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「俺たちは、猟犬だ!」激増する薬物犯罪に敢然と立ち向かうのが厚生労働省の麻薬取締官、通称「マトリ」だ。麻薬、覚醒剤など人間を地獄に陥(おとしい)れる違法薬物の摘発、密輸組織との熾烈な攻防、「運び屋」にされた女性の裏事情、親から相談された薬物依存の子供の救済、ネット密売人の正体の猛追、危険ドラッグ店の壊滅……約四十年間も第一線で戦ってきた元麻薬取締部部長が薬物事犯と捜査のすべてを明かす。本邦初の稀少(きしょう)な記録。
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Posted by ブクログ
マトリの仕事ぶりが分かる一冊。 取り締まり対象の変遷は歴史的背景を含め、勉強になりました。 文章も分かりやすく一気読みでした。
自分の身近な場所でブツのやり取りが行われていたことに驚きとともに恐怖を感じた。 大麻合法化が喧伝されている今、果たして合法化することによってどこが「得」してどこが「損」するのか、そこを整理しながら社会的に最善(妥協かもしれないが...)の落とし所を見つけなければならないと思わせる本だった。 難しい...続きを読む...
警察は総合診療科、麻取は最先端の医療チーム。ほかに税関と海上保安庁も薬物捜査権限を持つ。麻取の総員は300人と極めて少ない。 麻薬の世界市場規模を50兆円とする統計も存在する。これはフィリピン国家予算の約6倍である。 諸外国の麻薬はヘロイン、コカインが主であり、覚醒剤が8割を超えている日本は世界的に...続きを読む珍しい。フィリピンでは覚醒剤かシャブと呼ばれている。覚醒剤は日本で初めて合成されたことに由来していると思われる。 シャブの語源は、戦後ヒロポン取引を行っていた男サブが変化した説、骨までシャブられ死ぬという説などがある。 原料の植物を栽培する必要がなく化学部室の合成のみで製造可能なため、製造が割と簡単である。 アフガニスタンは世界最大のヘロイン原産地であるが、テロ戦闘員はヘロインではなく覚醒剤の一種を服用しテロ行為を行う。ヘロインは資金源、覚醒剤はテロの道具である。
非常に面白い本です。 そもそもマトリ=麻薬取締官が厚生労働省に 属していることを、どれだけの人が知っている のでしょうか。 警察ではないのです。 戦後間も無くのヒロポンから、最近の危険ドラ ッグまで、いわゆる薬物に関わる事例が全て 網羅されています。 こういう本を読むと、今までは新聞やニュース...続きを読む で何となくスルーしていた情報に対しても、 「おっ、彼らマトリはまた大きな事案の検挙を 成し遂げたのだな」と、関心を持つようになり ます。 社会に対する目が広がります。 もう一つ彼らの仕事に対する姿勢には感動しま した。 昨今の麻薬取引はIT化されていることは想像に 難くないと思います。ネット経由での取引は とても増えているらしいとか。 それらに対して、マトリの方々はIT知識を得よ うと必死に勉強するのです。何歳になっても です。 「俺には無理」と言うことなく、幾つになって も新しい知識を仕入れようとするその姿勢には 学ぶことが多い一冊です。
麻薬取締官の視点で見る麻薬事件史といったところ。 直に接してきた中毒者、売人、元締め、あるいは中毒者の家族、といった面々の発言が生々しい。 麻薬犯罪の恐ろしさとか、悪質さとかがよく伝わる。自分たちは薬には手を出さない販売店の店員とか、すごく嫌な感じだ(売人が全員中毒者であるわけはないのだが)。 一...続きを読む方で、麻薬取締官の勤務実態とか生活とかが読めるのかと思っていたので、そこは物足りなかった。リアルな捜査方法は書けないだろうけど、小説じみた面だけでなく公務員としての生活もあるはずで、そこを知りたかった。
厚労省管轄下の薬物犯罪と捜査を担う、麻薬取締官、通称「マトリ」の実態に迫る一冊。 そもそも一般人にとって麻薬に関わる犯罪は警察の範疇なのでは?と思っていたが、日本では、警察、マトリの他に税関、海保の4つの機関が関わっていて互いに連携しながら活動しているという。 マトリの特徴としては、捜査官、行政官、...続きを読む薬剤師の顔を併せ持ち、300名程度の少数精鋭組織。それで全国をカバーしてるのは驚き。 戦後ヒロポンの乱用に対応すべく組織が発足し、取り締まる薬物も大麻、ヘロイン、向精神薬、脱法ドラッグ、流通経路も時代によって変遷し、逸れに毅然と立ち向かってきた「マトリ」による激動の軌跡。 淡々とした文面の本書の裏には、語りたくとも書けず、語り尽くせない深い闇があるのだろう。 そんな中、日本国民の安全と平和の維持に尽力している組織があることを知る機会を与えてくれた一冊だ。
薬物についての過去から現在について勉強になった。 昨年、オランダに行き大麻を吸ってから合成カンナビノイドについて調べることがあった。 幸い、日本で大麻や合成カンナビノイドを使用するほど中毒に陥らなかった。個人的には大麻の依存性はあまり高くないんじゃないか?と思い、海外の文献を調べた結果やはりそうだっ...続きを読むた。依存という観点では、アルコールやタバコ、カフェインよりも低いことが科学的に証明されていた。だからと言って推奨するものではないが、日本において大麻の医療研究はすべきだなとは思う。 まとまりのない文章になってしまいましたが、危険ドラッグの全滅。素晴らしいと思います。 また時がきたら読みたい。
ちょっと難しかったが、麻薬、覚醒剤に対するマトリ約300人の奮戦ぶりがわかった。 会社の図書に推薦した。
◯漢らしい文章、熱い、マトリ24時。話を戻そう。 ◯著者は人事院総裁賞を何度も受賞している。こんな賞、誰がどうしたら受賞できるんだ?と思ったことがあるが、なるほど、こういう組織、人たちが受賞するのだと思えば納得である。 ◯厚生労働省といえば、今で言えば感染症対策、少子化対策して、介護政策、年金政策な...続きを読むどなど、我々の生活に密着した政策が多い中、麻薬取締もやっている。幅広過ぎる。しかも麻薬取締官は拳銃所持しているという。よほど行政に詳しくないと、これは知らないのではないか。 ◯働いている人は主に薬剤師さん。病院、薬局、ドラッグストアに勤めているイメージしかない。資格取る人でこの仕事選ぼうという人はどんな人なんだろう。 ◯仕事内容は。拳銃持って、刑事よろしく犯人を追い詰めていく。クスリで不安定な精神の人であれば、危険も多いことだろう。 ◯この本の良い点は、謎に包まれている麻薬取締官の仕事を広く知らしめるところにあると思う。冒頭にも書いたが、とにかく素直な文章に、著者の実直とともに、やりがいを伝えてくれる。もしも若い頃にこの本を読んでいたら、この道を選ぶこともあったかもしれないと思える一冊。
戦後のヒロポン時代、70年代のドヤ街を舞台にしたシャブ時代、そしてイラン人組織の登場から始まる第三次乱用期と言われる現代に至るまでの日本の薬物蔓延の歴史の説明箇所が非常に参考になった。 薬物取引の背後には暴力団関係者がいるイメージがあるが必ずしもそうではなく、イラン人密売人やネット販売を行う若者等...続きを読む、薬物取引を行う者は多様であるそうだ。 薬物需要がある限り、今後も新たなプレーヤーが出てきてくることは間違いないなく、それを追うマトリの仕事がなくなることは無いだろう。
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マトリ―厚労省麻薬取締官―(新潮新書)
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