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19歳で吉原に売られた実在の花魁・春駒の記した、1927年刊『春駒日記』の復刻版。前作『吉原花魁日記』では廓で綴っていた日記を、本書はその1年後に「廓での日々」を改めて書き綴った、もうひとつの記録。親友・千代駒からの手紙や当時の社会面を賑わせた新聞記事、婦人雑誌に寄せた脱出の顛末、光子の写真なども掲載。
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Posted by ブクログ
壮絶な実話なのに、本を愛し、自分の人生を見捨てなかった作者。吉原に身売りされ、壮絶な毎日を送る中、日記形式で描かれています。吉原の細かい地図もあります。著書でもある主人公は本が好きで文字も読め、経営者が花魁達の稼ぎを誤魔化している事を見抜き、吉原から自らの力で抜け出します。実話なので、歴史として男女...続きを読む問わず読んでも後悔しない作品。
大正時代の吉原の花魁が書いた日記。客とどんな話をしたかとか、同僚とどんなことを話したといった内容が中心。当時の吉原は脱出が困難だったらしく、後半にかけて著者とその友人が脱出した経緯も書かれる。 警官が店側に付く等、現代では考えられないような事柄も多い。性病になった著者が吉原病院に入院する話があり、同...続きを読むじ境遇の花魁も多数入院していて、それぞれの境遇を嘆き合う辺りの描写は悲惨の一言。 すごい作品だが、著作権継承者が判明しないまま出版されているようだ。
大正時代、吉原の遊郭を脱出して、白蓮夫人(大正三美人と言われた、大正天皇のいとこ)の家に逃げ込み、助けてもらった花魁の、日記。先日読んだ「光明に芽ぐむ日」と同じ著者。 生きながら牢屋の様に逃げることができなかった、吉原の遊女。彼女は文学が好きで、日記をつけていた。 遊郭における遊女同士の人間関係、お...続きを読む客さんの様子が細かく書かれている。病院でリンパ腺の手術を受ける部分は、壮絶である。 自分を売った母親の死に目に会うことができたものの、葬式に参列することは親戚が世間体を気にして許してくれない。 政府ぐるみでこの恐ろしい伝統的な売春が行われていたというのは、日本の恥の歴史だ。 涙なくしてこの本は読めない。 ただ、遊女が病気になった時みんなが助け合ったり看病しあったりする様子は感動的だ。苦労している女性たちなのでお互いの痛みがよくわかるのだ。 この著者は、この後結婚した。夫婦でやくざに追われていたようだ。その後のことは誰も知らない。幸せに一生過ごしたのだろうか。
第二弾だけれども内容全てが続編ということではない。書体が日記形式ではないが、ほんの数頁でポロッと書いてるエピソードがその人や出来事を思い出しながらしたためているんだなぁと寧ろリアリティがあった。玉のつけ方、廓内の忙しいスケジュール、貧しい食事、身につける・口にする物全てが遊女の借金になる理不尽なシス...続きを読むテム、不衛生な病院内…知るほどに、煌びやかなことなんか上辺だけの世界なんだと痛感。巻末の脱走記、新聞記事が"これは本当にあった出来事なんだよ"と訴えかけてるようだった。
吉原に身売りされ、毎日のように客を10人も取らされる日々。そんな中でも自分を失わないように日記をつけ、歌を詠む春駒。白蓮を知ることによって、自分の置かれている場所から逃げるという道を選ぶ。白蓮夫妻が、彼女を吉原に返さず、親身になって社会運動家に彼女を繋いだことに安堵した。ほんの70年ちょっと前、戦前...続きを読むは女性の地位は低く、貧しさを理由に人身売買が行われていたこと、水揚げの4分の3は遊郭の主人が受け取り、女郎はたった4分の1しか受け取れない。そこから借金を返し、医者代や衣裳代、髪結い代などを引かれたら、いくらも手元に戻らず、いつまでも借金は返せない。ひどい仕組みだったということもよくわかった。
正直に言って興味本位だったわけですが、読んでみてそれだけではない感情を持ちました。 借金をせざるを得ない環境、今ほども教養のない状況、そういったものから虐げられていた人たちを興味のみで見ることはできないな。 脇道なのかもしれないけど、教育、教養、知識と言ったものの重要性を強く感じる一冊でした。
大正初期、吉原には、7000人の娼婦が花魁として死に物狂いで生きていた。吉原病院での悲惨極まる病床生活。そして吉原からの脱出劇。ドキュメンタリーとして、また歴史的資料としても非常に貴重な読み物だと思う。後半部分は凄く重いが、前半部分のダメ男話はかなり笑えるものがある。一読の価値あり!
『吉原花魁日記』と同じ著者による本です。 前作の補完のような形で、著者が遊郭にいた時のエピソードが複数描かれています。 著者が脱出した後の遊郭の様子や、著者の親友であり同じく花魁であった千代駒の脱出の様子など興味深い内容となっていました。 前作と今作は過去に出版された物の復刊のような形ですが、著者で...続きを読むある森光子さんの晩年が不明ということで著作権継承者も判明していないそうです。 遊郭の中から、遊女の視点から描かれた前作と今作はとても貴重なものであり、多くの人に読んで欲しいと思いました。
花魁の苦しい日々の日記。男性達は彼女を通り過ぎるだけ。恋だと言いつつ、自分の思いだけで彼女の牢獄のような日々には気がつかない。 病気になったときに互いを気遣う花魁同士の優しさに、貧しくとも心は踏みつけられない女性の強さを思う。 花魁から脱した後も、夫とふたり、ヤクザに追われる日々だったようだが、幸せ...続きを読むもある人生であってほしい。
『吉原花魁日記』第ニ弾。80年ぶりの復刻とのこと。遊女モノは多く読んできたが、本作は時代小説とは異なり、ノンフィクション。吉原脱出時の新聞記事も収録されている。前作のような日記形式ではなく、エッセイのよう。吉原病院での治療の様子などは貴重な記録と言えるが、その他の話は前作と重なるところがあり、全体と...続きを読むしてはイマイチ。
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