中村安希の作品一覧
「中村安希」の「インパラの朝 ユーラシア・アフリカ大陸684日」「愛と憎しみの豚」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「中村安希」の「インパラの朝 ユーラシア・アフリカ大陸684日」「愛と憎しみの豚」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
沢木耕太郎さんの紀行小説「深夜特急」を彷彿とさせるノンフィクション。
300頁にも満たないこの1冊に、広大な世界が広がっていた。
異国の文化や国民の気質、それらを著者の目を通して感じたり疑似体験できることが、たまらなくおもしろい!
これだから読書はやめられない。
その国、人の考え方や感じかたによって交わされる会話も違う。
◯◯人というカテゴリーでしか知らない異国に住む生身の一人一人と向き合い、肌でその人の暮らしや思想、体験と向き合えることが、私の目にはとても眩しく映った。
まさに一期一会の世界が広がっていました。
日本にも言えることだけど、その土地の食文化や気候、慣習に身を置いて過ごすの
Posted by ブクログ
子供の頃はすべてが新鮮だった。
父親と一緒に捕まえたカブトムシの光沢や
ここからどこまでいけるのかと
自転車を漕ぎまくったときの足の痛み。
パチパチと喉で弾けるコーラの味。
そして初めて握った女の子の手の柔らかさ。
すべての物事を自分の中に刻み込み
新しい明日、新しい刺激に心を震わせる。
しかしどうにもならないことだが
人は年を重ねるたびに心の震えを失っていく。
代わりに心のうえに積み重なっていくのは
いろいろなものを失っていく喪失感だ。
主人公であり書き手のアキは
友人のミヅキを死というかたちで失う。
ぽっかりと空いてしまった心の穴を埋めるため
アキは世界一綺麗といわれる
ラダックの
Posted by ブクログ
開高健ノンフィクション賞を受賞した時から気になっていたけれど、今まで読まずにいた。読み終えた今思うのは、『15年間損した。もっと早く読んでおけばよかった。』と。
文章は簡潔でいて筋肉質。それでいて情緒はあり、読後は感慨深い。
ユーラシア大陸からアフリカ大陸を旅して2年。序盤のアジアと終盤のアフリカではタッチが異なるが、それは国情の違いか、流れた旅の経験がそうさせているのか。
あったことをそのまま並べ、全てをアピールするのではない。
大きく心を動かされたこと、強く感じたことを、その出来事と著者の心を両方描写しているので、より著者の心の内が強調されている。読者である僕に伝わるのは