなく、希望を守りたい ・Yくんの右腕 8:安心して死にたいと言える社会――松本俊彦に会う ・安楽死をしたい人に、安楽死で応えるべきなのか 9:もし未来がわかったなら 10:少し先の未来がつなぐもの ・緩和ケア病棟にて 11:欲望を換金する――新城拓也に会う ・二極化する中での個人責任論 ・鎮静についての考え方と予防的鎮静 ・ノックされたら開けてしまう 12:一〇日間の涙 ・月曜日の憂鬱 ・カンファレンスにて ・ラインを引く ・一〇日間 エピローグ ・釧路の海に -
人生はそれでも続く(新潮新書)
かつて日本中が注目したニュースの「あの人」は、いまどうしているのか。赤ちゃんポストに預けられた男児、本名「王子様」から改名した十八歳、バックドロップをかけた対戦相手の死に直面したプロレスラー、日本人初の宇宙飛行士になれなかった二十六歳、万引きで逮捕された元マラソン女王……。二十二人を長期取材して分かった、意外な真実や感動のドラマとは。大反響の連載をついに新書化。 -
やまゆり園事件
2016年7月26日、知的障害者施設「津久井やまゆり園」で19人が死亡、26人が重軽傷を負った「やまゆり園事件」。犯人は植松聖、当時26歳の元職員だった。なぜ彼は「障害者は生きるに値しない」と考えるに至ったのか。地元紙記者が、37回の接見ほか丹念な取材を続け、差別を許容する現代日本のゆがみを浮き彫りにした渾身のドキュメント。 -
ホス狂い ~歌舞伎町ネバーランドで女たちは今日も踊る~(小学館新書)
私は今日も、担当に愛を課金する―― 「彼がわたしの王子です」 きらびやかなシャンデリアの下、薄化粧をした男性の隣でこのうえなく幸せそうな微笑みを見せる彼女は、今晩“王子”のために、いくら課金するのだろうか―― 緊急事態宣言中でも県をまたいで週5で歌舞伎町に通い詰める人妻、「好きで好きで仕方なかった」という動機で同い年のホストを刺した女、虐待といじめを受け、地元から逃げ出して「ホス狂いシェアハウス」に居場所を作った少女、圧倒的な美貌と財力を武器に人気ホストの“彼女”の座を手にした女王。 「シャンパンタワー代はママにカンパしてもらいました、もちろんパパにはナイショです」とはにかむ「実家通勤ホス狂い」。 パパ活で、風俗で、AVで・・・・身を粉にして稼いだ大金を、彼女たちはなぜホストに捧げるのだろうか。お金も時間も労力も体も、人生のすべてを賭けてホストクラブに通う女性たちは何を得ようとしたのか。そして行き着く先はどこなのか。日本一の歓楽街に入り込み、見つめ続けた歌舞伎町ノンフィクション。 -
ひろゆきと考える 竹中平蔵はなぜ嫌われるのか?
【ひろゆき VS 日本一嫌われた経済学者・竹中平蔵】 YouTubeチャンネル「日経テレ東大学」で話題になったトークに、未公開の追加対談を収録した、炎上必至の激論10時間! ひろゆき「どうして嘘をつくんですか?」 竹中平蔵「ひろゆきさん、それはイチャモンだよ!」 経済停滞の戦犯、既得権益の闇…… 日本の「病理」がいま暴かれる! 〇派遣労働は悪なのか 〇金持ちになった経済学者は二人しかいない 〇「パソナ会長」になった理由 〇ベーシックインカム実現への道 〇日本版CDC(疾病予防管理センター)をつくれ 〇日本人の給料が上がらないのはなぜか 〇技能実習制度を今すぐやめろ 〇霞が関を「同一労働同一賃金」特区に 〇参議院選挙、ひろゆきに出馬要請? ……etc -
考えて生きる 合理性と好奇心を併せもつ
SNS時代の情報収集術、メタバースやNFTの今後。ウクライナ戦争後の世界の行方、核融合技術と原発。自分が今35歳のサラリーマンだったら?社債転換型トークン、“安い国”日本の可能性。自分の頭で考えるためには?会話の最中に意識していることは?…などなど、現在進行形にして普遍性のあるテーマを語りあいつつ、それぞれの「考え方」「読み方」「話し方」まで披露。どうにも知的雑談が足りないコロナ時代に、「頂上の雑談」をお届けします。
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