墨龍賦

墨龍賦

1,500円 (税込)

7pt

デビュー前から、海北友松という男を書きたかった――葉室麟。遅咲きの著者による50作目の記念すべき小説は、武人の魂を持ち続けた絵師を描く本作『墨龍賦』。武士の家に生まれながらも寺に入れられ、絵師になった友松だが、若き明智光秀の側近・斎藤内蔵助利三と出会い、友情を育んでいく。そんな折、近江浅井家が織田信長に滅ぼされ、浅井家家臣の海北家も滅亡する。そして本能寺の変――。友松は、海北家再興を願いつつ、命を落とした友・内蔵助のために何ができるか、思い悩む。迷いながらも自分が生きる道を模索し続け、晩年に答えを見出し、建仁寺の「雲龍図」をはじめ、次々と名作を生み出していった海北友松。狩野永徳、長谷川等伯に続き、桃山時代最後の巨匠となった男の起伏に富んだ人生を描く歴史長編。4月11日から京都国立博物館で友松の大回顧展が開かれることで早くも話題だが、本能寺の変の舞台裏についても、著者自身の推理が端々に光っており、絵師の目から見た戦国絵巻としても愉しめる。

...続きを読む

墨龍賦 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年03月04日

    2年前に京都国立博物館に海北友松の特別展に行った時に、作品の完成した経緯や時代を勉強したつもりだったが、忘れかけていたので、この本を読んでまた興味が湧いてきた。図録を片手に読み進め、戦国時代の歴史に翻弄されながらも、自分の絵師としての感性と思いを表現する姿勢に心の強さを感じた。

    0

    Posted by ブクログ 2017年05月18日

    海北友松の一代記。
    一代記的な歴史小説を読むと、その人物が生涯を賭けて何を伝えたかったのかを考える。
    それを書いた作家が何を伝えたかったのか、も。
    そうだ。建仁寺へ行こう。

    0

    Posted by ブクログ 2019年06月28日

    最近偶然だけど作品で明智光秀によく出会う。。。
    なかなか興味深い話でした。
    主人公はもちろん、恵瓊の生き方もなかなか興味深かった。
    初めての葉室麟さん作品
    あ、今年100冊目だ。

    2019.6.28
    100

    0

    Posted by ブクログ 2019年04月02日

    御朱印集めで寺社を巡るようになり、お寺や神社に関連する美術や宗教、歴史に携わった人たちの歴史に興味を持つようになりました。

    恥ずかしながら、海北友松という絵師の名前は知りませんでした。
    建仁寺の雲龍図を描いたという、その史実に興味を持ち本書を手に取りました。

    僕は戦国武将では織田信長が好きですが...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年03月08日

    海北友松の絵が好きで手に取った本。
    信長、秀吉と歴史的に面白い時代に生きていた人物なので、時代背景だけでも楽しめます。

    葉室麟の作品は初めて読みましたが、かなり良かったと思います。

    0

    Posted by ブクログ 2018年01月07日

    2018.1.7.雲龍図で有名な絵師、海北友松を主人公に描かれた物語。海北友松の息子に春日局が語るという設定。昨年、春、海北友松展が開かれ、改めてみた雲龍図に驚き、是非読みたいと思ってようやくかなった。
    絵師の物語とはいうものの、浅井長政の家臣、海北善右衛門綱親の三男として生まれ当時の習い(戦で明日...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2017年10月20日

    海北友松の話。海北家の次男に産まれたため、寺に出されて、武士になりたい、でも絵も好きだということで明智家の斎藤内蔵助との関わりのことがずらずらと友松の一生として、春日局が語ると言うことで物語が流れる。狩野元徳との関わりが濃厚で、その才能が認められ、下絵画家としても関わるが、自分の生きる道は水墨画と言...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2017年02月20日

    初出は2015〜16の月刊文庫「文蔵」

     日本史の資料集に松の墨絵が載っていた海北友松が、絢爛とした色彩に溢れる狩野永徳の門人で安土城の障壁画を描いていたとは知らなかった。

     海北氏は浅井長政の家臣で、友松は長男でないために京の東福寺に入って僧の修行を積んでいたが、絵の修行に励み、美濃出身の斉藤...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年03月06日

    海北友松。知らなかったけど、魅力的な人物。僧侶や絵師からみる歴史も興味深かった。でも、なんか淡々としてるので盛り上がりに欠けるな。

    0

    Posted by ブクログ 2017年08月16日

    永徳、等伯つながりで、レコメンドされたっぽい、戦国末期から江戸初期の絵師、海北友松の物語。正直、絵師としての友松は、あんまり関係なくて、途中までなんでこの人が主人公なのかわからないままに進むんだけど、うまーいこと作者に誘導されて、さくさく読み進めっちゃうという。友松の設定が拡大解釈すぎて、えらく歴史...続きを読む

    0

墨龍賦 の詳細情報

閲覧環境

注意事項あり
  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア
  • 【閲覧できない環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める ノンフィクション

ノンフィクション ランキング

葉室麟 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す