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Posted by ブクログ
オカルトについて、賛成でも反対でもないニュートラルな視線から改めて見つめ直した森氏のルポルタージュ。
世の中なんでもかんでも黒か白かみたいな現代において、森氏のニュートラルな視線は冷静かつ論理的で読んでいて安心します。
山羊羊効果についての考察も面白いし、日本心霊科学協会などの団体のリーダーに直接インタビューする場面はなかなか知的スリルを味わえます。
てゆうかそんな公益財団法人があるなんて!
他にも森氏本人が体験した説明のつかない事象など…
子供の頃超常現象にハマっていろんな本読んだ身としてはこの本でまた考えをアップデートできて読んでる間ワクワクしてとても楽しかったです。
Posted by ブクログ
<目次>
開演 「でもオレは結局曲げちゃうよ」”超能力者”はふてくされたように言った
第1幕 「よく来てくれた。そしてよく呼んでくれた】恐山のイタコは語り始めた
第2幕 「現状は、誠実な能力者には不幸でしょう」オカルト・ハンターの返信はすぐに来た
第3幕 「僕たちはイロモノですから」”エスパー”は即答した
第4幕 「いつも半信半疑です」心霊研究者は微笑みながらつぶやいた
第5幕 「わからない」超心理学の権威はそう繰り返した
第6幕 「批判されて仕方がないなあ」ジャーナリストは口から漏らした
第7幕 「当てて何の役に立つんだろう」スピリチュアル・ワーカーは躊躇なく言った
第8幕 「毎日、四時四〇分に開くんです」店主はてらいがなかった
第9幕 「解釈はしません。とにかく聞くことです」怪異蒐集家は楽しそうに語った
第⒑幕 「これで取材になりますか」雑誌編集長は問い質した
第⒒幕 「僕はこの力で政治家をつぶした」自称”永田町の陰陽師”は嘯いた
第⒓幕 「匿名の情報は取り合いません」UFO観測会の代表は断言した
第⒔幕 「今日はダウジングの実験です」人類学者は口火を切った
第⒕幕 「今日の実験は理想的な環境でした」ダウザーはきっぱりと言った
第⒖幕 「あるかないかではないんです」超心理学者は首をかしげてから応じた
第⒗幕 「夢の可能性はあります」臨死体験者は認めながら話し出した
第⒘幕 「わからないから研究したい」科学者たちは当然のように答えた
第⒙幕 「僕らは超能力者じゃありませんから」メンタリストはあっさりと言い放った
終幕 パラダイムは決して固着しない。だからこそ、見つめ続けたい
<内容>
超能力・幽霊・予知・ダウジング・UFO・エスパー・イタコなど、”オカルト”とされる様々な事象や人々を取材して回ったノンフィクション。種本は2012年。けっこうな量があるが、意外と淡々と読める。著者の立ち位置が傍観者的なので、是非を語ることもなく、失敗があっても、本当に不思議なことでも著者の観たままに綴られているのが特徴。また科学者たちにも取材をしていて(大槻教授のように全否定ではない)、彼らのスタンスもよくわかる。そういう点で巷の”怪しい”本ではない。これは読んで損はないと思う。
Posted by ブクログ
数年ごとに起きるオカルト、スピリチュアルブーム。繰り返される真偽論争。TVドキュメンタリー『職業欄はエスパー』を製作し、単行本を出した森達也氏による『続編』といったものであると僕は解釈をしております。
これは筆者の制作したドキュメンタリー『職業欄はエスパー』の書籍化されたものの続編で、単行本化される際に、大幅な変更が加えられた後に出版されたのだそうです。
僕はかつて『職業欄はエスパー』の映像版も書籍版も両方に目を通していたのですが、内容をあまり思い出せずに、彼がここでたどった軌跡を追っておりました。
ここで描かれているのは数年ごとに起きるオカルト、スピリチュアルブーム。繰り返される真偽論争。何年経っても一歩も進まないように 見える世界。
そういう『オカルト』の世界を筆者と担当編集者の コンビが取材したものをまとめたものになっております。
僕個人に限っていうと、幼少期にオカルト関係の本を 少し読んだり、テレビで『スプーン曲げ』の人間が送った念波を 受信したのかどうか知りませんが、大の大人が力を入れないと曲がらない大き目のスプーンが、何の苦もなく曲がったりなど。
そんなことがあったなと思い出しましたが、現在はオカルトというものをあまり信じておりません。
ですので、ここに出てくるイタコの話ですとか、ダウジングの話に関しては正直のところ、「ほんまかいな?」と半ば半信半疑で読んでおりました。
それよりもむしろ、ここに出てくる『超能力者』たちの人間くさい部分のほうが、僕にはなんと言うのか…。とても印象に残っておりました。
これに関してはお時間がある方にのみ、お勧めをいたしたいと思っております。
※追記
本書は2016年6月18日、KADOKAWA/角川書店より『オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ (角川文庫)』として文庫化されました。
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