良書 図が豊富で分かりやすかった。
魅力的な声を出して、説得力をアップしよう。そのために、簡単なエクササイズをしよう が本書のメッセージです。
話す内容や、その構成をどうするかは対象外ですのでご注意を。
気になったのは、次です。
・みんな、「いい声」を出したくても、そのやり方を知らない
・声
...続きを読むは体という楽器から出てくる音色なので、そのもとになる体を整えていくことで、共鳴する声が自然とよくなります。
・「腹から声を出せ」などといわれますが、吸い込んだ空気は、肺にはいっていますから、声をだすには、肺を動かすための背中から胸にかけての筋肉が重要となってきます。声の小さい方の場合、全体的に十分な筋肉がついていないケースが多いです。
・まず、深い呼吸を意識します。この時にやみくもに呼吸するのではなく、発声には細く長い呼吸が必要であることを意識し、喉に必要以上の力を入れないよう気をつけます。
・通る声で話す―張り上げても声は届かない どんなにマイクの性能がよくても、対象となる人を意識し、その人に向けて声を出すようにコントロールしないと遠くにいる人には聞こえにくくなります。声を出すことは、「的に向けてボールを投げる」ことによく似ています。
・あまり、ハキハキとした話し方をすると「キツイ人」、「ちょっと怖い人」という印象を持たれがちです。
・伝わるように話すにはどうすればいいでしょうか?まずは自分の話し方の特長を認識した上で、一文あたりの長さを短くします。一度、自分が伝えたいことを紙に書くなどするとよいでしょう。
・説得力を増すために、少し漢語を増やしてみるとか、鼻濁音の「んが」ではなくて、「が」という音ではっきり話すとハキハキしていて、かつ、自信をもって話している、という印象を与えることができます
・それと同時に、「文章は短め」にして「主語と述語をはっきりさせる」ことが大切です
・読みやすい文章というのは、一文の長さが、80字から120字ぐらいといわれています
・声の出し方
① 不自然な声の高さや、ささやき声ではなさない
② のどや、肩に力を入れている時、声をださない
③ 必要以上に大声で話さない
④ 早口で話さない
・正しい姿勢を心がける
・正しい姿勢は、壁にかかとをつけて立った時に、後頭部、肩甲骨、お尻、ふくらはぎ、かかとが壁につきます。
目次
はじめに
序章 声は変えられる!
第一章 声を人に届かせる──声の大きさ・長さを変える
第二章 魅力的な声になる──声の質・高さを変える
第三章 役割に合った声のマネージメント──くせを正すとより伝わる
第四章 声にトラブルを抱えてしまったら──声の疾患
第五章 仕組みを知って、よりよい声になる
第六章 声に効く生活習慣
第七章 声のチェックリスト
あとがき
おもな参考文献
ISBN:9784582854541
出版社:平凡社
判型:新書
ページ数:240ページ
定価:760円(本体)
発売日:2009年02月13日初版第1刷