中島誠之助のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
ホンモノとニセモノの見分け方を、いかに実生活にいかすか。
骨董の目利きから、人生の目利きに。
失敗も人との出会いも、すべて自分の糧に…骨董を掘り出すように、人生も掘り出してきた著者の実践的骨董修業記。
[ 目次 ]
第1章 骨董小僧奮戦記
第2章 骨董屋になるまで
第3章 骨董小僧の修業時代
第4章 独立開業
第5章 古伊万里を世に送り出す
第6章 骨董街道をゆく
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共 -
Posted by ブクログ
1938年3月5日、東京は青山に生まれた骨董商・古美術鑑定家。
『開運!なんでも鑑定団』で、壺や茶碗や絵皿に向けて語られるその歯切れのよい口調、素人にも解り易い視点、しかしズバッと切り出される故事来歴や本物を見分けるポイントの押さえ方など、最初に見たときからいっぺんに好きになってしまいました。
本来、私が志向・嗜好するのは無名の民衆の作った、そこいら辺に転がっている二足三文のフォークロア=民芸なのであって、有名な誰それが作ったであろう高価な商品に何の興味も持っていないのですが、たまたま座興で、自分の審美眼を確かめるみたいな感じでこの番組を見ていて、それほど骨董や古美術には詳しくないのですが -
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Posted by ブクログ
著者は、なんでも鑑定団で有名な鑑定士。この本では、自身の生い立ちから修行時代、開店から現在までの経緯、鑑定や売買を巡る様々なエピソードや人との付き合い、焼き物の見方、買い方等のノウハウなど、色々な話題が網羅されていてとても面白かった。文章の語り口も軽妙でとても読みやすく、古物に興味の無い人でも、この世界の商売の仕方や人との付き合い方など、いろいろ参考になることも多いと思う。
古物商の世界は、真贋の鑑定からモノの評価の仕方、金銭のやり取りなど、全て自己責任でリスクも負わなくてはいけない大変厳しい世界だ。
著者は色々な失敗をしながらも、それを糧にこの世界を生き抜いて一流の鑑定士として成功している。 -
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
ニセモノを見抜く目を養い目利きとなるための心得。
[ 目次 ]
第1章 なぜニセモノにひっかかるのか(ニセモノだらけの世の中;ニセモノにひっかかる三つの法則 ほか)
第2章 ニセモノを見抜く力を養う(骨董業界の修業法;骨董に教科書はあるのか ほか)
第3章 ニセモノの歴史(ニセモノはプロの世界で取り引きされる;プロはニセモノにひっかかってもキャンセルはしない ほか)
第4章 ニセモノの本質(ニセモノとはどういう存在か;ニセモノに罪はあるのか ほか)
第5章 日本人とニセモノ(日本人はなぜ騙されやすいか;正倉院御物が語るもの ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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Posted by ブクログ
骨董の世界はなんだか妖しい香りがする。
なぜなら、見る人によってモノの価値が決まるから。そこに絶対はない。ホンモノとニセモノがあり、そしてまた同時にイイモノとクダラヌモノという別の観点がある。だから、それを見極めるところに、プロの超越した力と自分の美意識への信念が見える。
骨董を語ることは人間の信念や欲望を語ること。非常にいい目を持っている人も、束の間の欲望でその目が狂わされる。その一方で、ホンモノと同じぐらいに存在感を放つニセモノ達。極められたニセモノはホンモノに負けぬ力を持つ。それを作り出すニセモノ師たちの、少し歪んだ熱意と信念。それはドラマよりも深く、根深く、面白い。
著者の語り口 -