あらすじ
お宝はどこに眠っている?
「開運! なんでも鑑定団」だけではわからない本物の見分け方、掘り出し物の見つけ方、骨董の楽しみ方を教えます。
本物を見分ける目筋を磨きなさい
■ ファースト・インスピレーションで勝負しろ
■ 儲けようという欲の心を捨て去れ
■ 掘り出し物は値段より伝来で探す
■ 大切なのはどうしても欲しいという純粋な熱意
■ 約束にかなっていればすべて本物とは限らない
■ 時間をかけて本物をたくさん見なさい
■ 自分の好みのジャンルを極めなさい
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
著者は、なんでも鑑定団で有名な鑑定士。この本では、自身の生い立ちから修行時代、開店から現在までの経緯、鑑定や売買を巡る様々なエピソードや人との付き合い、焼き物の見方、買い方等のノウハウなど、色々な話題が網羅されていてとても面白かった。文章の語り口も軽妙でとても読みやすく、古物に興味の無い人でも、この世界の商売の仕方や人との付き合い方など、いろいろ参考になることも多いと思う。
古物商の世界は、真贋の鑑定からモノの評価の仕方、金銭のやり取りなど、全て自己責任でリスクも負わなくてはいけない大変厳しい世界だ。
著者は色々な失敗をしながらも、それを糧にこの世界を生き抜いて一流の鑑定士として成功している。どの世界でも一流になるためには、普段の努力、実践が欠かせない。焼き物だけでなく多くのアートに触れて、自分の鑑定眼を磨くことが必要と説いている。
正直、焼き物の世界にはあまり興味が無かったが、この本を読んで、祖母の形見の品の萩焼に興味が出てきた。この本によると、萩焼にも取り扱い方のノウハウがあるということで、とても参考になった。旅行に出掛けた時には、工芸品の美術館巡りをしてみたいと思う。