吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日

吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日

669円 (税込)

3pt

「もう泣くまい。悲しむまい。復讐の第一歩として、人知れず日記を書こう。それは今の慰めの唯一であると共に、又彼等への復讐の宣言である――」。親の借金のために吉原へ売られた少女・光子が綴った、花魁・春駒として日々、そして脱出までの真実の記録。大正15年に柳原白蓮の序文で刊行され、娼妓の世界に、また当時の社会に波紋を呼んだ告発の書。

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吉原花魁日記 のシリーズ作品

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  • 吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日
    669円 (税込)
    「もう泣くまい。悲しむまい。復讐の第一歩として、人知れず日記を書こう。それは今の慰めの唯一であると共に、又彼等への復讐の宣言である――」。親の借金のために吉原へ売られた少女・光子が綴った、花魁・春駒として日々、そして脱出までの真実の記録。大正15年に柳原白蓮の序文で刊行され、娼妓の世界に、また当時の社会に波紋を呼んだ告発の書。
  • 春駒日記 吉原花魁の日々
    689円 (税込)
    19歳で吉原に売られた実在の花魁・春駒の記した、1927年刊『春駒日記』の復刻版。前作『吉原花魁日記』では廓で綴っていた日記を、本書はその1年後に「廓での日々」を改めて書き綴った、もうひとつの記録。親友・千代駒からの手紙や当時の社会面を賑わせた新聞記事、婦人雑誌に寄せた脱出の顛末、光子の写真なども掲載。

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吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年03月08日

    昭和初期に売られて吉原で働いた女の子の手記。

    強烈な内容のルポ。彼女はすごく強靭な知性と理性の持ち主だと思う。

    騙されて毎日男に春をひさぐ仕事をさせられる時点で死ぬか狂うかという心境だと思うのに、それをたんたんと日記につけるとは。

    家族のためにという大義が、個人の意思を上回っていた時代とはいえ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年08月26日

    春駒、という源氏名で大正時代の吉原を過ごした森光子という女性が残した記録でした。
    ところどころグレイになって読めない部分がありました。解説を見たところ、当時の検閲のあと、とのこと。出版された時代の、生々しさを感じます。

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    Posted by ブクログ 2017年02月22日

    1924年、実際に群馬の田舎から吉原に売られた女性の日記。
    1924年といえば大正13年、谷崎の痴人の愛や、宮沢賢治の春と修羅が世に出た年だ。
    そう考えると、案外最近までこういった文化が残っていたんだなと思う。

    今までいろんな文献や資料を見るに、廓の女性は大変だと思っていたが、実際に存在が確認でき...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年01月30日

    大正の末期。文学の好きな女の子がいた。酒飲みの父が死んで借金が残り、周旋屋に騙されて吉原の遊郭に売られ、日記をつけていた。それが大正15年に出版されたものがあり、数十年を経て3年前に再出版された。

    表紙が少女漫画風の花魁なので子供が女性史の勉強のために読むような本かと思ったが、とんでもなくヘビーな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年02月01日

    世にこのような本が出ていたなんて。復刻するのが遅すぎやしまいか!とも思うけれど、自分が生きているうちに読めて良かった。
    江戸時代のような「格」が失われた吉原、ずさんな・悲惨な環境で春駒は自分を見失っていない。遊女の生活が手に取るようにわかるのがいい。数々の作家さんや映画監督などが、この本を資料として...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年07月06日

    ジャケ買いでしたがものすごく衝撃を受けました。

    八十年という前に、これだけの文才ある(即ちある程度は教育を受けている)聡明な女性が、自分の体を売って生活していたという事実。

    何度も何度も、これは物語ではなく事実の日記なんだと言い聞かせながら、ゆっくり読みました。

    吉原の(あくまでも春駒のいた店...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年01月16日

    苦界にあって日記を書き続けることで、自分を保ち、光を見失わなかった光子さん。書くことの力はすごい。立場はまったく違うけれど、神谷美恵子日記を思い出す。

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    Posted by ブクログ 2018年11月05日

    昭和初期に妓楼に売られてその後脱出した女性の日記。

    2つの側面がある。
    1.人身売買の理不尽、過酷さへの抗議
    2.吉原を取り巻く人々(花魁、楼主他、客)の人間観察。

    両方が背中合わせであり、いずれ筆者が脱出することも分かっているので2を楽しく読む余裕もあり、その2を書くたくましさが1を前向きなも...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月19日

    ふと目につき、手に取ってみたら、「大正15年、柳原白蓮の序文で刊行され、当時の社会に波紋を呼んだ、告発の書」
    というので気になって読んでみた。

    親の借金のため19歳で吉原へ売られた光子が、花魁・春駒として過ごした日々を綴った壮絶な記録。

    この本の出版の翌年に、もう1冊「春駒日記」を出版し、彼女を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年07月07日

    引き込まれるように読んだ。
    読みにくいと感じる箇所もあるが、フィクションでみる花魁よりもとてもリアル。
    金勘定が本当に酷く働けど働けど借金が嵩み、読んでいて辛く感じた。
    突然脱出編に入るので森さんが脱出に至るまでの経緯や具体的にいつから計画していたのか、白蓮さんとのお話なども知りたかった。

    0

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