1938年3月5日、東京は青山に生まれた骨董商・古美術鑑定家。
『開運!なんでも鑑定団』で、壺や茶碗や絵皿に向けて語られるその歯切れのよい口調、素人にも解り易い視点、しかしズバッと切り出される故事来歴や本物を見分けるポイントの押さえ方など、最初に見たときからいっぺんに好きになってしまいました。
...続きを読む本来、私が志向・嗜好するのは無名の民衆の作った、そこいら辺に転がっている二足三文のフォークロア=民芸なのであって、有名な誰それが作ったであろう高価な商品に何の興味も持っていないのですが、たまたま座興で、自分の審美眼を確かめるみたいな感じでこの番組を見ていて、それほど骨董や古美術には詳しくないのですが、出品された品物が本物かニセ物か、幾らくらいするのかは、割と私のヤマ勘は当たる方で、今まで80%以上の確率で当たっています。
それにしても、古伊万里鑑定の第一人者である彼のひと声で、その相場が左右されると言われるのですから、弟子入りして修業すれば私でも、少しはましな鑑定家に、ひょっとして彼の右腕にもなれるでしょうか?
いや、どう考えてもやっぱりダメですね。だって私は、眺めているだけでは気が済まなくて、すぐにお茶碗や皿を実際に使ってしまうから。