ルポ 賃金差別

ルポ 賃金差別

715円 (税込)

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3.9

同じ職場で同じ働き方をしていても、賃金に差が生じるのはなぜなのか? 労働者の三人に一人が非正規雇用となり、受け取る生涯賃金にも大きな格差が生まれている。本書はアルバイト・パート・嘱託・派遣社員・契約社員など「働く人の賃金」に焦点を当て、現代日本の労働問題を考察する。賃金というものさしから、いま働く現場で何が起きているのかを読み解き、現代日本の「身分制」を明らかにする、衝撃のノンフィクション。

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ルポ 賃金差別 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2012年05月29日

    確かに、非正規職員で就職してしまうと、正職員との差は開くばかりで、企業の考え方ひとつで、労働力が買い叩かれる。日本の労働者がおかれている環境を欧州諸国と比べて客観的に把握することが大事と思った。

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    Posted by ブクログ 2012年04月21日

    我が国の労働市場には雇用形態により賃金「差別」が生じているという事象を報告したルポルタージュ。人員の非正規化や、そもそも非正規労働が「夫や親に養ってもらえる女性・若年層のもの」という認識が変わらない限り、この問題をなんとかするのは難しいように思える。惜しむらくは男性非正規労働者への言及が少なかったこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年07月07日

    正規労働者、非正規労働者の賃金の格差問題について。
    欧米のように「同一価値労働、同一賃金の原則」がしっかりしておらず、曖昧な為に非正規労働者は正社員と同じ労働時間、労働内容であってももらっている賃金は約半分。

    そのような低賃金労働者が年々増え続ける現実。
    しかし派遣だから、パートだからとその低賃金...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年07月08日

    日本の労働環境は、もはや、マスコミや評論家達がこぞって使う、賃金格差なんていう生易しい言葉では済まされない。著者が言うように、現代の労働環境はまさに「差別」であり、「身分制度」そのものと言っても大げさではない。この大きな社会問題に対して、この国の立法府は、まったく手を付ける気もなければ、ましてや法を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年07月09日

    パート労働は、所詮夫の収入がある女性たちの仕事、生活費がいらない女性たちの小遣い稼ぎ。こういった位置づけが、非正規の低処遇に対する社会的抵抗を阻んできた。女性の家計補助だからと、仕事の内容を問うことなく容認されてきた非正規は、いまや、男性たちにまで広がっている。また、シングルマザーも男性ではない、新...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年04月27日

    日本社会は、同じ仕事でも、出身地・性別・採用形態・雇用形態と様々な線引きによって自在に賃金に差をつけられる賃金差別大国である。

    同一価値労働同一賃金はよく聞く言葉だけれど、その意味の重要性を改めて認識しました。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年03月17日

    ルポ 賃金差別

    竹信三恵子著
    ちくま新書
    2012年4月10日発行

    読み間違えやすいタイトル。「賃金差別(さべつ)」が正解。「賃金格差(かくさ)」ではありません。
    著者はジャーナリストで和光大学教授、元朝日新聞記者。ベテランらしく、読みやすく、整理された内容でした。
    「現代社会福祉辞典」での定義...続きを読む

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