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いま、全国で急速に「野球少年」が消えている。理由は少子化だけではない。プロとアマが啀(いが)み合い、統一した意思の存在しない野球界の「構造問題」が、もはや無視できないほど大きくなってしまったからだ。このままいけば、三十年後にはプロ野球興行の存続すら危ぶまれるのだ。プロ野球から学童野球まで、ひたすら現場を歩き続けるノンフィクション作家が描いた日本野球界の「不都合な真実」。
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Posted by ブクログ
1995年時点での日本のプロ野球=NPBと、 アメリカのメジャーリーグ=MLBの収益 はどちらも1400億円と同程度でした。 しかし2018年では、NPBが1800億円で あるのに対して、MLBは何と1兆円を超え ています。 この差は何なのか。 NPBも増えている、と言えるかもしれない ですが...続きを読む、巷間言われていように少子化に 加えて、野球人口も減る一方です。 野球に限らずどんな競技でもアマチュアの 裾野が広くならなければ先細りが目に見え ていることは素人でもわかります。 では本当に野球に関してはアマチュア人口 は減っているのでしょうか。甲子園は人気 ですし、単なる都市伝説では?と思って しまいます。 そんな不都合な真実に迫る一冊です。
すごいドキッとするタイトルで気になったので読んでみた。 これは単なるプロ野球のことだけではなく 今日本のプロアマ、小中高生、社会人全ての世代を含む 「野球」の危機を書いていると思う。 少子化の問題もさることながら 指導法も今現実的に球技人口が減り続けていることの危機感の無さ。 他のスポーツももちろん...続きを読むだけど 特に野球(硬式軟式共に)をやるという人数の下り幅のなんと多いことか。 そして取り仕切っている企業や団体の方向性の違いが そのまま直接若い世代(小中高生など)にダイレクトに問題になってて 俗に言う「大人の事情」に振り回される、振り回され方が酷い。 私も野球ファンだが、今の現状を叩きつけられているのをひしひし感じた。 パリーグの様にセリーグも団結出来ないものか?とかももちろん もっと全体的にアマチュア、社会人、小中高生を盛り上げないと 今の時代進化しているのだから、取り残されてしまうんじゃないか 最悪の場合、日本から野球無くなってしまうんじゃないか?とか。 読んでよかった。全ての野球ファンは是非読んでほしい。
野球界の見通しは暗い。少子化もあるが競技人口の減少、特に少年野球。サッカーと異なり協会それぞれバラバラの野球界の現状を斬る。 50代に手の届く自分。子供の頃の遊びは野球。公園、空き地、河川敷など場所はあったし野球中継を見て憧れる選手がいた(中日の田尾)。気がつけば今では球技禁止の公園ばかりだし少年...続きを読む野球チームもお茶くみなどの当番と費用からだろう、野球をやる子供は減少している。サッカーの方が子供には人気がある。 一方では100回目を迎えた甲子園。観客動員数は新記録だったという。この落差。甲子園からプロ野球を本気で目指す一部の子たちだけのスポーツになっている。小学生から硬式野球をやる子が増えている。 プロ野球、日本と台湾にしかない社会人野球、学生野球、少年野球。これらの位置付けがサッカーより歴史がある分統一されてない。プロアマの垣根。 野球に関する多くの問題を提起した暗い内容の一冊。だが光の部分にも本書は言及しているのが救い。
敦賀高校のオフシーズンの2チーム制(片方は勉強して練習に出ない)。武生商業の生徒が練習を構成するという方針。弘前聖愛高校の小学生に冬場の練習場を提供する代わりに(?)、野球教室を自分達で企画して教える。 そういった先進的な取り組みを知れたのが、一番良かった。
近年の日本プロスポーツ界に参入したサッカーやバスケットボール界は、下部組織を含めて多くのチームが競い合い、選手の流動化、代表チームの強化で盛り上がっている。年々、着実に進歩していることがよく見える。 その一方、歴史ある野球界はどうか。トップリーグであるNPBはチーム数がずっと固定され、FA制度など...続きを読むの選手の移動も盛り上がりに欠ける。日本代表チームも辞退者が多い。さらには、競技人口も減少している。 このまま野球人気は衰退し、消滅してしまうのか。小学生野球から軟式野球、甲子園、そしてプロ野球とあらゆる野球階層の取材を通して、著者は消滅しつつある日本野球界の現状とその対策を分析する。 本書を読み終えて思うのは、日本野球界にはリーダーシップが欠けていることだ。様々な団体が勝手に予算を使って大会を開催するため、強いチームは引っ張りだこ。年間100試合をこなす小学生野球チームもあるという。その一方で弱いチームや選手は出場できる公式戦はほとんどない。その結果、才能のある選手は負担増で故障し、才能のない選手は成長する前に競技を離れる。そんな悪循環。 そもそも、日本野球界を引っ張るべきはプロリーグのNPBであるべきだが、そのNPB内部ですら、セ・リーグとパ・リーグの連携が取れておらず、トップのはずのコミッショナーは名誉職。これでは日本野球界全体の調整役は果たせない。 野球がスポーツの中で圧倒的人気を誇っていた時代はもう終わった。やがて、複雑なルールとカネのかかる道具が必要なマイナースポーツとして扱われる時代が来ることは間違いない。
<目次> 第1章 プロ野球ビジネスが成り立たなくなる日 第2章 消える野球少年 第3章 二極化する高校野球の行く末 第4章 「プロアマの壁」は崩れていない 第5章 学童野球の闇 第6章 野球村に必要なアップデート <内容> 近年、野球帽をかぶった少年を見かけなくなった。公園でキャッチボ...続きを読むールする少年たちも。高校野球では、大船渡高校の佐々木投手の話題で持ちきりだ(本番の大会は今一つ盛り上がりに欠けている)。プロ野球も面白くない。地上波の放映もほとんどなくなった。本によれば、MLBも興味を持っている層(野球を見ている層)の平均年齢は53歳だそうだ。彼此岸ともに同じ傾向か…。野球少年の数は自分の印章通り減っている。道具に金がかかるので、不況の影響もあり、子供たちの引率の親の負担も(金も時間も)結構あるらしい。まあ、サッカーやバスケットボール、卓球のプロ化も相まって、相対的に野球人気が下がっているわけだ。 第6章に効果的な解決策が載っていないというか、著者は「野球村」を投げ出している感も。自力更生ができるか?このままではじり貧なんだけど…。
個人的には知っている内容も多かったが、丹念に取材されていて、読みやすく、問題構造が理解しやすい。 やや煽りが入ったタイトルだが、ライターさんからは、野球への愛情と、どう折り合うべきかが、書かれており、好感が持てる。野球ファンには是非読んだ上で議論して欲しい
プロ、高校野球、社会人、学童野球それぞれに運営者が異なりサッカーのように一つになれないため、野球人口激減・子どもの野球離れという難題に対して効果的な対策を打てずにいる。まずは、人気の足元にある危機の事実を受け止めるべし。 古くから、それぞれに力を持った強力な権益団体があって、かつては有効だったけど...続きを読む今の時代には合わなくなっている…って、日本の状況の縮図。
野球を愛するがゆえに、ショッキングなタイトルになっているのだと思う。 僕はコアなファンではないが、野球は好きです。 これからもずっと日本で野球が見られる、できることを願ってやまない1人です。
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野球消滅(新潮新書)
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中島大輔
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