無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ 2020年03月08日
昭和初期に売られて吉原で働いた女の子の手記。
強烈な内容のルポ。彼女はすごく強靭な知性と理性の持ち主だと思う。
騙されて毎日男に春をひさぐ仕事をさせられる時点で死ぬか狂うかという心境だと思うのに、それをたんたんと日記につけるとは。
家族のためにという大義が、個人の意思を上回っていた時代とはいえ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年02月22日
1924年、実際に群馬の田舎から吉原に売られた女性の日記。
1924年といえば大正13年、谷崎の痴人の愛や、宮沢賢治の春と修羅が世に出た年だ。
そう考えると、案外最近までこういった文化が残っていたんだなと思う。
今までいろんな文献や資料を見るに、廓の女性は大変だと思っていたが、実際に存在が確認でき...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年01月30日
大正の末期。文学の好きな女の子がいた。酒飲みの父が死んで借金が残り、周旋屋に騙されて吉原の遊郭に売られ、日記をつけていた。それが大正15年に出版されたものがあり、数十年を経て3年前に再出版された。
表紙が少女漫画風の花魁なので子供が女性史の勉強のために読むような本かと思ったが、とんでもなくヘビーな...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年02月01日
世にこのような本が出ていたなんて。復刻するのが遅すぎやしまいか!とも思うけれど、自分が生きているうちに読めて良かった。
江戸時代のような「格」が失われた吉原、ずさんな・悲惨な環境で春駒は自分を見失っていない。遊女の生活が手に取るようにわかるのがいい。数々の作家さんや映画監督などが、この本を資料として...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年07月06日
ジャケ買いでしたがものすごく衝撃を受けました。
八十年という前に、これだけの文才ある(即ちある程度は教育を受けている)聡明な女性が、自分の体を売って生活していたという事実。
何度も何度も、これは物語ではなく事実の日記なんだと言い聞かせながら、ゆっくり読みました。
吉原の(あくまでも春駒のいた店...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年11月05日
昭和初期に妓楼に売られてその後脱出した女性の日記。
2つの側面がある。
1.人身売買の理不尽、過酷さへの抗議
2.吉原を取り巻く人々(花魁、楼主他、客)の人間観察。
両方が背中合わせであり、いずれ筆者が脱出することも分かっているので2を楽しく読む余裕もあり、その2を書くたくましさが1を前向きなも...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月19日
ふと目につき、手に取ってみたら、「大正15年、柳原白蓮の序文で刊行され、当時の社会に波紋を呼んだ、告発の書」
というので気になって読んでみた。
親の借金のため19歳で吉原へ売られた光子が、花魁・春駒として過ごした日々を綴った壮絶な記録。
この本の出版の翌年に、もう1冊「春駒日記」を出版し、彼女を...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。