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Posted by ブクログ
面白かった
時代小説ながらもミステリー
最後に明かされる真実と本当の想いに切なさがこみ上げます。
ストーリとしては、
上意討ちにあった筆頭の佐野了禅。男たちはそこで果てるも、女たちは白鷺屋敷に逃れ、暮らすことに。
そこには了禅の妻のきぬを筆頭に、長男の妻の芳江と娘の結、次男の妻の初、女中の春、その、ゆりの7人が暮らしています。
そこに目付方の密命をもって送り込まれた女医師の伊都子。
そんな中、この屋敷で、相次ぐ不審な死。
誰が犯人なのか?
疑われるある人物。しかし、その女は本当に犯人なのか?
といった展開です。
この時代の中の女としての生き様が心打ちます。
そして、明らかになる真相
そこにあった想い
切ない...
お勧めです
Posted by ブクログ
上意討ちにあった一門衆筆頭の別宅に、密命を帯びて送り込まれた女医師の伊都子が主人公。
そこでは、奥方や嫁たちとその子供、女中たちが暮らしている。互いに何やら剣呑な雰囲気があり、やがて、この屋敷に来た男が次々と死んでゆく。
誰の仕業なのか、その裏に何があるのか。密室ミステリー仕立てにしながら、著者は武家ゆえの運命に抗う女性たちの哀しみを描く。
「世間では武門の者はいついかなるときでも死を決しているべきだと申しますが、わたくしは、それは殿方に限ったことだと思っています。女子は子を守り、家を守って生き抜くのが務めです。殿方は死んでしまえば努めは終わりますが、女子はいかなる艱難にも負けずに生き抜かねばなりません。それは時には死ぬよりも辛いことだと思いますが、生きる戦いにたじろがないのが女の真です」
「亡くなった夫にとっては何よりも家名が大切だったのでしょうが、女子にとっては、命そのものが大事です。わたくしたちは命を守るために闘わねばならぬようです」
男の身勝手に振り回されながらも、懸命に生きる武家の女性の思いが込められたこの言葉が胸を打つ。
没後3年になるが、いまだに新たに刊行される著者の作品を読めるということは、ファンにとってうれしい限りではないでしょうか。
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